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2022/12/10更新

PG12とは?家族で映画を存分に楽しむための作品レイティング

趣味

 
最近、映画館へ行っていますか?
映画のストーリーだけでなく、大きな映像に音響、映画館で食べるポップコーンなど、普段自宅では味わえない特別な雰囲気が楽しい場所ですよね。

そんな映画館ですが、映画の表記に「PG12」「R15+」などという表記を見たことはありませんでしょうか?
最近話題の映画で例をあげると「鬼滅の刃」がPG12作品にあたります。

この表記、映画を楽しむ上で重要な表記なんです!

今回は、映画作品におけるレイティングについて紹介します。
 

レイティングとは

映画作品におけるレイティング(評価)とは、映画倫理機構(映倫)が定めた映画鑑賞における年齢の鑑賞制限レベルのことを指します。

主に暴力表現や性的な表現などから、日本では4つの種類に映画が区分されており、年齢によって入場制限がかけられている場合もあります。

またこのレイティングシステムは各国によって異なり、表記が違うほかアメリカやカナダなどではより細かくレイティングされていたりもします。

全年齢(G)

年齢にかかわらず誰でも観覧できる映画の区分であり、GとはGeneral Audience(すべての観客)の略号です。

小学生以下の子どもが映画を見ても、動揺やショックを受けることがないような内容となっています。

簡潔な性・暴力・麻薬や犯罪などの描写が多少含まれる場合もありますが、必要最低限であり、基本的には穏やかな作品傾向にあります。

しかしながら子ども向け作品ばかりではなく、より大人向けの内容のものもあったりするので幅広い世代でも楽しめる作品が多いです。

旧区分では「一般指定」と言われていましたが、2009年にGと表記されるようになりました。

作品例
  • 映画ドラえもん
  • TENET テネット
  • 罪の声

 

PG12

PGは、Parental Guidance(親の指導・助言)の略であり、PG12とは、12歳未満の映画の鑑賞には、親もしくは保護者の助言・指導が必要な映画の区分です。

12歳未満が見れないわけではなく、指導が必要な場合があるというのが特徴です。

この区分の映画は、テーマとなる部分が刺激的で小学生の観覧には不適切な内容も一部含まれているとされています。

一般的に未就学児や小学校低学年には過激な内容からショックを受ける場合があるため、不向きな作品です。

また高学年の場合でも知識に個人差があるため、保護者の助言や指導が求められることもあるでしょう。

グロテスクな描写がある、子どもに悪影響であるとクレームをする人もいるかもしれませんが、映倫で定められている区分ですので、観覧前に確認してみましょう。

作品例
  • 劇場版鬼滅の刃 無限列車編
  • パラサイト 半地下の家族
  • 君の名前で僕を呼んで

 

R15+

Rとは、Restricted(観覧制限)の略であり、R15+15歳以上が見ることのできる作品区分です。
PG12とは異なり、15歳未満の映画の鑑賞は禁じられています。

この区分の映画は、テーマや過激でショッキングな内容などから、15歳未満の子どもには理解力や判断力の面で、不向きな内容が含まれています。

旧区分では「一般映画制限付」「R-15指定」とも言われていました。

劇場によっては中学生以下は鑑賞を断る場合もあれば、中学3年生であれば見れたりなどと対応がまちまちです。

作品例
  • ランボー ラスト・ブラッド
  • デッド・ドント・ダイ
  • ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷

 

R18+

R18+とは、R15+より過激な内容であるため、18歳以上が見ることのできる作品区分であり、18歳未満は観覧が禁止されています。

暴力表現が過激なもののほか、性的描写、犯罪を助長するような極めて過激な表現や、宗教的なもの、政治的メッセージが強すぎるものはR18+に区分される場合があります。

旧区分では「成人指定」「R-18指定」などと表記されていました。

作品例
  • ミッドサマーディレクターズカット版
  • カサノバ〜最後の恋〜
  • 娼年

 

知っておけばより映画が楽しめる

映倫が定めたこのレイティングは、未成年を守るという意味合いのほかに、映画製作者を守る意味合いもあります。

映画製作者がクレームなどにより自由が奪われることのないように、自由に製作できる環境を作り、観客の見る自由を保障するレイティングシステム。
これは、次世代を担う未成年者へ向けての配慮だけではなく、表現の自由も保証するシステムでもあるのです。

映画のレイティングが気になる人は、以下から検索できます。
*一般社団法人映画倫理機構 審査作品検索(2009年8月以降)

作品のレイティングは、事前に知っていればより映画が楽しめるので、今度映画館へ行くときには、確認してみてください。
 
参考元:一般社団法人映画倫理機構 映画4区分の概要

 
 

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