BUILD

職人のためのライフスタイルメディア

2022/06/07更新

積載形トラッククレーン(ユニック車)の操作に資格は必要?

資格

 
建設業で欠かせない車両の一つとして、積載型トラッククレーンがあり「ユニック車」の通称で呼ばれています。

トラックとクレーンの両方の能力を持ちますが、使用するためには資格が必要なのか気になっている方も多いでしょう。

この記事では、積載形トラッククレーンの操作に必要な資格や取得方法などを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
 

積載型トラッククレーンとは?


 
積載型トラッククレーンは、通称「ユニック車」などと呼ばれており、トラックにクレーンが装備されている車両です。

通常のトラックは、荷台に荷物を積むためにはフォークリフトやクレーンなどのほかの車両・重機の力を借りなければなりません。

しかし積載型トラッククレーンは、装備されているクレーンを利用して自力で荷物を積み込むことができます。

建設現場をはじめ、林業・造園業・産廃業・災害復旧など幅広く用いられており、荷下ろし用の重機が用意されていない場所への運搬に特に便利です。
 

なぜ「ユニック車」と呼ぶ?

 
積載型トラッククレーンは「ユニック車」という呼び方が浸透していますが、これは「古河ユニック株式会社」が販売する車両の名称に由来しています。

国内で流通している積載型トラッククレーンは、その半分以上のシェアを古河ユニック株式会社が占めており、他社製品も「ユニック車」の呼び方で通じてしまうほどです。

一方、国内第二のシェアを持つ株式会社タダノの販売する積載型トラッククレーンには「カーゴクレーン」という名称があり、新明和工業株式会社の販売する車両は「CBクレーン」という名称で呼ばれています。
 

クレーン車との違いは?

 
積載型トラッククレーンと通常の移動式クレーン車は、まず一見して分かるように、荷台の有無という違いがあります。

しかし、積載型トラッククレーンも移動式クレーンの一種として分類されており、外見上はトラックでも紛れもないクレーン車です。

それゆえ、積載型トラッククレーンを「クレーン」として使用するには、安全に作業するために専門的な知識の習得が求められます。
 

積載型トラッククレーンに必要な資格


 
積載型トラッククレーンを使用するためには、クレーンを操作するために必要な資格や講習安全に荷をつるための「玉掛け」の講習車両を運転するための資格の三種類が必要です。
 

クレーンの操作に必要な資格

積載型トラッククレーンのクレーン操作に必要な資格は、搭載されているクレーンの「つり上げ荷重」によって決まり、下記の通りです。

いずれも受講・受験するための条件はありませんが「移動式クレーン運転士免許」のみ、免許交付は18歳以上となっています。

「移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育」は、受講時間およそ13時間です。

「小型移動式クレーン運転技能講習」は、受講時間およそ20時間で、実務経験や所有資格により時間短縮があります。

「玉掛け技能講習」は、クレーンの操作に関する講習ではなく、荷をつるための「玉掛け」の知識と技術を学ぶ講習で、受講時間はおよそ19時間です。

「移動式クレーン運転士免許」はつり上げ荷重の制限がなく、あらゆる移動式クレーンを操作できる高難度の国家資格で、確実に試験に合格するためには事前に十分な知識の習得と技能訓練が必要です。
 

車両の運転に必要な資格

 
積載型トラッククレーンは運搬も重要な役目なので、作業者はクレーン操作ができるだけではなく、公道を運転できることも求められます。

一般的に建設現場などで使用されている積載型トラッククレーンは、車両の分類上、大型車または中型車に該当するので、それらに対応した免許が必要です。

公道を運転せずクレーン操作のみ行う場合は、運転免許は必要ありませんが、長く建設現場で活躍するためには取得しておくのが望ましいでしょう。

免許ごとの制限は以下の通りです。


 

積載型トラッククレーンに関する資格の取得方法


 
ここでは先述した積載型トラッククレーンに関する資格の取得方法を解説しますので、使用したい積載型トラッククレーンに対応した資格の項目をチェックしてください。
(※ 5月18日現在)
 

移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育

 
一般社団法人日本クレーン協会をはじめ、建設機械メーカーなどの民間企業で講習の受講ができます。

費用は15,000円程度かかり、受講者の所持する資格や実務経験によって必要な講習内容が変わります。
 

小型移動式クレーン運転技能講習

 
一般社団法人日本クレーン協会をはじめ、建設機械メーカーなどの民間企業で講習の受講ができます。

講習は2〜3日間で行われ、費用はおよそ30,000円から50,000円程度必要で、受講者の所持する資格や実務経験によって必要な講習内容が変わります。
 

玉掛け技能講習

 
一般社団法人日本クレーン協会をはじめ、建設機械メーカーなどの民間企業で講習の受講ができます。

講習は2〜3日間で行われ、費用は21,000円程度かかり、受講者の所持する資格や実務経験によって必要な講習内容が変わります。
 

移動式クレーン運転士免許

 
移動式クレーン運転士の免許試験は、公益財団法人安全衛生技術試験協会の出先機関である全国7ヶ所の安全衛生技術センターで行われ、学科試験と実技試験があります。

また、一部の自動車学校や建設機械教習所などの登録教習機関で6日間程度の「移動式クレーン運転実技教習」を修了すると、実技試験の免除を受けることが可能です。

移動式クレーンの受験費用は、学科試験に6,800円、実技試験に11,100円がかかります。

また、登録教習機関で「移動式クレーン運転実技教習」を受講する場合は、およそ15万円前後の費用が必要です。
 

積載型トラッククレーンを活用しよう


 
積載型トラッククレーンは、装備されているクレーンの能力によって必要な資格が決まっており、さらに大型・中型自動車運転免許を取得すれば、活躍の場が広がります。

とても便利な車両ですが、使い方を誤ると重大な事故につながる危険性もあるので、基礎知識からしっかり学んでおくことが重要です。

積載型トラッククレーンを使いこなせるようになれば、自身のキャリアアップや現場での信頼獲得にもつながるので、ぜひ資格の取得にチャレンジしてみてください。
 
 

Pocket   はてブ   保存
BUILD編集部

この記事を書いた人

BUILD編集部