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2020/02/28更新

一人親方労災保険はどこまで補償があるのか?もしもの時の備えを!

仕事

仕事中の怪我や事故、現場作業員に付きまとうリスク…
少しの気の緩みから起きてしまう事故で、日当制の作業員は収入が一気にゼロになってしまいます。
日頃から安全意識を持って作業をしていても、天候や体調などの条件の違いで、慣れた工程で突然怪我をして入院をしなくてはいけない、という状況に陥ってしまうかもしれません。
そこで、皆さんが基本的に入っている労災保険は、実際どのくらい使えるものなのか、日頃の備えを考えていきましょう!
 

一人親方労災保険のルール

労災保険は国の機関の厚生労働省が管轄する保険で、現場で雇われて働く作業員は保険料を支払い加入しなければなりません。ですが、請負で仕事をしている人も事故に遭うリスクは等しくあるので、そのような方達のためにあるのが一人親方労災保険です。
ですが、労災保険に加入するには個人では入れず、特別加入団体に入会してからまとめて加入しなくてはいけません。
 

怪我をしていくらもらえる?

一番気になるところはやっぱり、一日当たりいくらの補償があるかですよね。
補償の金額は一日当たり、3,500~25,000円の間から任意で選ぶことができて、選択した金額で保険料が変わります。

具体的にどのように保険料を計算するかというと、

(一日の補償金額)×365日×保険料率(1.8%)=年間保険料

となります。
例えば一番安い3,500円を選ぶと、3,500×365×0.018=22,995となり一ヶ月当たり2,000円程の保険料となります。

それでは実際に働けなくなった時に、いくら支払ってもらえるのかというと、仮に給付基礎日額3,500円を選択したとします。
怪我をして一ヶ月働けなくなったら補償額は、月に土日祝を除いた日が21日の場合3,500×21×0.8=58,800になります。

0.8という数字は、事故の状況や誰に過失があるのかで、割合も変わってくるため、ここでは便宜上0.8にしました。
また、土曜日も働いている職人さんがほとんどだと思うのですが、土曜日は休み扱いになり補償の対象外になってしまいます。

保険料の計算の時に365の数字があるので、丸々一ヶ月分補償してもらえると思いきや実は違うんです…

他の補償は怪我をして病院に運ばれた時の、入院費と治療費も全額労災保険から負担してもらえます。後遺症が残った場合の補償も組み込まれています。
 

どこの特別加入団体(組合)を選べばいい?

一人親方労災保険は個人では加入することができないので、必ず組合を通さなければいけないのですが、正直どれも変わりがないように思えます。

組合の種類は大きく三つあって、インターネット型のもの、社労士を通す事務組合、専門の事業連合会や建設組合です。

補償の内容は国の管轄の保険なのでそれほど違いはないのですが、変わるのは費用です。
やはり、人件費のかからないインターネット型の物は手数料がかからないものもあるので、費用を抑えて他の任意保険に加入するのもいいかもしれません。

事務組合の場合は、専門の社労士の方に対応してもらえるので、何かあった時の安心感は大きいですが、社労士の手数料が発生するので費用は上がります。

建設組合などの古くからある団体は共済や国保の取り扱いもあるところもあり、まとめて管理できるメッリトはありますが、組合費が高く、組合の活動に参加しないといけなかったり、役員をしないといけなかったりする場合もあります。

どれを重視するかで、選ぶ団体は変わってきますね!
 

労災保険の実用性

実際に事故に合わないと使うことのない保険なので、使わないに越したことはないのですが、いざという時にあってよかったと必ず思うものなので、しっかり備えておきましょう。
 

事故に遭ってからどのくらいで補償金がはいる?

もしも事故に遭って仕事ができない状況になったら、一番に心配になるのは収入のことですよね?
労災保険の支払いのスピードはどのくらいかというのは、仕事に復帰してから、早くて一ヶ月後くらいになります。
支払われるまでの流れは、まず、病院で労災用の診断書を書いてもらい、特別加入団体に提出して労災認定され、厚生労働省から認定を貰ってからという流れです。

全国の労災を国が一括管理しているので、処理に時間がかかることがあるので、復帰するのに一ヶ月かかった場合事故に遭った月の給料が二ヶ月遅れで入る感覚なので、貯金がないとしんどいです。
 

本当に労災保険だけで安心?

国が管轄の保険なので、安心感はありますが、全国まとめて管理しているので、スピード感に関しては少し頼りない部分もあります。
そこで、オススメなのが任意保険です。この二つを組み合わせて使うと、お互いの欠点を補ってくれます。

任意保険は色々な種類ががあり、補償も様々です。
しかし、病院に入院することになった場合、入院費と治療費の支払の時立て替える必要がありますが、労災保険を使えばその必要はありません。
そして、退院してすぐに働けなくても、事故に遭ったらすぐに保険金が支払われる任意保険に加入していれば、生活の心配もいらなくなります。

そうなってくると保険料が心配かもしれませんが、労災保険の給付基礎日額を最低にして、ネット型の保険を選べば費用も普段の生活が苦しくなるような金額にはならないので、検討されてみてはいかがでしょうか?
 

現場での不安を少しでも減らす!

過酷な現場作業をする中で、余計な心配は一つでも少ない方がいいですよね!
注意することが多い作業で怪我をして、お金の心配も加わるとストレスにしかならないので、気持ちの余裕を持って作業をするためにも保険は万全の状態にしておきましょう。
 
 

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BUILD編集部

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