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2020/01/31更新

売れてる車のランキング!上位はやはり低燃費

趣味

軽自動車やミニバン、そしてSUVなど様々なクラスがある自動車市場において、最も売れている車種は低燃費に優れた軽自動車です。では普通乗用車ではどうなっているのでしょうか。やはり低燃費に優れた車種が最も売れているのか、あるいは別の要素があるのでしょうか。

販売ランキングと低燃費

2019年度登録乗用車新車販売ランキング
(日本自動車販売協会連合会調べ)乗用車ブランド通称名別順位を元に作成

べスト10には各クラスの低燃費車がずらりと並んでいます。そしてハイブリッド車を設定する車種がほとんどであることが分かります。現在の自動車市場においては、ディーゼルやターボよりもわかりやすいハイブリッド車は、低燃費の証であり、ハイブリッド=低燃費という旗を掲げないと車が売れないということがあります。そのため、販売ランキングベスト10の内、ハイブリッドを設定していないのはトヨタのルーミー/タンクという姉妹車のみ。その他は全てハイブリッド専用車とハイブリッド車が設定されている車種なのです。

ハイブリッド車と非ハイブリッド車 経済的なのは?

では、ガソリン代が高騰する可能性が否定できない今、低燃費のハイブリッド車は経済的なのでしょうか?答えはハイブリッド車は低燃費であっても購入者が負担する費用が少なくて済むという意味での経済性は低いとは言えません。むしろ低価格のガソリン車のほうが経済的だと言えます。

ハイブリッド専用モデルのプリウスとアクアを除けば、上記の各車種にはガソリンエンジンモデルのいわゆる非ハイブリッド車も設定されています。消費者にとってはハイブリッド車の低燃費に魅を感じてはいても、現実的にはガソリン車より30~40万円も高いハイブリッド車は手が出にくいのも事実です。
特にコンパクトカーでは低価格も車選びの重要なファクターになることから、ガソリン車の比率はかなり高いはずです。

シエンタ以外の車種でも同じことが言えて、ハイブリッド=低燃費であっても、ハイブリッド=経済的ではないことを知った上で、その他の走行性能や静寂性、そして環境負荷の少なさなどのメリットをハイブリッドに求めて購入すべきでしょう。

注目されるマイルドハイブリッド

マイルドハイブリッドは、バッテリー容量を小さく軽量化することで車両価格の上昇を抑え、アイドリングストップの時間を長く、発進時などにのみモーターパワーを利用して燃費を稼ぐ方法です。しかし、日本国内では、低燃費だけを比較するとものたりないマイルドハイブリッド車は人気がなく、日産がSハイブリッドとして採用したのみですが、それもより低燃費のeパワーに置き換えられつつあります。

しかし、スズキがS-エネチャージとして軽自動車で採用。軽量で低コストであるマイルドハイブリッドによって低燃費を実現。さらに現行モデルのワゴンRではハイブリッドを名乗りますが、システムとしてはマイルドハイブリッドとなっています。
また、2019年になってフルモデルチェンジされた軽自動の日産デイズ/三菱ekワゴンもマイルドハイブリッドを採用。
高価で重たいバッテリーを積むことが出来ない軽自動車の新たな潮流となっています。

それでもハイブリッドは売れ続ける

海外ではマイルドハイブリッドから一気にEV(電気自動車) PHV(プラグインハイブリッド)へと移行する流れですが、日本国内では相変わらずハイブリッド人気は続きそうです。
しかし、経済性を求めるなら、マイルドハイブリッドやダウンサイジングされたターボやディーゼル車など、多様なパワーユニットの中から自分のライフスタイルや必要とする車種に合ったものを選ぶことが必要になります。

 

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