2021/09/09更新
電子レンジは地域によって使えなくなることがある?西と東の周波数の違い
生活
買った電子レンジが使えなかった、引越しをしたら急に壊れた…そんなトラブルを経験したことはありませんか?
寿命など様々な理由はありますが、その理由の一つに「周波数の違い」が挙げられます。
電子レンジの周波数は2種類あり、それらは地域によって異なります。
今回は、電子レンジの発する電気の周波数の違いについてご紹介します。
知らないと家電が壊れる原因になることもありますので、確認しておきましょう。
周波数とは
家庭用の電気は交流といい、電気の流れる方向が1秒間に何十回も変化しています。
この流れの変わる回数を周波数(Hz:ヘルツ)といいます。
電化製品には使用可能な周波数があり、各メーカーは、この周波数を元に電化製品を開発しています。
地域による周波数の違い
日本で使われている周波数帯は全国で50Hz帯と60Hz帯の地域が混在しており、Hzが異なれば基本的にその電化製品を使うことはできません。
近年ではヘルツフリーという、周波数帯に変動されないものも増えてきましたが、家電製品を買うときは、自分の地域がどちらの周波数に対応しているのかを確認しなければいけません。
なぜ日本で周波数帯が混在しているのか、理由は明治時代まで遡ります。
明治時代、電気を作る発電機はドイツ製とアメリカ製のものがありました。
東京ではドイツの50Hz帯の発電機、大阪ではアメリカの60Hz帯の発電機を取り入れ、東日本と西日本で異なる周波数となった背景があります。
現在でも地域によって周波数帯が異なるのは発電設備の統一に莫大な費用がかかるから、工事の際に一切の電気が使えなくなることなどから統一化が現実的ではないと言われています。
基本的には静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりが50Hzと60Hzの境になっています。
使用できる・できない電化製品
近年では50Hz・60Hzのどちらでも使用できる電化製品も増えてきました。
「インバーター」というモーターの周波数を適切に変えて回転数を調整するものが内蔵されている製品も増えてきています。
また使用できるものの、本来の性能を発揮できない電化製品もあったりしますので、周波数の確認はすることを心がけましょう。
- エアコン
- テレビ
- パソコン
- こたつ
- 温水器
- 電気ポット
- 電気毛布
- 電気コンロ
- トースター
- 使用可能だが性能が落ちる電化製品
- 掃除機
- 扇風機
- ヘアドライヤー
- ミキサー
- 周波数の確認が必要な電化製品
- 洗濯機
- タイマー
- 電子レンジ
- 衣類乾燥機
- 蛍光灯
電化製品を買うときには必ず確認をしよう
最近では50Hzと60Hz両方で使用できるヘルツフリータイプの電化製品も増えてきました。
日本全国どこで使っても問題なく使えますが、古い電化製品は混在しています。
異なる周波数の電化製品を使用していると壊れる原因になったり、最悪火事を引き起こしてしまいます。
電子レンジは未だに50Hzと60Hzで分かれていることも多いので、買うときには必ず確認するようにしましょう。
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