2019/12/23更新
日本酒度ってなに?日本酒の「辛口」と「甘口」の違いについて
趣味

日本酒を飲んでいると「辛口が一番おいしい」などと言ってたりする人が周りにいたりしませんか?
しかし辛口と甘口の差について、きちんと説明できる人は、どれほどいるのでしょうか?
もしかすると「実はよくわかってないけど、とりあえず辛口といっておこう…」などという人もいるかと思います。
日本酒ブームがやってきてから、男性に限らず若い女性も日本酒を嗜むようになってきました。
昨今では日本酒バーという、各地の地酒や日本酒しか取り扱っていない飲み放題の店なんかもあったりします。
日本酒の辛口と甘口はどのように造られ、どのような区分で分けられているのでしょうか。
今回は、そんな日本酒の「辛口」と「甘口」の違いについて、ご紹介します。
甘口と辛口の違い
日本酒度
日本酒度とは、お酒の中にどれくらいの糖分が入っているかの指標です。
日本酒度がわかれば、飲んでいるお酒が辛口なのか甘口なのかがわかり、一定の目安にもなります。
日本酒に含まれる糖分が多ければマイナスになり、コクのある甘口の味わいになり、反対に少なければプラスになり、淡麗な辛口の日本酒になります。
この数値を基準に、自分の好きな日本酒が甘口なのか辛口なのか、調べることができます。
ただし、日本酒の甘口・辛口は日本酒度だけでなく、酸度やアミノ酸度、アルコール度数などによっても飲んだ際の味や感じ方が変わってきます。
辛口が好き、甘口が好き、とひとくくりにせずにあくまで目安の一つとしてみてください。
酸度
酸度とは、日本酒に含まれるコハク酸・クエン酸・リンゴ酸・乳酸などの酸の量を表す指標です。
酸には日本酒のコクやサッパリ感などを感じさせる効果があります。
表のように日本酒度がプラス(辛口)、酸度が高ければコクのある辛口となり、日本酒度がマイナス(甘口)で酸度が低ければさっぱりとした甘口となります。
アミノ酸度
アミノ酸度とは、日本酒の中に含まれるアミノ酸の量を表した指標です。
アミノ酸には日本酒の旨味などを感じさせる効果があります。
日本酒度が同じ場合、アミノ酸度が高い方が甘口に、低い方が辛口の味わいになります。
上記の3点が絡み合い、日本酒ができています。
いろんな日本酒を楽しもう
一口に辛口、甘口といっても、例えば日本酒度が+10を超える辛口のお酒でも、人によっては甘口のように感じる場合もあります。
そういった数値を気にせずに、純粋にお酒を楽しんでほしいという想いから、日本酒度や酸度をあえて非公開にする蔵元もあります。
数値を気にしすぎず、ぜひいろんな日本酒を飲んでみてくださいね。
参考:灘五郷酒造組合