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2026/08/24更新

台風の「大型」と「強い」は何が違う?知っておきたい基礎知識

生活

2023年9月13日公開  2026年8月25日更新
 

日本では毎年台風が発生し、夏から秋にかけて日本に接近・上陸する台風が多くなります。

台風は強い風や大雨をもたらすだけでなく、洪水や土砂災害、高潮など、さまざまな災害を引き起こすおそれがあります。

また台風には「大型」「強い」「接近」「上陸」など、意外と知られていない基礎知識もあります。

台風についての正しい知識を知り、早めの備えにつなげましょう。
 

台風とは


  
台風とは、北西太平洋や南シナ海にある熱帯低気圧のうち、最大風速(10分間平均)がおよそ毎秒17m以上になったものを指します。

気象庁の平年値(1991~2020年)では、北西太平洋・南シナ海で年間約25個の台風が発生し、そのうち約12個が日本に接近、約3個が日本に上陸しています。
 

台風はいつ多い?

 
台風は一年を通して発生していますが、日本への接近・上陸は7月から10月にかけて多くなります。

特に8月と9月は台風の接近・上陸が多い時期です。
8月は台風の発生数が年間で最も多く、9月以降は南海上から日本付近を通る台風が増えるため、注意が必要です。

台風による暴風や大雨、洪水、土砂災害、高潮、高波など、さまざまな災害が起こるおそれがあります。

また、台風が秋雨前線などに影響を与えることで、台風の中心から離れた地域でも大雨になることがあります。

台風の進路だけでなく、最新の気象情報を確認し、大雨による土砂災害や河川の増水などにも注意しましょう。
 

台風の「大きさ」と「強さ」は何が違う?

 
天気予報で「大型で強い台風」という表現を耳にすることがありますが、「大きさ」と「強さ」はそれぞれ別の基準で決められています。

「大きさ」は強風域の広さ「強さ」は最大風速を表しています。
 

台風の「大きさ」は強風域の広さ

 
台風の「大きさ」は、風速15m/s以上の風が吹く、または吹く可能性がある強風域の半径によって決まります。
 

  • 大型:強風域の半径が500km以上800km未満
  • 超大型:強風域の半径が800km以上

 

強風域の半径が500km未満の場合は、「大型」などの表現は使われません。
 

台風の「強さ」は最大風速で決まる

 
一方、台風の「強さ」は、台風の中心付近の最大風速によって区分されます。
 

  • 強い:最大風速33m/s以上44m/s未満
  • 非常に強い:最大風速44m/s以上54m/s未満
  • 猛烈な:最大風速54m/s以上

 

最大風速が33m/s未満の場合は、「強い」「非常に強い」などの表現は使われません。

つまり「大型だから強い」「小さいから弱い」とは限りません。

台風情報で「大型で強い台風」と発表された場合は、強風域が広く、台風の中心付近の最大風速も強い台風という意味です。

台風が近づいてきたときは「大きさ」と「強さ」の両方を確認して、どの程度の影響が予想されるのかを把握しましょう。
 

強風域と暴風域の違い

 
台風情報で表示される「強風域」と「暴風域」は、風の強さによって分けられています。

強風域は、10分間平均の風速が15m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性がある範囲です。

暴風域は、10分間平均の風速が25m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性がある範囲を指します。

台風情報では、強風域や暴風域が円で示されます。

台風が近づいてきたときは、台風の中心だけでなく、自分の住んでいる地域が強風域・暴風域に入るかどうかも確認しましょう。
 

意外と知らない台風情報


 
天気予報でよく耳にする台風に関する言葉や現象にも、意外と知られていない意味があります。

ここでは、台風の進路や特徴、台風情報の見方など、知っておきたいポイントを紹介します。
 

台風が沖縄を通っても「上陸」とは言わない?

