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2022/11/03更新

安全な現場を作る「KYミーティング」のポイントとは?

仕事

日々同じ作業をしていると、自分がやっている仕事が危険を伴うものであることを忘れがちです。
みなさんはきちんと意識して行動ができていますか?

労働災害が発生する直接の原因は「不安全な状態」と「不安全な行動」によるものです。
 

危険予知活動(KY活動)とは

日々の作業手順の中に隠れている「不安全状態」の発生や「不安全行動」を行ってしまう心理状態を事前に明らかにし、作業者自身が対策を考えて実行することを目的として行う自主的な安全活動のことを危険予知活動、またはその頭文字を取ってKY活動といいます。

KY活動とは、K(キケン)Y(ヨチ)活動のことをいい、KYKといったり、危険予知トレーニング(KYT)、危険予知訓練等、さまざまな呼称があります。

それらを朝礼などで確認しあうのがKYミーティングであることは、皆さんも知るところかと思います。

今回はそんなKYミーティングについて触れていきます。
 

KY活動でどのような危険を防ぐか

 

 

KY活動の目的は主に以下の4つに分類されます。
 

  • 現場にどのような危険が存在するかを知ること
  • 危険をどのように回避するかを知り、対策を立てること
  • 立てた対策をどのように実現するか考えること
  • 労災について知り、それが起きないように安全意識を高めること

 

このような意識を高めることで、労働災害を防ぐため行動することができます。

では、労働災害が起こる主な原因とはどのようなことをいうのでしょうか。
 

人為的過誤

ヒューマンエラーともいい、不注意に起因する行動のことです。

人間ならば誰でも起こす可能性のある不注意、例えば見間違いやうっかりしていたなどの不注意からなるものを言います。

ヒューマンエラーは以下の12種類に分類されます。
 

  • 危険軽視・慣れ
  • 不注意
  • 無知・未経験・不慣れ
  • 近道・省略行動
  • 高齢者の心身機能低下
  • 錯覚
  • 場面行動本能
  • パニック
  • 連絡不足
  • 疲労
  • 単調作業による意識低下
  • 集団欠陥

 

上記の分類のように慢心や不注意のほかにも、疲労や錯覚など、ある程度注意していても起こりうる場合もあります。事故防止のためには、普段からの体調管理も重要です。
 

リスクテイキング

リスクテイキングとは、あえて危険性のある行為を選んでしまう行動をいいます。

これは、作業に掛ける手間や労力、時間やコストを省くことを優先した結果、安全に必要な確認作業を怠ったりするようなことです。

また、仕事や作業への慣れや油断から「これくらいは大丈夫だろう」と考えることも、リスクテイキング行動に含まれます。

リスクを知覚していない場合や、していてもリスクの評価が過少だった場合などに、リスクテイキングは起こります。

根拠のない自信や行動が日常になってしまった場合に「これくらいは大丈夫だろう」という過信が生じるので、そういったことを防ぐためにも、KY活動は必要となってきます。
 

マンネリ化しないKYミーティングの方法

 

 

KYミーティングとは、事前に事故を防ぐための意識を高める危険予知活動のことをいいます。

毎日KYミーティングをしていると、マンネリ化しがちです。

マンネリ化し、事故への意識が薄れると、ヒューマンエラーやリスクテイキングが起こる可能性が高まります。

ではには、どのように取り組めばいいでしょうか。

KY活動をマンネリ化させないための具体的方法として「4ラウンド法」があげられます。

4ラウンド法とは、現場や作業にひそんでいる危険を発見・把握・解決するための基本的手法で、危険予知活動の意欲を向上させる目的で行います。

4ラウンド法は、3~5人のグループとなり、現場や作業について「現状把握・本質研究・対策樹立・目標設定」の4つの段階を確認しながら行います。
 

    1R「どんな危険がひそんでいるか」 → (より多くの危険を見つける)
    2R「これが危険のポイントだ」 → (重要なものに絞り込む)
    3R「あなたならどうする」 → (より多くの対策を考える)
    4R「私たちはこうする」 → (対策を絞り込む)

 

このようにグループで話し合って、より現場や作業について確認しあうという行為が非常に重要となってきます。

例題は、日常の中のヒヤリハットや実際に自分で体験したものなどがよいでしょう。

自分の経験の中で起こったもの、自分だったらどうしたかなど他の人の意見もまた現状把握能力を養ううえで貴重なものです。

厚生労働省が出しているサイトでヒヤリハットの事例をまとめています。毎日のKYミーティングの参考にしてみてください。

*厚生労働省 職場のあんぜんサイト ヒヤリ・ハット事例
 

安全に仕事をするために

日々安全に仕事をするためにも、常に危険が伴う仕事なのだということに意識を持っておくことが大切です。
KYミーティングの質をあげて、安全に仕事に取り組みましょう。

 
 

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この記事を書いた人

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