2023/03/09更新
20代からでも起こる!太くて長い鼻毛と鼻毛白髪が増えるワケ
生活
ちょろっとのぞいている鼻毛を抜いたら、太くて長い鼻毛に興奮した!という人、いませんか?
たまに出てくる鼻毛だったらまだいいのですが、太くて長い鼻毛の量が多くなってきたり、鼻毛に白髪が混じってくると、気になりますよね。
今回は、太くて長い鼻毛や鼻毛白髪が増える原因と、正しい鼻毛処理方法について紹介します。
20代・30代でも生えうる長くて太い鼻毛や白い鼻毛(以下、鼻毛白髪)は、だらしなく見られたり、一気に老けて見られがちに。
長いマスク生活で油断していると、ふとマスクを取ったときに見られてしまいますよ!
目次
鼻毛の役割とは
鼻毛の役割は主に「フィルター」「加湿・加温」という役割があります。
フィルター
鼻で息を吸ったときに、埃や細菌、ウイルスなども一緒に入り込んできてしまいます。
このとき、フィルターとなり異物をキャッチして、体内に侵入するのを防ぐのが鼻毛の役割。
ちなみに防ぎ切れなかったウイルスなどは、鼻の粘膜がキャッチして「線毛」と呼ばれる毛のようなひだが動いて、咳やくしゃみ、痰として排出し、体内への侵入を防いでいます。
加湿・加温
肺に空気を送る際、体温よりも低い冷たく乾燥した空気を直接送ってしまうと、乾燥や低温に弱い肺の細胞に負担がかかってしまいます。
また異物を除去する役割の線毛も乾燥や寒さに弱く、冬に風邪をひきやすいのは線毛運動が低下してしまうことが明らかにされています。
鼻毛は加湿・加温をしたきれいな空気を体内に送る、大切な役割をしているのがわかりますね。
鼻毛が太く長くなる理由
男性ホルモン
筋肉や男性らしいがっちりとした骨格などを作るのに重要なのが、男性ホルモン。
その一種であるテストステロンが、毛の成長に関わる細胞を刺激することで、体毛の作りを促進させ、太くて濃い体毛が作られます。
またホルモンバランスが乱れて、男性ホルモンが優勢になることで、体毛の成長促進がすすみ、体毛が濃くなる可能性があるとも言われています。
テストステロンは、骨格形成、筋力アップ、体毛の成長促進などの働きがあり、男らしい体を作るメインの男性ホルモンです。
男性の健康維持に欠かせないテストステロンですが、その働きにより、男性は太くて濃い体毛が作られやすいということになりますね。
毛周期の変化(老化)
毛周期(ヘアサイクル)とは、一定の期間で毛が生えて成長し抜けるまでの周期のこと。
毛周期は髪の毛、鼻毛、脇毛などとそれぞれ期間が異なります。
この毛周期が老化によって乱れてしまったり、周期が長くなることで、鼻毛が抜けずに伸び続けてしまい、太くて長い鼻毛が出てきてしまいます。
鼻毛だけでなく、眉毛や耳の毛が長い高齢男性をよく見るのも、このためということですね。
喫煙
体のムダ毛を増やし、頭髪を減らす作用があると言われている男性ホルモン。
体に有害なタバコは、男性ホルモンを増やすという研究結果が出ています。
また男性ホルモンの一種のテストステロンの値も、非喫煙者に比べて値が高くなると言われており、ムダ毛が多くなったり、鼻毛にも影響してくると考えられます。
鼻毛が白髪になる理由
毛が白くなってしまうメカニズムは、メラニンと呼ばれる、髪、瞳、肌の色を決める色素。
メラニン色素はメラノサイトと呼ばれる色素形成細胞で作られ、毛髪を生み出す細胞である毛母細胞に渡されることで、色のある毛が生えてきます。
しかし、さまざまな原因によってメラニン色素が作られなくなり、白髪になってしまいます。
遺伝や加齢
遺伝や加齢により、メラノサイトの働きが低下したり毛母細胞に渡されなくなることで、白髪になってしまうと言われています。
また、メラニン色素を作らせる司令塔のような役割のあるMITF遺伝子が、加齢により減少することで、メラノサイトの働きが低下し、メラニン生成に大きく影響します。
過度なストレス
フランス革命で処刑された、フランス国王ルイ16世の王妃マリーアントワネットは、処刑される前一夜にして白髪になったという伝説を聞いたことがある人もいるでしょう。
ハーバード大学の研究チームが白髪とストレスの関係について研究したところ、過度なストレスは白髪を促進すると明らかにしています。
この研究結果は科学誌『nature』で2020年1月22日に掲載されています。
✳︎ Hyperactivation of sympathetic nerves drives depletion of melanocyte stem cells
白髪になるのは髪の毛だけでなく鼻毛などもあり、ストレスが体へさまざまな影響を及ぼすことが考えられます。
▽白髪については、以下で紹介しています。▽
生活習慣
栄養バランスの悪い食事、運動不足、睡眠不足など、生活習慣の乱れも原因の一つと言われています。
偏った食生活や睡眠不足、運動不足は、毛を作るのに必要な栄養素が足りなかったり、血行が悪くなり栄養が行き届かなくなることで、鼻毛白髪になってしまうことも。
お手入れ手段
主な鼻毛の処理方法には、電動カッター、ハサミ、ワックスがあります。
長い鼻毛や鼻毛白髪を増やさないようにするには、鼻毛カッターや鼻毛バサミを使うのがベスト。
それぞれのメリットデメリットを紹介します。
電動鼻毛カッター
メリット
- 毛を処理する手間や時間が少ない
- 怪我をするリスクが少ない
デメリット
- 初期費用が高い
- メンテナンスが必要
- 電池が必要
鼻毛バサミ
メリット
- 狙った箇所が処理できる
- 費用が安い
- ハサミのメンテナンスがほとんどいらない
デメリット
- 皮膚を傷つけてしまう可能性がある
- 処理に時間がかかる
- 場所によってはやりにくい
鼻毛ワックス
メリット
- 一気に抜けて爽快感がある
- 処理する周期が長くなる
- 処理後チクチクしない
デメリット
- 強い痛みがある
- 鼻の皮膚や細胞を傷つけてしまう
- 鼻水が出やすい
鼻毛の処理方法でカットがおすすめな理由は、抜いてしまうことで皮膚に傷がついてしまい、炎症を起こしてしまったり、鼻水やくしゃみが出やすくなってしまうからです。
また毛母細胞やメラノサイトを傷つけてしまい、正常な毛が生えてこなくなってしまう可能性もあります。
鼻毛ケアは男の身だしなみ
長く伸びてしまう鼻毛や鼻毛白髪を防ぐには、ストレスを溜めず、正しい生活習慣が大切ですが、加齢や遺伝も考えられるため、なかなか簡単に防ぐことはできません。
しかし、見せないようにすることは可能。
他人の鼻毛が出ているとどうも気になってしまいますが、なかなか指摘するのは難しいですよね。
エチケットともなっている鼻毛処理。
伸びた鼻毛や、老けた印象をもたせてしまう鼻毛白髪を見られないためにも、日頃からのお手入れが大切ですね。
参考元:
*大塚製薬 日常生活における脱水とは?カラダの乾燥を防ごう
*Harvard Department of Stem Cell and Regenerative Biology Solving a biological puzzle: How stress causes gray hair
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