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2022/10/17更新

どこに設置されている?AEDの役割と設置が推奨される場所

仕事

大きなデパートや駅などで見かけるAED。その役割や設置場所を知っていますか?

最近では、建設現場でもAEDの設置が推奨されています。
建設現場で作業員が安心して働くための環境づくりとして、AEDは大きな役割を果たします。

いざというときのために、AEDの役割や設置が推奨される場所を、また自分が設置・管理者となったときに考慮しておきたいことを確認しましょう。
 

AEDとは

AED(自動体外式除細動器)とは、心停止状態の心臓に電気ショックを行うことで、心臓の動きを正常なリズムに戻すための医療機器です。
電源を入れれば音声案内が始まり、その手順に従えば誰でも使える作りになっています。

心停止状態になると、数分で脳や全身の細胞が死に、電気ショックが1分遅れるごとに救命率が10%ずつ低下すると言われています。

救急隊を待っていては、助けられたはずの命が助からないということも起きてしまいます。
そのため、救命率を上げるには、私たち市民が心臓マッサージとAEDを行う必要があるのです。
 

AEDの設置が推奨される場所

もしものときに重要な役割を果たすAEDですが、どこに設置されているか覚えていますか?
見たことはあるけど、どこで見たっけ…?という人もいるかもしれません。

AEDの適正配置に関するガイドラインでは、以下のような場所に設置することが推奨されています。

1. 駅・空港・長距離バスターミナル・高速道度サービスエリア・道の駅
2. 旅客機、長距離列車・長距離旅客船等の長距離輸送機関
3. スポーツジムおよびスポーツ関連施設
4. デパート・スーパーマーケット・飲食店などを含む大規模な商業施設
5. 多数集客施設
6. 市役所、公民館、市民会館等の比較的規模の大きな公共施設
7. 交番、消防署等の人口密集地域にある公共施設
8. 高齢者のための介護・福祉施設
9. 学校(幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校等)
10. 会社、工場、作業場
11. 遊興施設
12. 大規模なホテル・ コンベンションセンター
13. その他
13-1 一次救命処置の効果的実施が求められるサービス
13-2 島しょ部および山間部などの遠隔地・過疎地、山岳地域など、救急隊や医療の提供までに時間を要する場所)

引用:*一般財団法人日本救急医療財団 AEDの適正配置に関するガイドライン

私たちが日常生活を送る上でよく見かけるのは、駅やデパートなどの商業施設などが多いでしょう。
また、建設現場のような工場、作業場でも設置が推奨されています。

 

設置において注意するべきこと

 
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自分がビルや職場、建設現場にAEDを導入する際、設置したから安心という訳ではありません。
いつ来るかわからないそのときに向けて、適切な場所・環境に設置し、すぐ使える状況を保つことも大切です。

そのためには、以下のポイントに注意しましょう。
 

素早く電気ショックを行える場所

前述した通り、心停止後は1分遅れるだけで救命率が急激に低下します。

心停止から5分以内に電気ショックを行えるよう、高層ビルなどではエレベーターや階段の近くに配置します。
広い場所では、AED配置場所への通報によって、管理者がすぐに現場に向かえる体制を整える必要があります。
 

わかりやすい場所

AEDが設置されていても、わかりづらい場所に設置されていては意味がありません。
多くの人が通る場所や目に入りやすい場所に配置しておきましょう。

また、AEDの配置場所は施設案内図などで周知することも重要です。
 

誰でもアクセスできる場所

AEDの設置場所に鍵がかかっていたり、セキュリティーカードが必要な場所は、設置場所として不向きです。
誰でもアクセスできる場所や、常にAEDを使用できる人がいる場所に設置するようにしましょう。
 

心停止のリスクがある場所

運動場や体育館など、あらかじめ心停止のリスクのある場所の近くに配置することも、素早い対応の助けになります。
建設現場もそのうちの一つと言えるでしょう。
 

管理しやすい場所

壊れにくく管理しやすい環境に配置することで、いざ使うときに壊れていた、使えなかったという事態を防ぎましょう。

 

安心して生活するために知っておこう

突然心停止は、事前に兆候なく突然発生するケースも多くある症状です。
また、自分の身に降りかかることはなくても、心停止の目撃者として居合わせたらどうでしょう。

自分には関係のない話だと思わずに、街中でAEDを見かけたら少し意識してみてはいかがでしょうか。

 
 

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