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2023/01/23更新

体感温度-10℃!?令和からはじめる”日傘男子”のススメ

ファッション

 
35度を超えるような猛暑が続くこともあり、日中うだるような暑さの中汗だくになりながら、つい日陰のある場所を通りたくなりませんか?

そんな夏の日照りから身を守るためにも、オススメしたいのが日傘です!

「え、日傘なんて女性が使うもの。男が使うのはダサくない?」

と思われがちですが、実は日傘は紫外線だけでなく熱中症対策として優秀なツールで、なんと国や自治体が日傘の使用を推奨しているのです。

今回、そんな日傘の効果や男性にオススメの商品を紹介します。
 

国や自治体が日傘活用を推奨

 

熱中症による救急搬送人員・死亡者が年々増加

 

 
*参考元:総務省 平成 30 年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況

総務省より刊行された過去7年(平成24年~30年)の6月~9月の熱中症による救急搬送状況のグラフから、特に平成30年度での熱中症で搬送された人数は例年の約2倍の92,710人、死亡者は159人と例年に比べて約3倍も増加しています。

近年ヒートアイランド現象や地球温暖化により各地の平均気温の上昇傾向に加え、連日の35℃以上の猛暑日や夜間で25℃以上の熱帯夜により、屋内外問わず熱中症になる人が多発しています。

特に梅雨明けの7月中旬が多く、9月の残暑までは熱中症になる可能性がありますので気を付けましょう。


 

環境省が呼びかけ

令和元年5月より環境省では、熱中症発症者数の増加が見込まれる初夏から夏季を中心に、夏の熱ストレスを一人ひとりの工夫で低減できる暑さ対策として、「暑さ指数」の低減効果が比較的高い「日傘」の活用を呼びかけました。

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。

日傘の活用を促すために環境省は、Twitterで呼びかけたり、日本百貨店協会と連携して、売り場で男性用日傘の特設コーナーの設置や日傘のメリットを記載したPOPを作成したりと、熱中症による救急搬送数の減少につなげられるよう取り組んでいます。

参考元:
*環境省 日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて!
*日本経済新聞 「男性も日傘を」環境省が訴え 百貨店にPOP
*環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?

 

地方自治体でも

猛暑日になるとメディアに日本各地の最高気温が取り上げられますが、その中でも埼玉県の熊谷市は例年最高気温が高い地域の1つとして有名ですよね。

埼玉県内もまた、近年のヒートアイランド現象や地球温暖化により平均気温が上昇傾向にあります。

そのため熱中症搬送者数も多くなっており、消防庁の発表する平成30年の値では6,125人と全国で4番目に多く、そのうち成人部分に占める男性の割合は7割とのことです(埼玉県調べ)。

そこで埼玉県庁では、男性も日傘をさしやすい環境づくりを推進するため、平成29年より「日傘男子を広め隊」を結成し、現在約100名の男性が自ら通勤時や出張時等に率先して日傘をさす取り組みをおこなっています。

*参考元:埼玉県 「暑さ対策」としての日傘の普及啓発
 

日傘でどれだけの効果を得られるのか

 

 

直射日光より-10℃涼しく

ここでは種類別の日傘を使った温度の検証実験を見てみましょう。

真夏日の湘南で行われた日傘効果検証では、遮光加工された日傘、黒の雨傘、ビニール傘、直射日光の4種類の各温度を計測・比較しています。

計測結果から遮光加工された日傘を使うと直射日光に比べて-10℃も温度が下がることが実証され、ビニール傘なら日傘の70%、厚手の黒の雨傘であれば日傘の90%の効果があることが実証されました。

*参考元:「WATCH LOGGER Blog」 熱中症対策として「日傘」の効果をデータロガーで検証してみました
 

もちろん紫外線対策にも効果的

1月から徐々に上昇し8月がピークとなる紫外線も、日傘を使えば防ぐことができます。
実は、日傘の色によって効果に差が出てくることをご存知でしょうか?

