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2019/11/20更新

意外と多い!?クレーンの特徴、その種類に迫る!

仕事

大きく迫力がある重機「クレーン」。現場においてクレーンは、物を吊りあげたり、運んだりと、なくてはならない重要な役割を果たします。
実はそんなクレーン、とても種類が豊富にあることをご存知ですか?

本記事は、そんなクレーンについての特徴や種類をご紹介する記事です。
 

クレーンについて

そもそもどんな重機がクレーンなのか。クレーンはいつごろから使われるようになったのかって気になりませんか?

この章では、そもそもクレーンってなんなのか、クレーンの歴史はどうなのかというのをご紹介いたします。
 

クレーンとは

一般社団法人日本クレーン協会によると、クレーンというものの定義は以下のように定められています。

クレーン等安全規則における、クレーンとは、次の2つの条件を満たす機械装置のうち、移動式クレーンおよびデリック以外のものと定められている。
荷を動力を用いてつり上げ(人力によるものは含まない)
これを水平に運搬することを目的とする機械装置(人力によるものも含む)
引用元:一般社団法人日本クレーン協会

要するに、人の力、重機の力に問わず、単に荷物を吊り上げるだけの重機はクレーンとは言わず、荷物を重機が吊り上げて、重機か人の力かで水平に運搬することができる重機はクレーンと呼ぶ、ということです。
 

クレーンの歴史

クレーンは、新しそうなイメージがありそうですが、実は紀元前から使用されている記録があります。紀元前450年ごろに、ギリシャ人が使い始めた原始的な起重機であるといわれてます。

日本においては、明治4年(1871年)に、旧横須賀海軍工廠創設当時に設備された、フランス製のものが最古のクレーンではないかと言われています。

その当時のクレーンの能力は、7.5t〜10tほどで、作業半径は6〜7mほどしかなく、手巻きウインチ付きの固定埠頭クレーンだったそうです。

参考:日本ホイスト株式会社
 

クレーンの分類

クレーンの特徴や歴史については、前項にてご紹介いたしましたが、実際にクレーンの種類ってどれくらいあるのかが気になるところ。

この章では、クレーンの種類と、それぞれのクレーンの特徴についてを大まかにご紹介いたします。
 

クレーンの種類

一般社団法人日本クレーン協会によると、クレーンは大きく以下の8種類に分類されています。

  • 天井クレーン
  • ジブクレーン
  • 橋形クレーン
  • アンローダ
  • ケーブルクレーン
  • テルハ
  • スタッカー式クレーン
  • その他(本記事では移動式クレーンをご紹介します)

この中からさらに細かく分けられていて、細かい種類を全部いれると、なんと50種類以上のクレーンがあります。50種類ものクレーンを全て紹介するのは、分量がとても多くなってしまいますので、本記事では大きく分けられている8種類についてご紹介します。
 

天井クレーン

天井クレーンは、工場などの建屋の両側の壁に沿って取り付けられたランウェイを走行するクレーンのことで、建屋の天井に取り付けられていることからそのまま天井クレーンという呼び方になりました。

工場などの建屋の中で使用されるものが多く、資材や部品を運搬するといった用途で使用されます。
 

ジブクレーン

ジブという、アーム(腕)もつクレーンのことを指します。ジブの先から荷物を吊り上げて運搬します。塔形ジブクレーン、低床ジブクレーン、高脚(門形)ジブクレーンなど、用途に合わせて多種多様に存在しているクレーンです。

ちなみに、ドライブやお出かけをしているときに、建設中のビルに建っているクレーンを見たことはないですか?
あのクレーンは、「タワークレーン」といい、ジブクレーンのクライミング式ジブクレーンという種類です。
 

橋形クレーン

天井クレーンに脚を設けて、地上に敷設された走行レールを走行させるようにしたクレーンのことで、天井クレーンの両端に脚をつけた「橋形クレーン」や、片脚を建屋に設置してもう片側の脚をつけた「片脚橋形クレーン」などがあります。

橋形クレーンは、機械工場などの機械や部品の運搬などに用いられるほか、ふ頭などの貨物の取り扱いなど、幅広い用途で使用されています。
 

アンローダー

船に積み上げられている、ばら物(梱包されていないまま運搬される積荷のこと)を陸揚げする専門のクレーンのことです。大きく、橋形クレーン式アンローダと、引っ込みクレーン式アンローダという種類に分かれてます。

アンローダの多くは、運ばれてきたばら物を受け入れるためのホッパや、コンベアが組み込まれています。
 

ケーブルクレーン

二つの塔の間に張られたメインロープ上をトロリが移動するクレーンのことで、長い距離の間を運搬するものが多いです。例をあげると、山と山の間や、ダムの両端、谷の両端などに設置して物を運搬することが多いです。

ケーブルクレーンにも、両側を走行できるようにしたものや、片側のみを走行できるようにしたものなどがあります。

ケーブルクレーンは、ダムの工事や、河川の改修工事、橋梁の架設などの土木工事に使用されることが多いです。
 

テルハ

テルハは荷物の吊り上げ、吊り下げと、レールに沿った移動のみを行うクレーンのことで、工場や倉庫などの天井に取り付けられたレールのに、ホイストやチェーンを吊り下げたものがほとんどです。
 

その他(移動式クレーン)

その他の中に、移動式クレーンというものがありますのでご紹介します。

移動式クレーンとは、クレーンに原動機を内蔵して、不特定の場所に移動することができるクレーンのことです。

トラッククレーン、ラフテレーンクレーン、オールテレーンクレーン、クローラークレーンなどがあり、多くの現場で、建築の資材を運んだり、クレーンを組み立てるときの相番機として利用されることが多いです。
 

縁の下の力持ち、多くのクレーンたち

いかがでしたか?大きさや種類がさまざまなクレーンをご紹介しました。

クレーンは、日ごろの生活であまり見る機会は少なく、前線で活躍するというよりは陰ながら荷物や資材を運ぶという、いわゆる「縁の下の力もち」の役割を担っています。

しかしそのダイナミックさから、憧れをもつ人も多いです。
本記事をみた後に、実際にクレーンをみたら、中には憧れる人も出てくるかもしれませんね。
 
 

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BUILD編集部

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