 
台風が日本に近づくと、「台風が接近しています」「台風が上陸しました」といったニュースを耳にします。

気象庁では、「接近」台風の中心が国内の気象官署などから300km以内に入ることを指します。
一方「上陸」は、台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達することです。

そのため、沖縄本島などに台風の中心が達しても、「上陸」とは表現せず「通過」とします。

「上陸」という言葉だけを聞くと、台風が日本のどこかに到達したら上陸と思ってしまいそうですが、実は気象庁では対象となる地域が決められているのです。

なお、台風が上陸しなくても、接近することで強風や大雨などの影響を受けることがあります。台風の進路だけでなく、自分の地域への影響も確認しましょう。
 

台風の進路はなぜ変わる?

 
台風の進路は、台風自身が自由に決めているわけではありません。周囲の風や気圧配置の影響を受けながら移動しています。

台風は、低緯度では東から西へ吹く風に流されて西へ進みます。
その後、太平洋高気圧の縁に沿って北上し、中・高緯度まで進むと、上空を吹く強い西風「偏西風」の影響を受けて、北東へ進むことが多くなります。

そのため、台風は日本に近づくまでの間に進路を変えることがあります。特に8月は台風を動かす上空の風が弱く、複雑な進路をとることもあります。

台風の進路は、周囲の気圧配置や上空の風によって変化するため、予報円などを確認しながら最新の台風情報を確認することが大切です。
 

台風が温帯低気圧に変わったら、もう安心?

 
「台風は温帯低気圧に変わりました」と聞くと、台風が消えて危険もなくなったと思うかもしれません。

しかし、温帯低気圧に変わったからといって、すぐに危険がなくなるわけではありません。温帯低気圧になった後も、強風や大雨、高波などに注意が必要な場合があります。

台風は北上すると、冷たい空気が中心付近に入り込むなどして、台風本来の性質を失い、温帯低気圧に変わることがあります。

そして気象庁は、台風としての特徴がなくなると、台風情報の発表を終了します。

これは、台風としての特徴がなくなり、台風情報としてではなく、強風や大雨などの影響が予想される地域の気象情報で注意を呼びかけるためです。

台風情報が終了したからといって、災害のおそれがなくなったわけではありません。
 

台風の「目」はなぜできる?

 
台風の中心には、雲が少なく風も比較的弱い「目」と呼ばれる部分ができることがあります。

台風の周辺では中心に向かって風が吹き込み、強い上昇気流によって「眼の壁」と呼ばれる発達した積乱雲の壁がつくられます。

一方、台風の中心付近では空気が下降するため、雲が少なく、風も比較的弱くなります。これが「台風の目」ができる仕組みです。

ただし、台風の目に入ったからといって、台風が過ぎ去ったわけではありません。

目を抜けると再び強い風が吹くことがあるため、風が一時的に弱くなっても外に出たり、屋外の様子を確認したりするのは危険です。

風が一時的に弱くなっても、「台風が過ぎた」と判断しないことが大切です。
 

台風が来る前に確認しておきたいこと


 
台風は接近前から進路や強さなどの予報が発表されるため、早めに備えることができます。
台風が近づく前に、以下の項目を確認しておきましょう。
 

  • 台風の進路や勢力を確認する
    気象庁などから最新の台風情報を確認し、自分の地域への影響を把握する。

  • ハザードマップを確認する
    自宅周辺で想定される洪水・浸水・土砂災害などのリスクや、避難場所・避難経路を確認する。

  • 飛ばされそうなものを片付ける
    ベランダの植木鉢や物干し竿、自転車など、強風で飛ばされるおそれのあるものを屋内に入れるか固定する。

  • 排水口や側溝を掃除する
    台風が近づく前に、落ち葉やごみなどを取り除き、雨水が流れやすい状態にしておく。

  • 停電・断水に備える
    飲料水や非常食、懐中電灯、モバイルバッテリーなどを準備し、スマートフォンなども充電しておく。

  • 避難情報を確認する
    自治体から発令される避難情報を確認し、避難が必要になった場合にすぐ行動できるようにしておく。

 

台風を知って備えよう!

 
台風は毎年発生する身近な自然災害ですが、「大きさ」と「強さ」の違いや、「接近」と「上陸」の定義など、知っているようで知らないこともあります。

台風の特徴を正しく知り、最新の気象情報を確認しながら、早めの備えと避難を心がけましょう。
 

*参考元:気象庁 台風について

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