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2022/12/08更新

SDGsに繋げよう!今さら聞けない建設副産物の意義と重要性

仕事

 
建設現場では、コンクリート塊や金属くずなど、様々な種類の「建設副産物」が大量に発生します。

積み上げられた建設副産物は、一見使い道のないゴミのように見えますが、再生資源として使えるものも多くあり、最近では再資源化が進んできています。

今さら聞けない建設副産物のこと、分別解体・再資源化の意義や重要性を再確認しましょう。
 

建設副産物とは

建設副産物とは、建設工事に伴い副次的に得られた物品のことで、再利用が可能な再生資源及び廃棄物を含む総称です。

建設副産物

原材料として利用できるものは、再資源化施設や中間処理施設で処理され、再利用されます。

2018年度の産業廃棄物は約7,400万トン、そのリサイクル率は97%に達しています。
 

建設リサイクル法

再利用が可能な再生資源も含む建設副産物ですが「建設リサイクル法」が制定されるまでは分別されず混合廃棄物として多くが廃棄されていました。

建設リサイクル法は、廃棄物の不法投棄や最終処分場の不足などの問題により、平成12年5月に制定されたものです。

建設副産物の廃棄量を抑え、リサイクルする循環型社会の推進を目的としています。

これまで解体工事の主流であったミンチ解体が禁止され、分別解体が義務付けられるようになったのもこの取り組みからです。

この取り組みにより、年々建設廃棄物が減り、リサイクル率が向上してきています。
 

分別の意義と現状

リサイクルされた建設副産物は、実際にどれくらいの割合で、どのように再利用されているのでしょうか?
 

コンクリート塊

国土交通省が行った平成30年度建設副産物実態調査によると、年間3,690万トンと、廃棄物全体の約50%を占めています。

コンクリート塊の排出量は廃棄物の中でも一番多い品目ですが、再資源化率は2018年で99.3%となっています。

排出されたコンクリート塊は中間処理場で、再生砕石(リサイクル砕石)などにリサイクルされています。

再生砕石は、駐車場の整備やレンガ・石畳の基礎として利用されます。

 

建設発生木材

2018年度の建設発生木材の再資源化率は96.2%。

建設工事で発生した木材は燃料として利用されたり、製紙(板紙)、堆肥、パーティクルボードなどにリサイクルされたりします。
 

建設汚泥

アスファルトコンクリート塊、コンクリート塊の次に廃棄物量の多い建設汚泥。
2018年度の建設汚泥の再資源化率は94.6%となっています。

建設汚泥は、河川築堤や盛土、土地造成に使用されたり、骨材やドレーン材などの市販品にも再利用されます。
 

建設混合廃棄物

がれき類、廃プラスチック類金属・ガラスや陶磁器・ゴムくずに加え、木・紙くずなどが混在している建設混合廃棄物。

2018年度の排出率は3.1%となっています。

建設廃棄物は年々減っているものの、産業廃棄物の不法投棄のほとんどは建設廃棄物であり、2020年の不法投棄量で一番多い割合を占めているのが建設混合廃棄物になります。
 

循環型社会を目指して

建設リサイクル法が制定され、廃棄物の分別が義務付けられてから20年以上が経ちます。

しかし、建設副産物がどれくらい排出され、どれくらいの量がどのようにリサイクルされているのかまでは知らなかった人も多いのではないでしょうか?

現在ではほとんどの廃棄物が再資源化されています。

建設現場では大量の廃棄物が発生するからこそ、分別・再資源化の意義を再確認し、それぞれで取り組んでいくことが、より良い未来に繋がっていくと考えられています。

また、建設廃棄物の再資源化が進んでいる今、さらなる目標にむけて、ルール改定や新たな取り組みが検討されています。

一人ひとりが意識して今後の方針に注意をしつつ、取り組んでいくことで、SDGsにも繋がっていくのではないでしょうか。

参考元:国土交通省 過年度の建設副産物実態調査結果 平成30年度建設副産物実態調査結果(確定値) 参考資料

 
 

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