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2023/08/24更新

洗濯物がニオウ原因は日々の生活や干し方にある!ニオイ抑制方法紹介

生活

 
お風呂上がりにタオルのニオイが気になることありませんか?

花粉や梅雨の時期での洗濯物が外に干せない時、部屋干しで臭くなってしまうことはありますが、外に干しているのにニオウことも。

新しいタオルに取り替えても臭くなってしまうことがあるので要注意!

そのニオイの原因と、洗濯物をニオわなくするための対策を紹介します。
 

生乾き臭の原因

 
洗濯物がニオウ時によく言われる「生乾き臭」とは、洗濯物が半乾き状態の時に発生したニオイのことです。

ツンとくるような生臭いニオイで、洗濯物を干している最中に発生しやすく、ニオイが発生してしまうと洗濯物が乾燥してもなくなりません

また「戻り臭」と呼ばれる、洗濯してから日の経った衣類やタオルなどが臭くなってしまうこともあります。

このニオイの原因は、細菌

ではどういった細菌で、発生する原因は何でしょうか。
 

何の細菌?

 
生乾き臭の原因である細菌は「モラクセラ菌」と呼ばれています。

モラクセラ菌はヒトや動物の粘膜に存在していますが、基本的にはヒトに影響を与える菌ではなく、健康な身体のヒトにも存在する菌です。

このモラクセラ菌が発生させる物質が「生乾き臭」や「戻り臭」の元となっています。

紫外線に強いため、外に洗濯物を干してもニオイが発生してしまうことがあります。
 

細菌が増える理由

 
モラクセラ菌を増やさないために、まずは細菌が増殖する原因を理解していきましょう。

細菌は、以下の条件があることで繁殖します。

  • 元となる細菌
  • 適した温度
  • 水分
  • 栄養素

 

*参考元:研究員オダの環境レポート Vol.40 洗濯物の臭いと対策

モラクセラ菌は健康なヒトにも存在する菌なので、元となる細菌をなくすことはできません。

そしてヒトの汗や皮脂を栄養としているため、汗のついた衣服や、体を拭いたタオルなどは水分も多く含まれ、細菌には絶好の繁殖場となります。

さらに、細菌が繁殖しやすい温度は20°〜50°と言われているので、大体4月〜10月頃が特に細菌が増殖しやすい時期と言えます。

除菌・抗菌効果のある洗剤で洗うことで、洗濯前に発生した細菌を減らすことはできますが、干している最中にニオイが発生しやすいのは、落としきれなかった菌が水分を多く含んだ洗濯物の中で増殖し、ニオイ成分を発生させているからです。
 

細菌を予防する方法

 
では、洗濯物にモラクセラ菌を増やさないためにはどうすればいいでしょうか。
 

ニオイの元を増やしている!?チェックリスト

 
まずは普段の生活の中で、モラクセラ菌を増やしていないかチェックしていきましょう。

  • 洗濯物は、洗濯機に入れて溜めている。
  • 濡れた洗濯物をそのまま洗濯カゴに入れている。
  • 洗った洗濯物をしばらくの間洗濯機の中に置いておくことがよくある。(すぐに干さない)
  • 洗濯物を干す時、何も考えず適当に干している。
  • 洗濯後、洗濯機のフタを閉めている。
  • 洗濯機のゴミ取りネットのゴミは溜まったら取るようにしている。
  • 洗濯槽の掃除を数ヶ月以上していない。

