2021/09/23更新
眠りが浅い原因とは?レム睡眠とノンレム睡眠による眠りのメカニズム
健康
夜寝るときに眠りが浅い、しょっちゅう夢を見て寝た気がしない…。
そういった眠りに関する悩みを抱えている人は少なくありません。
人は深い眠りに陥ることで脳の疲労を解消します。
眠りが浅いという理由には、レム睡眠とノンレム睡眠が関係しています。
レム睡眠とノンレム睡眠
睡眠は、質の異なる2種類の状態から成り立っています。
ひとつは眠っている最中にもまぶたの下で目が動いていることから名付けられたレム睡眠、もうひとつは、ノンレム睡眠と呼ばれるものです。
レム睡眠
レム睡眠の語源は英語のRapid Eye Movement(急速眼球運動)の頭文字であるREMからきています。
まぶたは閉じているのに目が動いていることから、体は休んでいるけれど脳は起きている状態であると言えます。
脳が覚醒しているので眠りが浅く、夢などを見るのもレム睡眠のタイミングです。
ノンレム睡眠
ノンレム睡眠とは、脳も身体も熟睡している状態のことを言います。
睡眠には4段階ステージがあり、ステージ1〜2が眠りが浅いレム睡眠状態、ステージ3〜4が深い眠りのノンレム睡眠状態と分類されています。
眠りが浅いという人は、ノンレム睡眠に移行できておらず、レム睡眠の状態が長いことが考えられます。
睡眠時、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に現れる現象が数回繰り返されます。
通常の場合、入眠後に深いノンレム睡眠となり、明け方に向けて徐々にレム睡眠が長くなって自然に起きやすくなります。
眠りが浅い原因とは
レム睡眠が長いと眠りが浅くなり、脳が休めていない状況が続きます。
眠りが浅い原因はいくつか考えられますが、まずは、ストレスや心配事など心理的な不安や環境の変化によってレム睡眠が長くなることがあります。
ほかにもカフェインやアルコールの摂取も睡眠へ影響の質に影響を与えます。
カフェインには覚醒効果があり、効果が弱まるまでに数時間かかるので就寝前にコーヒーなどを摂ると眠りが浅くなる傾向にあります。
また入眠時にアルコールを摂る方もいらっしゃいますが、寝酒はかえって眠りを浅くなってしまいます。
アルコールも神経に作用したり、代謝によって尿意をもたらすので、控えるようにしましょう。
睡眠の質をあげる方法
睡眠の質をあげるには、生活習慣のほかに環境も改善する必要があります。
体にあった寝具やパジャマを使用することで適性温度や湿度が保てます。
部屋の外からの月明かりで眠りが浅くなることもあるので、カーテンなどで明かりを入れないようにしましょう。
まぶたの皮膚は薄いので、顔のそばに明かりがあると脳に刺激を与えてしまいます。
間接照明を置く場合は、足元などに置くと睡眠を阻害しません。
また寝る前に食事をすると、消化のために脳が覚醒するのでノンレム睡眠に移行できません。
夜食は極力控えるか、できるだけ消化の良いものを選ぶようにしましょう。
寝る前にスマートフォンやパソコン操作をするのも睡眠が浅くなる要因のひとつです。
ブルーライトが出る機器類は目から脳へ刺激を与えてしまうので、機器の使用を控えましょう。
眠りのサイクルを理解して健康に過ごす
人間は、人生の3分の1は布団の中で過ごすと言われています。
睡眠のサイクルを理解し、質の良い睡眠を摂るように心がけましょう。
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