2024/08/19更新
女性だけじゃない!歳をとると増える男性の便秘と改善方法
健康
2020年9月14日公開 2024年8月21日更新
お腹の張りや痛みだけでなく、様々な体の不調を引き起こす便秘。
若いときには女性の方が便秘に悩む割合が多いですが、50代くらいから男性でも増え始め、65歳以降では男女同じくらいの割合になります。
今回は、つらい便秘の原因や解消方法を紹介します。
目次
高齢期に増える男性の便秘
便秘というと何日も排便がない状態のことを想像しますが、それだけではありません。
排便があっても残便感があったり、硬く小さくコロコロした便しかでなかったりする状態、下剤を服用しなければ便がでないというような状態も便秘です。
高齢になるにつれて男性の割合も高くなる便秘ですが、便秘の原因には以下のようなものがあります。
- 食物繊維不足
- 水分摂取不足
- 極端なダイエットや偏食
- ストレス
- 運動不足
またこのほかにも、消化器系の疾患や内服薬による副作用で、便秘になってしまう場合などもあります。
リタイアした男性に増える傾向があるのは、今までの生活習慣が変わり、運動不足になったり、不規則な生活リズムになったりすることが考えられるといわれています。
便秘によって起こる体の不調
腸内環境が悪化することで、お腹の不快感以外にも様々な不調が現れます。
腹痛
便秘になるとお腹に便が溜まるだけでなく、ガスが発生するので、張りや痛みなどの症状がでます。
溜まったガスは、おならとして排出されますが、腸内環境が乱れているときはニオイの強いガスが発生します。
便秘のときに、便やおならが臭かったり、おならがたくさん出るのはこれらが原因です。
また、このような下腹部の不快感だけでなく、胃の働きも悪くなり、食欲が低下することもあります。
肌荒れ
腸内環境の乱れは肌荒れにも繋がります。
きちんとスキンケアを行なっていても、便秘が続けば吹き出物や肌トラブルの原因となります。
痔
便秘が続き硬い便になってしまうと、いきんだときに痔になってしまうこともあります。
肛門が傷つくことで、排便時に出血したり、痛みで思うように排便ができなかったりという症状がでます。
特に切れ痔は痛みが強く、悪化しやすいという特徴があります。
疲労感
腸内環境が悪い状態が続くと、体がだるく疲れやすくなったり、イライラが続いたりといった症状も現れます。
腸の健康は、体だけでなく精神の健康とも深く繋がっています。
便秘を解消するには
バランスの取れた食事
野菜や豆類、きのこ類などに含まれる食物繊維には、排便を促す効果があります。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。
キャベツやゴボウに多く含まれる不溶性食物繊維は、水に溶けにくく、お腹の中で大きく膨らむことで、腸の蠕動運動を活発にし、排便を促します。
一方、海藻類やバナナなどに多く含まれる水溶性食物繊維は、水に溶けてゼリー状に膨らむことで、胃から小腸への食べ物の移動を緩やかにし、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。
どちらかを摂ればOKということではなく、偏りがあると返って便秘の原因になってしまう場合もあります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のバランスは、2:1が理想とされています。
食物繊維以外にも、ダイエットで食事の量が極端に少ない場合や、偏った食事も便秘の原因になるので、栄養バランスのとれた食事を意識しましょう。
▽食物繊維に関するおすすめの記事
*nomina 野菜ジュースで食物繊維は摂れている?頼りすぎは禁物の理由とは
水分補給
水分が不足すると便が硬くなり、腸内でスムーズに移動できなくなります。
朝起きたらコップ一杯の水を飲むことを習慣化しましょう。腸が刺激されて動き出すことで、排便を促すことができます。
また、水は一日に1.5リットルを目安に、こまめに摂取するようにしましょう。
適度な運動
適度な運動で腸を動かし、排便を促します。
最初はウォーキングなど軽い運動でもいいですが、腹筋などお腹周りの筋肉を鍛えるのも効果があります。
運動をする時間がないときは、お腹を温めたり、マッサージをして腸を動かしましょう。
適度に油を取る
スプーン1杯ほどの油を、朝食のときにとると、胃腸の動きが良くなるといわれています。
納豆にごま油をかける、パンにバターを塗るなどして、油をほどよく摂取するのがいいのだそう。
バター醤油ご飯にするなど、好みのやり方を見つけて、続けてみてはいかがでしょうか。
心身の健康は腸から!
便秘とは無縁の生活をしていると、あまり考えることもない排便のペース。
食欲不振やお腹の張りが気になったときは、最後の排便はいつだったか見直してみるのもいいでしょう。
腸内環境の乱れは、体の健康だけでなく心の健康とも大きく関わります。
健康はまず腸から!これを機に腸の健康を意識した生活を送ってみましょう。
参考元:
*厚生労働省 2022(令和4)年国民生活基礎調査の結果
*イーベンnavi シニアの便秘 第2回 できれば薬には頼りたくありません。
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