ライオンでは、色別のUV遮へい率を測定する検証実験を行いました。

検証では、いずれも同ブランドのポリエステル100%素材でUV加工の施された、白、黄、ピンク、緑、黒の5色の日傘を、実際に使用している時と同じような高さ(地面から約175㎝)に設置します。

検証結果は、意外にも黄色がなかなかの効果がありましたが、やはり黒色が最もUV防止効果が高いことが証明されました。

*参考元:ウェザーニュース 全5色で検証 紫外線カット効果が高い日傘の色とは?
 

初めて日傘を選ぶなら”黒色”がオススメ

陽の光に対して、白いものは反射し、黒いものは熱を吸収するのはご存知ですよね。
真夏の日差しの熱を吸収したとなると、その熱によって傘の内側が熱くなってしまうのでは…と思うかもしれません。

しかし、実際は黒い傘が一番涼しくなれるのです。
前述した検証の通り、黒色の日傘は他の色に比べて遮光率が高いため、より体感温度を下げられるのです。

仮に炎天下の中黒い日傘をさしたとして、厚さ1ミリ程度の布に風や歩行で空気の流れを受けながら蓄熱できる量はたかが知れています。
傘の内側の面を直接触れない限り、風も通るので日陰の部分が暑いと感じることはほとんどありません。

効果の高い黒色の日傘であれば、男性でも扱いやすいですね。

 

男性にオススメの日傘

日傘を選ぶ時のポイントは「効果」「使いやすさ」「強度」です。

【効果】
  • 紫外線対策(UVカット率90%以上)
  • 照り返し防止(内側が黒い生地のもの)
  • 日傘専用・晴雨兼用

【使いやすさ】

  • 長傘・折りたたみ傘
  • 開閉方法(ワンタッチ式、自動開閉式、手動式)
  • シンプルなデザイン
  • 軽量

【強度】

  • 骨組み・シャフト(アルミニウム・スチール、グラスファイバー・カーボンファイバー)
  • 骨組みの本数(本数が増えるごとに強度上昇)
  • 天蓋の生地

今回そんなポイントに合うオススメの日傘を3つご紹介します。
 

anngrowy 晴雨兼用傘

グラスファイバーの骨組み・シャフトに加え、生地部分は高密度繊維を使用した、猛暑にも豪雨にも耐えうる晴雨兼用傘です。

直径が110cmと大きめの長傘のため多少重さがあるものの、充分な強度を備えているのは安心です。


 

小宮商店 自動開閉 耐風晴雨兼用傘

ボタン1つでシャフトが伸びて傘が開き、たたむ時もボタンを押すだけで勝手にたたまれるワンタッチ式開閉の折りたたみ傘です。

開閉にストレスフリーなだけでなく、たたんだ状態はコンパクトなのでカバンに入れやすいのも嬉しいところ。

生地は細めの格子柄で、傘カバーと生地を留めるバンド部分にはさりげなく色味(グレー、ブルー、レッドの3色展開)が入れられているのがおしゃれですね。


 

LEKEY 超軽量 折りたたみ傘

航空機用のアルミ合金をシャフトに使うことで超軽量を実現した、晴雨兼用の折り畳み傘です。
超軽量と謳われる本体の重さはなんと驚異の135gで、これはiPhone7と同じ重さなんだとか。

軽さだけでなく涼しさも充分に得られ、サイズ感も直径94㎝なので街中でも安心して使えます。

 

令和の夏は「日傘男子」で熱中症対策

炎天下であればあるほど、日傘をさすかどうかで体力の消耗や体調の差が大きく出てきます。

百貨店にある男性向け日傘の特設ブースで、直接見て触ってみて選ぶもよし、ネットでも多種多様の日傘が販売されているので、この機会に日傘の購入を検討してみてはいかがでしょうか?

雨の日には雨傘をさすように、晴れの日に熱中症予防として日傘を積極的に使っていきましょう!

 
 

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この記事を書いた人

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