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2023/02/11更新

その選び方は危険!?知っているようで知らないタイヤの選び方

趣味

 
クルマに欠かせないアイテムの1つがタイヤです。
何気ない地味なパーツですが、奥が深いアイテムでもあります。

安心と安全とオシャレな足もと「タイヤ」に注目してみましょう。
 

タイヤは命を乗せているパーツ!

「タイヤなんか安ければ何でもいい」と思っているドライバーが多いと思いますが、とんでもない!

安さだけを語っていると「生命」に関わります。

地面と接している唯一のポイントを軽視すると大変なことになるのです。
 

エコタイヤってどういうタイヤ?


 
現在自動車メーカーは、燃料消費率の低い「エコタイヤ(低燃費タイヤ)」を標準にしています。
テレビCMで「タイヤで燃費が変わる」と宣伝してから、常識化しました。

しかし多くのユーザーが知らない事実がエコタイヤには存在します。
「雨には弱く、早期にヒビ割れて3年が寿命」という事実です。

エコタイヤは燃費を良くするために路面との摩擦を減らしたタイヤなので、特に雨天でブレーキを踏んだ時は顕著に滑るのです。

そして販売価格も抑えるため耐久性が短くなっているので、たとえ値段がエコでも、買い換えの時期が早まるならば、総合的な見知ではエコになっていないと思われます。

 

良いタイヤって何だろう?

では高価でハイクオリティなタイヤを購入すれば全てをカバーするかというと、そういうわけでもありません。

タウン走行をメインとする一般的なドライバーには、高水準なタイヤ性能のムダ使いになりますし、がっちり路面に食いつくので、ガソリン消費もタイヤゴムの消耗も早くなります。

もちろんスポーツカーを持っていて山坂道をガンガン攻めたり、高速でカッとばすのが大好きなドライバーならば、1本3万円以上もするのに1万キロの走行で摩滅してしまう高性能タイヤを選ぶのもいいかと思います。

しかし、大半の一般ドライバーには、そこまでの性能を必要としないのが実情です。
 

適切なタイヤのセレクトとは?

ポイントとなるのは第一に、有名な老舗メーカーのタイヤを選ぶことです。

長年タイヤを造り続けているメーカーは、今日まで膨大な情報とノウハウを持っています。

これに勝るものはありません。その歴史を信じてみましょう。
 

タイヤ評価は「レインa」を条件に

今ネット上で、新興勢力として聞いた事のないメーカーが製造している格安タイヤが在りますが、価格だけで安直に選ぶのは考え物です。

もし格安タイヤを選ぶとするならば、雨天時でのブレーキ性能が最高レベル評価である「レインa」を獲得しているタイヤを選べば、いい選択となるでしょう。
 

 
ちなみに、レインaにこだわる理由は、乾いた路面と濡れた路面でのブレーキ能力差を少なくするためです。

得てして一般的なドライバーは、雨でも晴れでも同じ運転をしがちです。

ドライバーは車内で快適な環境に置かれていて、天候が雨でも体が濡れないため「雨は滑りやすい」という意識が欠落しやすくなってしまうのです。
 

ポイントは費用対効果

コスト・パフォーマンスは無視できません。

国内各社の一部は高級化してハイプライス設定されている印象を受けますが、大方の国内メーカーは標準的な価格設定に思えます。

国内市場での最安値メーカーはファルケンになりますが良心的な品質です。

さらに安価に外国の格安タイヤでいうならば、台湾のナンカンや韓国のハンコックならば信用できるメーカーだと思います。

ナンカンは、台湾的資本主義社会に於いて最も長く造り続けているタイヤメーカーで、台湾内でシェアNo.1であり、輸出も多くて信頼できる背景があります。

ハンコックは、今では世界的規模のラリーチームで採用されているタイヤメーカーです。

ほかにレースで活躍しているメーカーでいうと、イタリアを本国とするピレリは、F-1やバイクレースに供給しているメーカーなので、信頼できるでしょう。

走りのプロが採用するのですから、実力は推して知るべしですね。
 

もし自分がセレクトするならば

個人的に最もおすすめするメーカーをいうとすれば、フランスを本国とするミシュランを信頼しています。

多くは本国フランス製ではなく諸外国生産だったりしますが、性能チェックが厳正なメーカーなのがミシュランの特徴なのです。

たとえば、ホイールにタイヤを嵌め込む際に、タイヤを回してバランスをチェックします。
そして重量の平均バランスを調整するために、鉛の「ウエイト」を取り付ける作業をしますが、ミシュランは殆どウエイト装着を必要としないケースが多く報告されているのです。

また、国内メーカーに限定して選ぶとしたならば、いま現在で勢いが有ると思えるメーカーはヨコハマタイヤです。

ヨコハマタイヤは「全タイヤをレインa評価に」と開発を進めているタイヤメーカーであるからです。
 

最高のコスパを考えると

「裏ワザ」になりますが、カーショップのオリジナル・ブランドタイヤは、国産の老舗メーカーが製造しているので信用度が高いです。

例を挙げると、イエローハットの「プラクティバ」という銘柄はヨコハマタイヤが製造していますし、オートバックスの「マックスラン」はファルケン社が製造するタイヤです。

主にコスパを重んじるならば、カーショップのオリジナルタイヤがダントツでしょう。
 

タイヤの履き替えを考えたくない場合

「アスファルトでも雪道でも同じタイヤで走りたい。」とワガママをいうならば、オールシーズンタイヤをおすすめします。

イチオシのオールシーズンタイヤはアメリカを本国とするグッドイヤー
国産で選ぶとするなら、グッドイヤーをライバルとして開発したファルケンがおすすめ。

またファルケンを見据えてデビューした、ダンロップのオールシーズンタイヤは最先端技術が入った製品だといえます。

ただ、オールシーズンタイヤというのは特徴として「全てが程々の性能」なのがポイントですから注意しましょう。

というのは、冬の雪に特化したスタッドレスタイヤは「雨に弱い」という欠点があります。
しかしオールシーズンタイヤは雨でも普通に対応します。

なので、都市エリアでタウン走行を専門として使うならば、雪にも雨にも対応するオールシーズンタイヤが最も適したセレクトかもしれません。

ただし、限界性能はノーマルタイヤよりも低いので少し配慮が必要になります。
北海道から九州に至るまで冬に雪が降る可能性がある日本ですのでオールシーズンタイヤは、ある意味「お得で賢明」なセレクトだともいえますね。
 

タイヤは賢く選ぼう

タイヤを値段だけで選んだり、適当に購入してしまうと、走行中の安全が低下してしまいます。

購入するときは、メーカーや評価を見て、信頼のできるタイヤかどうかを確認することが大切です。

クルマにとって足回りは、とても重要な部分です。「命」に関わるパーツでもあるため、クルマ本体だけでなく、タイヤもしっかりと選びましょう。
 
 

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この記事を書いた人

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