2021/09/29更新
正しい知識を持って備えよう!意外と知らない台風の基礎知識
生活

災害大国と呼ばれるほどに、日本は地震や台風などの自然災害に見舞われる機会が多い土地です。
現在でも非常に勢力の強い台風16号が近づいてきているので、みなさんも十分に警戒してください。
夏の時期に増えてくる台風ですが、気圧が下がったり大雨が降ったりと気象に大きな影響を与えます。
今回は、そんな台風についての基礎知識や備えなどについて知っておきましょう。
台風とは
台風とは、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ毎秒17メートル以上のものを指します。
地球上で1年間に約25個発生し、そのうち半数が日本に接近し、年間3~4個ほど上陸しています。
日本近海で発生した台風で過去最多となったのは1967年であり、なんと年間39個も台風が発生していました。
台風の発生時期
台風は7月~10月の夏から秋にかけて接近・上陸する数が多くなる傾向があります。
8月は年間でも台風が一番多い時期ですが、台風を流す上空の風が弱いので不安定な経路をとることが多くなっています。
9月に発生する台風は安定した経路を取りますが、秋雨前線に影響を与えて大雨を降らせることがあるので、深刻な被害が多く発生する時期でもあります。
台風の名前
気象庁では、毎年1月1日から数えて最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号をつけています。
また、アメリカなどで発生するハリケーンなどには人の名前が付けられている、というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
従来、アメリカが英語名(人名)を付けていましたが、2000年からは台風委員会という政府間組織から提案された140個からなる名簿を循環的に使用することになりました。
140個のアジア名のうち、日本が提案したのはテンビンやヤギ、ウサギ、クジラなどの星座に関する名前10個でした。
なお、台風のアジア名は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会の加盟国・地域からの要請を受けて、そのアジア名を以後の台風に使用しないように変更することもあります。
参照:気象庁
台風とハリケーンの違いとは?
世界各地で発生する台風には、いろいろな呼称があります。
北西太平洋・アジア圏では台風またはタイフーン(tyhoon)、アメリカではハリケーン(furricane)、ほかの地域ではサイクロン(cyclone)と呼ばれています。
呼び名は様々ですが、それぞれ同一の熱帯低気圧構造を持つ気象現象です。
日本では、中国語で強く激しい風を表す「颶風」(ぐふう)が変化して台風と呼ばれるようになったと考えられています。
気象庁が発する予報の目安
大雨注意報や警報などが発令されるとニュースなどで速報が出されますが、気象庁が発する予報の目安は以下の通りです。
- 大雨注意報
大雨によって災害が起こるおそれがあると予想される場合で、具体的に次のいずれかになると予想される場合。
3時間雨量が40 ㎜以上、1時間雨量が20㎜を超える場合で総雨量が50㎜になると予想される場合
24時間雨量が平地で70㎜以上、山地で100㎜以上になると予想される場合。 - 大雨警報
大雨によって重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合で、具体的に次のいずれかになると予想される場合。
1時間に40mm以上になると予想される場合で、総雨量が100㎜以上になると予想される場合。
3時間に70mm以上になると予想される場合。
24時間24時間雨量が平地で150㎜以上、山地で200㎜以上になると予想される場合。 - 洪水注意報
洪水によって災害が起こるおそれがあると予想される場合で、具体的に次のいずれかになると予想される場合。
1時間雨量が30㎜以上になると予想される場合。
3時間雨量が50㎜以上になると予想される場合。
24時間雨量が100㎜以上になると予想される場合。 - 洪水警報
洪水によって重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合で、具体的には次のいずれかの条件に該当する場合。
1時間雨量が40㎜以上になると予想される場合、ただし総雨量が100㎜以上になると予想される場合。
3時間雨量が70㎜以上になると予想される場合。
24時間雨量が平地で150㎜以上、山地で200㎜以上になると予想される場合。
台風を知って備えよう!
毎年発生する台風は、数日前から影響を予測できる災害のひとつです。
普段の生活から防災意識を持っておきましょう。
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