 
1つでも当てはまることがあれば、既にモラクセラ菌を増やしていることになります。

洗濯物をニオわせないためには、面倒ですが洗濯前も洗濯後も、気を遣わなければいけません。
 

殺菌・除菌方法

 
普段気をつけていても、部屋干ししたり、ジメッとした季節などでは、細菌が繁殖しやすいため、臭いニオイが発生してしまいます。

そんな時は殺菌して元となる細菌を予防していくことで、ニオイを抑えることができます。

細菌は、

  • 煮沸する
  • 60°〜70°以上の温湯につける
  • 漂白剤+40°の温水につける

 
ことで死滅させることができます。

そして、早く乾かすことで細菌の繁殖を抑えることができます。
 

洗濯物をニオわなくするには

 
洗濯時に殺菌・除菌対策をしても、100%死滅させることは難しいため、どうしても洗濯物を干している間に細菌が増えてしまいます。

しかし、細菌が繁殖しやすい条件に気をつけて対策をすることで、ニオイの発生を十分に抑えることができます。

まずはできることから試していきましょう。
 

洗濯機内をきれいに

 
洗濯機の中を常にきれいに保ちましょう。

使用した衣類やタオルなどを洗濯機に入れておくと、洗濯機にカビや細菌が発生しやすくなります。

特に、使用後濡れたままの洗濯物を入れてしまうと、他の洗濯物を湿らせ菌が増殖し、ニオイが発生すると共に、洗濯槽のカビの原因にもなってしまいます。

洗濯後、洗ったものをしばらく放置しておくのもNG。すぐに干すようにしましょう。

また洗濯機使用後にフタを閉めてしまうのも、洗濯機内の乾きが遅くなり、細菌などの繁殖原因となるので、常にフタは開けておくようにします。

洗濯機のゴミ取りネットも細菌が繁殖しやすい所なので、洗濯機使用後は毎回ゴミを取り、できるだけ洗って干すようにするのがベスト。
 

洗濯物の干し方・乾かし方

 
洗濯が終わったら、なるべく早く干すようにします。

干し方のコツは、

  • 風を通しやすくすること
  • 重なる面を少なくすること
  • シワを伸ばして干すこと

 
が大切です。

風を通しやすくする干し方は、横から見てアーチ型になるようにします。

外側をフェイスタオルやズボンなどの長い物を干し、内側に下着やハンカチ、靴下などの小物や短い物を干すことで風の通りがよくなり、乾きやすくなります。

物干しハンガー(ピンチハンガー)を使う場合も同じようにアーチ型になるようにしましょう。
洗濯物を囲むようにして干してしまうと、風通りが悪くなり、乾きにくくなってしまいます。

ズボン系は裏返して、物干しハンガーに筒状に干します。

シャツポロシャツなどは、襟を立てて一番上のボタンのみを閉め、なるべく太めのハンガーに掛けて、前と後ろ見頃の隙間を開けるようにします。

バスタオルなどの大きいものは、物干しハンガーにジャバラ折のように、ジグザクに干します。

物干しハンガーが足りない時は、バスタオルを折り曲げて干す方法と、ハンガーを使う方法がありますが、重なる部分やシワになってしまう部分が乾燥しにくく、ニオイの原因となるので、最終手段としておすすめします。

 

ボックスシーツは、短い面をそれぞれハンガーの肩になる部分に引っ掛けるようにして干すと、早く乾かすことができます。

部屋干しする場合は、なるべく部屋の真ん中や、冷暖房の風が当たる場所に干します。

壁が近いと風の通りが悪くなってしまうので、乾きにくくなってしまいます。
 

その他効率的な乾かし方として、

  • 乾燥機
  • 衣類乾燥除湿機

 
を使い殺菌または除菌することで、ニオイが発生しにくくなります。

乾燥機の場合は、細菌が死滅する高温での乾燥となるので、殺菌効果があり、干す手間もなく、かつタオルなどフワフワに仕上がるのでおすすめです。

乾燥機を持っていないが、手っ取り早く洗濯物を片付けたい、ニオイを取りたいという方はコインランドリーに行きましょう。
ただ衣類によっては乾燥機が使えないものもあるので、洗濯表示は必ず確認してください。

衣類乾燥除湿機の場合は、除菌機能が搭載されていることが多いため、ただ部屋干しするよりも、断然ニオイが気にならなくなり、戻り臭の発生も少なくなります。

メーカーによって除湿機能や衣類ケアなどの機能もあるので、衣類乾燥以外の目的でも使用することができます。

乾燥機とは違い、お風呂場など狭い空間に洗濯物を干して使用するため、干す手間はありますが、衣類の種類は選びません。

乾燥機(コインランドリー)も、衣類乾燥除湿機もないという方は、部屋干しする際に布団乾燥機や、扇風機冷房・暖房を使用するのも一つの手です。

扇風機は左右(上下)に動かして使う、冷暖房は風が流れる上の方に洗濯物を干すのが効果的です。
 

洗剤、除菌グッズ

 
洗剤や洗濯時の除菌グッズを使用することも、細菌を増やさないための対策となります。

部屋干し用洗剤や、除菌、消臭効果のある洗剤を試したり、洗濯時に入れるだけで除菌ができるアイテムもあります。

また、洗濯物を干す時に使用する便利なグッズもホームセンターや100円ショップで販売しているので、活用していくことで、干す時のストレス軽減にもつながります。


 

