2022/01/26更新
設備業なら必須資格!?絶対に持っておきたい高所作業車の資格
仕事
建設現場の中でも設備業で従事する方たちにとって、絶対に所有しておきたい資格が【高所作業車】の資格です。
建設とは違い、足場が組まれていない高所作業がほとんどなのが設備業の仕事。
そのときに大いに活躍してくれるのが、高所作業車です。
しかし、作業車なのでもちろん資格を保有しないと使用ができません。
今回は、高所作業車の資格や種類について紹介します。
高所作業車とは?
冒頭でも少し触れましたが、設備は建設と異なり、足場がない高所での作業が基本です。
もちろん足場がある現場も存在しますが、ほとんどが高所作業車を使用して、高い場所の足場を確保し作業に取りかかるのが基本なので、この資格を保有していないと仕事になりません。
そのため、設備業で従事される方にとっては必須となる資格なのです。
資格の種類
高所作業車の資格は、以下2種類あります。
- 特別教育修了者(10m未満)
- 技能講習修了者(10m以上)
資格の内容の違いは明白で、10m以上の高所作業車の運転を行うには【技能講習修了者】が必要、10m未満の高所作業車の運転であれば【特別教育修了者】の資格で運転が可能です。
大体の職人は特別教育修了者を保有している人が多くいます。
特別教育修了者は1日で資格が取得できる手軽さに加えて、そもそも10m以上の高所で作業する場面は少ない為、特別教育のみ取得されている方が多く見受けられました。
講習の内容も座学をメインで行われ、高所作業車についての知識をしっかりと学びます。
実技の方は少ししか触れないため「これだけで大丈夫か?」と感じてしまいますが、高所作業車は他の重機と比較し操縦が簡易的です。
知識を学びリスク管理さえ怠なければ、技術的には誰でも安全に運転ができるでしょう。
しかし、技能講習は特別教育の時とは異なり、ハードルが上がります。
1日で取得できた特別教育の一方で、技能講習は基本的に取得に3日かかります。
(車両系建設機械、クレーン等の資格を保有されている方は受講時間が短縮されます。)
特別教育より、講習時間が長くなるので講習料金はもちろん高くなりますし、何よりも特別教育ではなかった学科試験が技能講習では行われます。
実技だけでなく、学ぶ知識も増えるので座学の時間もたっぷりと確保され、充実した内容の講習です。
特別教育よりは活躍する場面は少ないですが、技能講習修了を持っている人が少ないため、保有しているだけで重宝されること間違いありません。
保有が当たり前の特別教育と違い、技能講習は貴重で資格手当が付くため給与アップにも繋がります!
高所作業車の種類と特徴
高所作業車の種類は基本的にこの2つです。
- トラック式高所作業車(屈折型)
- 自走式高所作業車(昇降型)
屈折型
屈折型はトラックに作業装置が設置されているのが特徴的。
街中の公道で使用することが主なので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
電気屋さんがよく使用しています。
この屈折型はアウトリガー(転倒防止装置)を設置することで、転倒のリスクを減少させ安定性を保ち、より高所での安全な作業を可能にしてくれます。
トラックと一体になっているので動きが縦横無尽で、柔軟性に加え公道を走ることも可能な、ハイブリッド高所作業車なのが屈折型です。
資格の講習でも、この屈折型の高所作業車を使用して実技を行い、アウトリガーの使用方法や操縦方法を学びます。
作業台に乗って作業を行う人は、操縦をしているわけではないので資格を取得していなくても作業が可能ですが、トラックに設置されている装置で操縦が必要なので、一人で作業できないのがデメリットの一つです。
これに加え、屈折型はアウトリガーを下手に設置してしまうと転倒リスクが非常に高くなってしまうので、設置するときは慎重に行いましょう。
しかし、アウトリガーが正しくレベル(水平)を保っていないと、作業台が動作をしないシステムがあるので、さほど心配はいりません。
昇降型
昇降型は自走ができ、小回りが利くのが特徴的。
建設現場内で使用されるのが主なので、屈折型とは異なり、街中ではほとんど見かけることはありません。
設備屋、電気屋の人たちもよく使用します。
屈折型との違いはコンパクトなサイズ感と自走ができる点。
脚立では届かない場所でも、この昇降型であれば安定した足場を確保しつつ高所で作業ができ、トラックが入れない狭い場所であってもコンパクトなので活躍してくれます。
昇降型は自走と昇降の操縦が一人でできるので、一人作業が可能ですし、高所作業だけではなく資材の運搬にも適しています。
ですが、自走ができると言っても運行速度は遅く、最大積載量も決まっています。
最大のデメリットは屈折型とは違い、縦にしか高度を上げられないので柔軟性はありません。
「少し遠いな」と感じたときには、一度高度を完全に下げきってから、また自走し高度を上げるしかありません。
アウトリガーもないので、高度は上げすぎると不安定になりやすく、転倒のリスクが高まりますので、高度の上げすぎには注意しましょう。
この2種類の高所作業車は用途によって使い分けることもありますが、基本的には職種によって、使い分けられることの方が多く、職種によってはどちらか一方の高所作業車しか運転したことがないという人もいました。
特別教育だからといって、一方しか運転ができないということはなく、10m未満の高度さえ守っていれば、両方の高所作業車の運転が可能なので、安心してください。
高所作業車の資格を取得しよう
設備に従事している人にとっては、高所作業車の資格は必須です。
これには大きな理由があり、高所で作業ができないということは仕事に携われないので、仕事を任せられることはありません。
そのため資格を取得するまではずっと、職人にはなれず見習いのままです。
キャリアアップや給与アップを目指していない人であれば、取得をする必要はないのかもしれませんが、高所作業車の資格を取得をするのは、そう難しいことではないですし、持っていて損になることは絶対にありません。
技能講習まで取得すれば、他の人と差別化ができ重宝されることでしょう。
勤めている会社から、資格取得の打診があれば迷うことなく、取得されることを強くおすすめします!
BUILDのSNSをフォローして
最新情報をチェックしよう!