2022/12/30更新
大晦日の楽しみ、年越し蕎麦にはどんな意味が込められている?
趣味
クリスマスが過ぎ、今年も終わりを迎えようとしています。
日本では、一年の締め括りの大晦日に年越し蕎麦を食べる習慣がありますよね。
大晦日に年越しそばを食べる日本人は60パーセント以上とも言われており、昔から深く定着していることが窺えます。
今年はコロナ渦の影響で、有名店から蕎麦をお取り寄せして楽しむ家庭も増えており、温かいお蕎麦や冷たいお蕎麦どちらにしようかと今から悩んでいる人もいるようです。
今回は、そんな年越し蕎麦の意味や由来を深堀りしていきます。
目次
年越し蕎麦の由来
年越し蕎麦には様々な名称があり、地方の風習によって「大晦日蕎麦」「大年蕎麦」「年取り蕎麦」「年切り蕎麦」「縁切り蕎麦」などとも呼ばれています。
年越し蕎麦の歴史は古く、一説によると、鎌倉時代に博多のお寺で「そば餅」という蕎麦粉でできた餅を貧しい人に振る舞ったことが、大晦日に蕎麦を食べる由来だと言われています。
のちの江戸時代に、今の年越し蕎麦のようなスタイルが定着していったと言われています。
年越し蕎麦に込められた意味
日本人は験担ぎをよくしますが、年越し蕎麦にも縁起のいい意味が込められています。
- 蕎麦のように、細く長く過ごせることを願う。
- 1年の苦労や不運などを切り捨て、幸せな新年を迎えると言う意味。
(蕎麦はほかの麺類に比べて切れやすいため) - 金運上昇
(昔の金細工の職人が金粉を集めるときに蕎麦粉を使っていたことから) - 無病息災
(蕎麦が風雨に強い植物であることから)
いずれも新年を元気で幸せに過ごしたいという人々の願いが込められており、縁起を担いでいます。
ほかにも、トッピングの具材にも様々な意味が込められています。
- ニシン…二親(にしん)から、子孫繁栄を願う。
- 海老…腰が曲がっているので、長寿祈願。
- ねぎ…一年の労を”ねぎ”らう意味から。
- 卵焼き…黄金色で金運上昇を願う。
- 油揚げ…お稲荷さんの商売繁盛、家内安全から。
このような意味が込められていることから、年越し蕎麦を食べるタイミングは大晦日の昼食や夕食がいいでしょう。
家庭によっては、除夜の鐘を聴きながら23時ごろに食べるところも多いとか。
できるだけ年が変わる前に食べ切りましょう。
地域によって食べ方も異なる
年越し蕎麦に明確なルールはないので、温かい蕎麦か冷たい蕎麦か、地方によって食べ方も異なります。
関東では鰹だしと濃口しょうゆをベースにした海老天蕎麦が一般的と言われており、関西は昆布だしと薄口しょうゆをベースにした蕎麦がよく食べられています。
また、岩手県ではわんこそば、香川県ではうどんを食べていたりなど、地域ごとに特色のある年越し蕎麦の食べ方があります。
今年は趣向を変えて、別の地方の年越し蕎麦の食べ方をしてみても楽しいかもしれないですね。
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