既にニオイがしている洗濯物

 
洗濯前に既にニオイが発生している、洗濯をしてもニオイが取れなかった、という場合の対処法を紹介します。
 

煮沸消毒

 
布巾やフェイスタオルなどにおすすめの方法で、殺菌効果だけでなく、黄ばみ汚れも一緒にきれいになります。

  1. 大きな鍋にお湯を沸かします。
    ※ 沸かしたお湯に、洗濯用洗剤または重曹を入れるとさらに効果的。
  2. 臭くなったタオルなどを入れ弱火にし、時より浮いてきた洗濯物を沈ませるように混ぜて煮ます。
  3. 20分ほど煮たら、トングなどで取り出し、水ですすぎます。
    ※ 火傷に注意。
  4. 洗濯機で脱水して干します。

 

【注意点】
  • 色落ち・色移りするので、白い物と色物は別で行う。
  • 生地が傷む。
  • 鍋を使うため、大きなバスタオルや衣類には向いていない。

 

温湯と重曹

 
煮沸と似ていますが、鍋ではなく桶やバケツなどを使うので、大きいものや、まとめて洗うことができる方法です。

  1. ニオイを消したい洗濯物が入る大きさで、耐熱の桶やバケツなどをお風呂場に用意します。
  2. 60°~70°の温湯になるように、お湯をある程度沸かして1.に入れます。
    ※ 水と熱湯を入れるなどして、温度調節をしてください。
  3. 重曹を入れて溶かし、トングなどで洗濯物を入れ、全部が浸るようにします。
    ※ 火傷に注意
  4. 20分~1時間ほどつけ置きしたら、軽くすすぎます。
  5. 洗濯機で通常通り洗濯し、干します。

 

【注意点】
  • 生地が傷む。
  • つけおき時にムラが出てしまい、部分的にニオイが消えない場合がある。
  • 60°~70°がわかりづらい。

 

漂白剤と40°のぬるま湯

 
衣類用の酸素系漂白剤を使って、殺菌する方法です。

  1. ニオイを消したい洗濯物が入る大きさの桶やバケツなどをお風呂場に用意します。
    ※ 洗濯機を使ってもOK。
  2. シャワーの温度を40°〜42°程に設定し、①に入れます。
  3. 酸素系漂白剤を入れて溶かし、洗濯物を入れ、全部が浸るようにします。
  4. 20分程つけ置きしたら、洗濯機で通常通り洗濯して干します。

 

【注意点】
  • 色落ちしやすい。
  • 塩素系漂白剤を使用する場合は白物のみ。(色落ちするため)

 

もう臭いに悩まされない!

 
お風呂上がり、使用する洗濯したはずのバスタオルがニオっていると、気持ち悪いですよね。

洗濯物をニオわせないためには、

    洗濯前
  • 洗う用の洗濯物は洗濯カゴに入れてまとめておく。
  • 使用済みの衣類やタオルなどが濡れている場合は、乾かしてから洗濯カゴに入れる。
  •  

    洗濯後

  • なるべくすぐに干す。
  • なるべく風通しの良い場所に干すか、風通しがよくなる干し方にする。
  •  

    洗濯機は

  • 使用中以外はフタを開けておく。
  • 洗濯後、ゴミ取りネット内のゴミを取り、洗って乾かす。
  • 1〜3ヶ月に1回は、洗濯槽の掃除をする。

 

そして洗濯物がニオってしまったら、殺菌・消毒をして、ニオイに悩まされない快適な生活を送りましょう!

参考元:
共栄社化学株式会社発行「衣類から発生する臭いについて」
研究員オダの環境レポート
細菌の増殖
YOURMYSTAR STYLE
Lnet MAGAZINE

 
 

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この記事を書いた人

BUILD編集部

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