2021/06/16更新
つらい頭痛の原因、もしかして低気圧かも?気象病・天気痛の正体
健康
6月も中旬となり、梅雨シーズンも本格化。
関東甲信も例年よりも遅い梅雨入りとなりました。
雨の日も多くなりますが、みなさんは「雨の日は頭が痛くなる」「雨の日はなんだか調子が悪い」など、雨の日に体調が悪くなる経験はありませんか?
天気の変化と病気の関係は昔から知られており、気圧、温度、湿度などから体に悪影響を与えるものを気象病と総称しています。
なかでも、天気の乱れや気圧の低下、急上昇の際に起きるものを「天気痛」や「低気圧不調」などと言ったりします。
今回は、そんな梅雨時期に起こる天気痛や低気圧不調について詳しく解説するとともに、予防法もご紹介します。
気象病の正体
気象病によって頭痛やむくみ、だるさ、倦怠感、気分の落ち込みなどが起こる理由は、自律神経の失調によるものです。
自律神経とは、人間の体を正常に保つために呼吸、血液循環など様々な機能を働かせている神経のことであり、それが気象の変化に敏感に反応することで気象病が引き起こされます。
誰にでも気象病は起こり得ますが、特に女性は悩まされる傾向にあります。
ホルモンバランスの変化に対応するためにも自律神経が働いており、月経周期などでバランスが変化するので自律神経の働きが過剰になってしまいます。
ほかにもホルモンバランスが乱されやすい年齢やタイミングなどでは、気象病が起こりやすいです。
気象病の症状
気象病の症状は様々あり、頭痛やめまい、耳鳴り、関節痛などが挙げられますが、多くの人が経験があるのが頭痛でしょう。
頭痛は、血液に水分が溜まって血管が拡張し、神経を圧迫することで起こります。
気圧変化によって体内の水分バランスが乱れるほか、梅雨時期は湿度が高く汗をかきにくくなるため、頭痛を起こしやすくなっています。
このような不調を感じる人は非常に多く、小林製薬が実施した「低気圧の時に不調を感じたことがあるか」というアンケートでは、約70%の人が「経験がある」と回答しました。
雨が降る前から頭が痛くなるという意見もあり、多くの人が低気圧時の不調に悩まされていました。
参考:小林製薬
予防法
気象病の原因は天候による自律神経の乱れによるものであり、人間の構造上ある程度は仕方ないものなので根本から治すことは難しいです。
しかし症状を和らげたり、出にくくすることはできます。
気象病は、血管が拡張して神経を圧迫し、汗やリンパ液などの循環が悪くなった状態に起こります。
なので、普段から余分な水分を溜め込まない身体を意識した生活を行えば、循環が悪くなる確率もグッと下がるでしょう。
主なものは食事に運動、それに入浴が効果的です。
食事と運動
自律神経を整えるため、適切な食事を行い適度な運動を行うことが肝心です。
運動を習慣にし、汗をかける身体を作っておけば水分を体内に溜め込みにくい状態が保てます。
激しい運動よりもストレッチやジョギングなどの軽い運動の方が効果的です。
入浴
入浴も発汗作用を促進させるため、自律神経の調節に役立ちます。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれており、交感神経は身体を動かすとき、副交感神経は身体を休めるときに働き、互いにバランスをとっています。
交感神経を休め、副交感神経を高めるのに効果的なのが入眠前の入浴なので、寝る直前にお風呂に入るといいでしょう。
マッサージ
ほかにも、内耳と自律神経には深い関わりがあるため、耳を指でぐりぐりとする血行促進マッサージも効果的とされています。
- 最初に目の周りをほぐす。人差し指を使って、目頭付近、涙袋の中央少し下付近とそのすぐ下、目尻の指1本分下、目尻の延長線上こめかみあたりを、ゆっくり押して、5秒止めて、ゆっくり離す。
- 続いて眉をほぐす。親指と人差し指で、目頭のすぐ内側、眉の内側、中央あたり、外側に1か所ずつ、そして目尻の延長線上のこめかみあたりを軽くつまむように刺激する。
▽写真と詳細な方法はこちら(女性向けサイトですが、男性でもちゃんと効果あります)
参考:たった3分で完了!目元のたるみもクマも消える「簡単マッサージ&ツボ押し」5ステップ | Precious.jp(プレシャス)
天気予報をこまめにチェックしよう
梅雨時期に体調に悩まされている人は、気象病かもしれません。
天気予報をこまめにチェックして今日の天気を確認したら、自分の体調も予想できるはず。
食事や運動などで予防し、梅雨を乗り切りましょう。
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