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2019/12/12更新

現場監督はつらい!困難はスキルアップと職人のサポートで乗り切る

仕事

施工管理の仕事は、ひとつの建物を多くの人が力を合わせてつくりあげていくというやりがいや喜びがあると同時に、ハードワークによるつらさもあります。
建築現場における仕事の内容は、大きく「工程管理」「安全管理」「品質管理」を行います。

これらの仕事はひとりで完結できるようなことではなく、多くの力を同じ方向に導いていく必要があるところに難しさがあります。
今回は現場監督の目線から、現場で起こるつらいことや職人たちに動いてもらうことの難しさについて解説したいと思います。

 

労災事故が起こるとつらい

建築現場における現場監督のおもな仕事は、工程が遅れることがないよう安全に配慮して設計図面通りの品質を確保することです。

これらすべての仕事は、職人たちに協力してもらわないと絶対に達成することができない内容ばかりです。
したがって、現場監督の仕事とは職人たちの意識レベルを底上げすることが最も重要で、かつ最も難しいこととなります。

とくに安全に関することは、労災事故が起きてしまってからでは遅く、労災保険の補償にとどまらず、場合によっては民事あるいは刑事責任まで問われる可能性があるのです。
事故を未然に防ぐには、現場に存在する危険の除去とともに、職人たちの安全に対する意識向上のための教育を必ず実施しなくてはいけません。
安全に対する意欲を引き出すことも、現場監督として必要なスキルとなります。

安全管理は、職人たちの生活を守るということもありますが、同時に現場監督や所属する会社の身を守るといった重要な意味を持っているので非常に厳格なのです。

労災事故の発生は現場監督として最もつらい時間を過ごすことは間違いないでしょう。

 

言いにくいことを伝えるのがつらい

現場監督は現場を円滑に進めるために、現場に関わる多くの人とコミュニケーションを図る必要があります。

挨拶に始まり、注意喚起やさまざまな要望、要請、そして感謝の気持ちなど、積極的に表現することで相手に伝達することが重要です。
言いにくいことを言わないといけない場面も非常に多く、この点も現場監督のつらいことのひとつです。
目上の人やこだわりの強い職人に対してプライドを傷つけないよううまく伝えるなど、話しやすい環境づくりも重要な仕事となります。

話しやすい環境は、工程や安全、品質に関してなにか異変があった場合、現場の声として現場監督の耳に届きやすくなるので、よい循環が生まれます。
とはいえメリハリをつけることも重要で、妥協を許してはいけない部分に対してはお互いに納得したうえで進めなくてはいけません。

コミュニケーションスキルを高めるための努力も現場監督にとって重要な仕事といえるでしょう。

 

工事の後戻りがつらい

現場監督は工事の完成に導くため、描いた理想に向かって行動します。

ところが実際の現場は、なにが起こるかわかりません。
施工マニュアルにはない納まりが発生することは非常に多く、どのようにするべきか現場監督に判断をゆだねられることは日常茶飯事です。

間違った判断をして後から不具合が発生することがあると、工程の遅れや品質の低下につながるなど工事全体に影響を及ぼすこともあります。
施工管理の仕事には工事の原価管理も重要な業務となりますが、不具合で追加工事となると建築コストの増大にもつながるので大変です。

工事の後戻りは施工管理の業務における多くの部分で影響を与えることもあり、精神的にもダメージの大きい非常につらい出来事となります。
判断に迷う場合は、自分が知らないことを素直に認め、経験豊富なベテランの職人にアドバイスを聞きながら最善の方法を学ぶことも必要です。

ただし安易にごまかすよう方法をとるのではなく、根本的な原因を究明したうえで再発防止を図り、場合によっては後戻りのうえ原因を除去するという作業も必要となるでしょう。
節目においては現場監督のリーダーシップによる決断や責任が求められ、現場の支柱となる存在にならなくてはいけません。

 

人手不足がつらい

建設業界の現状として人手不足と高齢化が深刻な問題となっています。
各業者とも労働者の確保に躍起ですが、簡単に解決できるような問題ではありません。

今後は賃金の引き上げや時間外労働の規制など待遇改善は加速し、若い人が働きやすい環境づくりが促進されることになるでしょう。

また人手不足は、現場監督にも当てはまることで、ひとりの現場監督が多くの業務を担当する必要があるなど、ますますハードワークに拍車がかかっています。
厳格な管理が問われる現場監督の業務が、少しずつおろそかになることによって油断が生まれ、あらゆるところに支障が出てくる恐れがあります。
とくに犠牲になるとよくないのは安全に関することです。
現場内にある危険を放置したり、不安全行動を見て見ぬふりをしたりするなど、場合によっては大問題に発展することもあるので注意が必要です。

しかし現状を嘆くより、つらい状況がおこることのないようスキルアップを図り、自分の身を守るための体制をつくることのほうが重要かもしれません。

今後も業界内における働き方や環境の整備、そして人材育成など抜本的な改善への取り組みには注目です。

 

スキルアップと職人のサポートが重要

現場監督はつらい部分が多い仕事であることは間違いありませんが、完成したときの達成感の大きさは他の職業ではなかなか味わえるものではないかもしれません。
また目的を達成するためには多くの職人の助けが必要です。
職人たちに効率よく動いてもらうことは、とくに現場監督のスキルアップが重要だといえるでしょう。
 
 

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BUILD編集部

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