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2020/12/22更新

電気工事の内容とやり方は?工事に必要な資格や業界の動向を解説!

仕事

電気工事は、電気を利用するためのインフラ基盤を構築する作業です。電気工事士によって工事が行われますが、具体的な作業内容についてよく知らない方もいるのではないでしょうか。

今回は電気工事の内容とやり方を中心にご説明します。工事に必要な資格や業界の動向についても触れているのでぜひ参考にしてください。

 

電気工事の内容

電気工事の内容は主に電気設備環境の構築・修繕・改修に分けられます。早速、具体的な電気工事の内容を紹介していきます。
 

電気設備環境の構築

電気工事とは、電線やケーブルの配線を行って、機器や設備を稼働できる環境に整える作業です。

たとえば、コンセントやソケットを取り付けることで、電気を供給できるようにしたり、照明器具を差し込めるようにしたりします。そのほか、一般家庭でエアコンが利用できるのも電気工事のおかげです。

当然、計画なしに電気工事を行うとトラブルが起きる恐れがあり、基本的に電気工事を行うための設計図を作成しなければなりません。照明や発電機、自動火災報知機など、各設備の設置場所やケーブルの太さ、配線ルートなどを示します。図面を作成する際にはCADを使うのが一般的です。

また、電気工事ではさまざまな機器や部品を電気工事士がケーブルで配線するので、材料や作業にともなう工事費が発生します。そのため、積算によって工事費を見積もることも電気工事の仕事の一つです。図面をもとに必要なケーブル、配管、作業員などの数を見積もり、工事の発注者に料金を提示します。
 

電気設備環境の修繕・改修

電気工事では、新しい環境で電気を利用できるようにするだけでなく、時には故障した電気設備を修理するケースも少なくありません。

ブレーカーが故障したときが良い例でしょう。ブレーカーは故障すると不必要なタイミングで作動してしまうことがあります。その場合、適切な遮断能力を有するブレーカーを選定・発注し、取り換えなければなりません。

そのほか、電気工事には電気設備の改修作業も含まれます。たとえば、マンションの電気設備の電気容量が不足すると、エアコンを増設したり、電気式床暖房を導入したりできません。

その場合、住戸の電気容量を引き上げられるように電力幹線を交換する作業を実施します。幹線の改修工事にともない、回路の増設に対応する分電盤に変更する必要もあります。

電気工事のやり方

電気工事の作業は主にケーブルの切断とパーツの配線です。まずは必要な工具や道具から紹介しましょう。
 

必要な工具・道具

必要な工具・道具は下記の通りです。

  • 電工ナイフ
  • ケーブルストリッパー
  • 圧着工具
  • メジャー
  • ペンチ
  • ウォーターポンププライヤー
  • アウトレットボックス
  • 差込コネクタ
  • リングスリーブ
  • 電工ドライバー

 

切断や配線

配線をする際には、ケーブルの長さをメジャーで測ってから切断します。メジャーがない場合は、ケーブルを握ったときのこぶしの大きさを参考に長さを割り出すことも可能です。切断するときはペンチではさむだけで、特別な工具は必要ありません。

電線同士を接続するにはケーブルの被覆を電工ナイフではぎとり、導線部分をむき出しにします。むき出しにした導線のそれぞれをリングスリーブで束ね、圧着工具で圧着します。

ちなみにリングスリーブは大・中・小の種類があり、電線の太さや束ねる本数によって使い分けなければなりません。

なお、電線を接続するのに差込コネクタを利用する方法もあります。各導線をコネクタに差し込むだけで済むので、作業がスムーズに進むのが便利です。

接続する場所にはアウトレットボックスを用いることもあります。ボックスに管を取り付ける際には、ウォーターポンププライヤーでボックス内側のロックナットを固定し、管を手で回して締め付けます。

そのほか、電気制御盤の配線は基本的にねじで接続されることが多く、配線ではドライバーが不可欠です。ただ、通常のドライバーでは感電してしまうリスクが高まるので、電気工事では持ち手部分が絶縁された電工ドライバーを用いるようにしましょう。

 

電気工事に必要な資格は?

電気工事をするには電気工事士と呼ばれる資格が必要です。

電気工事士には第一種電気工事士と第二種電気工事士に分かれており、それぞれ作業の範囲が異なっています。
一般財団法人電気技術者試験センターによると、それぞれが作業できる範囲は基本的に下記の通りです。
 
【第一種電気工事士】

  • 自家用電気工作物における最大電力500 キロワット未満の需要設備に関する電気工事
  • 一般用電気工作物に関する電気工事

 
【第二種電気工事士】

  • 低圧(600V以下)で受電する場所の配線や一般用電気工作物に関する電気工事

電気工事士と関連する資格に電気主任技術者がありますが、この資格は電気工作物の工事・維持・運用に関する保安監督を目的とする資格です。電気主任技術者の資格があっても工事ができるわけではありませんので注意してください。

 

電気工事業界の発展に備えて専門スキルを高めよう

電気工事業界は、社会のIT化にともないさらに発展を続けています。電力ケーブルのほかにネット回線の配線や、電気の使用料を把握できるスマートメーターの設置など、電気工事に求められる役割が広がってきました。

今後は、仕事を受注する機会を逃さないよう、通信分野に関する専門知識まで高めておくことよいでしょう。

 
 

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