BUILD

職人のためのライフスタイルメディア

2020/01/20更新

発注前に知っておきたい!分離発注のメリットとデメリット

仕事

建設会社に発注する際の発注方法は、1種類だけではありません。
一括発注の他に「分離発注」というものがあります。

発注方法の種類を知ることで、理想の工事を実現できるでしょう。
分離発注と一括発注の違いを知れば、建設業界について、詳しくなることもできます。

建設業界内でも下請けへの発注は分離発注が使われるケースは多いので、職人と言えど知っておくことは大切です。
分離発注について勉強している方や、これから建設会社への発注を検討している方は、ぜひご覧ください。
 

分離発注について知ろう


分離発注は、建設会社への発注方法のひとつです。
住宅を建てるときに、顧客自身が分離発注をして建設会社に依頼することも可能であり、建設会社が下請業者に対して行う発注方法でもあります。
分離発注の基本的なことからメリットやデメリットまで解説していきます。

分離発注とは

分離発注とは、設計や現場管理、施工を別々の会社に発注することです。
建設工事では、さまざまな種類の工事が必要になります。
一般的な工事だけでも、下記のように多くの工事が行われるのです。

  • 木工事
  • 家具工事
  • 板金工事
  • 塗装工事
  • 電気設備工事
  • 給排水設備工事
  • 空調設備工事

 
これらの工事は一部でしかありませんが、多くの経験と知識が必要になります。
これだけの経験と知識を備えている建設会社は多くありません。

そこで、1社に任せるのではなく、複数の建設会社に依頼することがあるのです。
分離発注は、このように複数の建設会社に依頼することを指します。

分離発注のメリット

分離発注のメリットは、専門的な技能を持つ業者に依頼できることです。
一口に塗装業者と言っても、実力は大きく違います。

また価格面も異なるため、分離発注することで、より希望に合う設計士や施工業者を見つけることができるのです。
「クオリティにこだわりたい」「コストをできるだけ抑えたい」などの要望がある方に、分離発注の検討をおすすめできます。
元請業者によっては、工事内容に応じて職人を使い分けることも珍しくありません。

分離発注のデメリット

分離発注をしすぎると管理が大変になり、工事ミスが発生しやすくなります。
理由は、コミュニケーションコストが増えるためです。
分離発注を行うことで、多くの設計士や施工業者が工事に関わることになります。
関係者が多くなることで、工事管理が難しくなるのです。

この時に大切になるのが、現場管理やPM(プロジェクトマネジメント)の存在と言えるでしょう。
現場管理やPM担当者が各設計士や施工業者をコントロールできないと、工事が工程通りに進まなくなります。
完工が遅れることは、工事全体の大きなデメリットになるでしょう。

 

分離発注と一括発注の違いは?


分離発注について紹介してきましたが、発注方法はもう1種類あります。
それが一括発注です。

一括発注とは、建設会社への依頼方法として一般的な発注方法で、元請と呼ばれる各業者をまとめる建設会社へ依頼する手法になります。
施主は設計や施工の希望を伝えるために、元請の設計事務所や大手建設会社、工務店などへ発注して、要望を伝えることになるのです。
元請業者は施主にヒアリングを実施して、設計プランや工事計画を作ります。

自社で工事計画や現場の管理ができるため、元請業者からすれば依頼を受けやすい手法と言われています。
施主にとっても、1社としかコミュニケーションを取らないため、発注する負担が少ない手法です。

また契約面を見ても、分離発注にはないメリットがあります。
施主自身が分離発注する場合、各業者と工事請負契約を結ぶ必要があるのです。
契約が複数発生することで、工事責任が曖昧になる可能性があり、施主としても心配事が増える可能性があります。
一括発注の場合は、工事請負契約を結ぶのは元請の業者のみです。

設計や工事の責任は元請のみに発生するため、トラブルや変更があれば施主からの相談がしやすいでしょう。

 

分離発注には、一括発注にはない魅力がある!


分離発注の基本的なことについて解説してきました。
分離発注には、別々の業者に発注することによるさまざまなメリットとデメリットがあります。
この記事で紹介してきた施主の要望通りの工事を実現できるというメリット、そして工程の管理が難しいというデメリットが、分離発注の代表的な特徴と言えるでしょう。

また分離発注とは違い、一括発注にも別の良さがあります。
設計と施工を別々に発注するか、1社にまとめて発注するか、どちらが良いのかは工事内容にもよるでしょう。

この記事で紹介した分離発注について理解を深めることで、工事現場の全体像を把握できるようになりましょう。
 

Pocket   はてブ   保存
BUILD編集部

この記事を書いた人

BUILD編集部