2021/10/28更新
不足は抜け毛の原因に?男性に必須の栄養素「亜鉛」の働きとは
健康
髪の健康維持や男性機能にも関わる亜鉛は、男性には欠かせない栄養素とされていますが、実はほかにも重要な働きがあり、男女関わらず摂取したい栄養素です。
健康維持のために重要な働きをもつ亜鉛ですが、体を動かしたり、よくお酒を飲む人が不足しやすい栄養素でもあります。
これは、亜鉛は汗や尿から排出されたり、アルコール代謝の材料になったり、アルコールにより尿中への排泄を促されるからです。
今回は、亜鉛の働きや亜鉛を多く含む食品について紹介します。
亜鉛の働き
髪や肌の健康維持
亜鉛は髪や皮膚を健康に保つ働きがあります。
髪や皮膚はほとんどがたんぱく質でできており、亜鉛を摂取することで、たんぱく質の代謝を促し、髪や肌を健康に保ちます。
亜鉛が不足することで、丈夫な髪が育たず、薄毛や白髪が増える原因になってしまう場合もあります。
免疫力の向上
細胞の代謝にも関わる亜鉛は十分に摂取することで、免疫細胞が活性化し、免疫力を上げる効果が期待できます。
味覚を正常に保つ
味覚を感じとるための舌にある器官「味蕾(みらい)」の代謝に亜鉛は不可欠な栄養素です。
亜鉛が不足することで、味覚障害を引き起こしたり、舌がピリピリするような異常感覚の原因となります。
抗酸化作用
亜鉛にはビタミンAの持つ抗酸化作用を促し、過酸化脂質の害を防ぐ働きがあります。
これにより、生活習慣病を予防したり、アンチエイジングなどの効果が期待できます。
生殖機能の改善
亜鉛には生殖機能を維持する働きもあります。
男性の前立腺で性ホルモンの合成に関わっており、生殖機能の改善にも効果が期待できます。
亜鉛を多く含む食品
亜鉛の1日の摂取の推奨量は18~69歳の男性で10㎎、18~69歳の女性で8㎎となっています。
体内で作ることができないので、食事からこまめに摂取しましょう。
亜鉛を多く含む食品には、魚介類、肉類、藻類、野菜類、豆類などがあります。
その中でも牡蠣(14.5mg)やうなぎ(2.7mg)、豚レバー(6.9mg)には特に豊富に含まれています。(100gあたり)
また、サプリメントなどから摂取することも可能ですが、過剰摂取にも注意が必要です。
通常の食事で摂りすぎる可能性はありませんが、過剰摂取は銅の吸収阻害による銅欠乏や吐き気、嘔吐腎障害、免疫障害、下痢など、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
栄養バランスを考えて健康を目指そう
亜鉛は、髪や肌の健康、アンチエイジングなど、若々しくいるために重要な栄養素です。
体は食べたもので作られます。
亜鉛はもちろん、栄養バランスを考えて日々の食事を取ることで、いつまでも若々しく健康な体を目指しましょう!
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