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2023/04/18更新

コンクリートの種類や用途解説!セメント・モルタルとの違い

仕事

 
施工作業をしていて当たり前のように使用しているコンクリート。

私たちの普段の生活でも、コンクリートはなくてはならない存在です。

今回は、コンクリートの種類と用途について紹介します。
 

コンクリートとは


 
コンクリートとは、セメントペーストと陸砂、山砂、砕砂などの細骨材、砂利などの粗骨材混和剤を練り混ぜた材料のことです。

コンクリートは強度や流動性、耐久性、施工性などを考慮して、JIS規格などで規定が設けられており、練り混ぜる方法や時間も、JIS規格に正確に定められています。

またセメントを主な原料にした材料は、ほかにもモルタルやセメントペーストなどがありますが、コンクリートとは使用用途が異なります。
 

コンクリートの種類

コンクリートは主に4種に区分されています。
 

一般構造用コンクリート

砂利、砕石などの普通骨材を使用したコンクリートのことを、一般構造用コンクリートと言い「普通コンクリート」とも呼ばれます。

JISによる規定の生コンクリート強度範囲は18N〜45N/mm2までのものを、一般構造用コンクリートとしています。

主に比較的小さな断面の所に使うため、柔らかく練った建築構造物用コンクリートや、土木構造物用コンクリートとして使用されています。

日の平均気温が4℃以下や25℃以上になる地域や、水圧を受ける環境など、特殊な環境下以外の場所で一般的に使用されており、普段何気なく目にしているコンクリートのほとんどが一般構造用コンクリートになります。
 

高強度コンクリート

 
一般構造用コンクリートよりも強度の高いコンクリートのことを、高強度コンクリートと言います。

普通コンクリートと異なり、セメント量が多くて水の量が少ない特徴があります。

JISによる生コンクリートの強度範囲は、60N/mm2までのものを指します。

高強度コンクリートは、その高い強度と耐久性から、主に超高層マンションなどに使われることが多いです。
 

軽量コンクリート

 
骨材の一部に人工軽量骨材を用いて、単位容積重量を小さくし軽量化したコンクリートのことを、軽量コンクリートと言います。

軽量コンクリートは、2種類あります。

粗骨材のすべてに軽量粗骨材を使用し、細骨材に普通細骨材を用いるものを軽量コンクリート1種、粗骨材のすべてに軽量粗骨材を使用し、細骨材の一部またはすべてに軽量細骨材を使用しているものを軽量コンクリート2種として区別しています。

主に、建築物の重量軽減を目的に使われ、輸送費を含めた建築のトータルコストが軽減したり、暑中環境の施行でも所定の強度が得られるなどのメリットがあります。
 

舗装コンクリート

 
舗装コンクリートとは、普通コンクリートより単位水量を少なくし、すり減り抵抗性や疲労抵抗性が高いなど、舗装に適したコンクリートのことを言います。

曲げ強度が大きく、気象作用による耐久性が大きいのが特徴で、主に道路、空港などの舗装のために使われます。

平坦で滑らかな表面の舗装コンクリートは、車や飛行機などの走行性、荷重支持性能の高いコンクリートです。
 

コンクリート、セメント・モルタルの違い

コンクリート

 
前述した通り、コンクリートの材料はセメント、細骨材、粗骨材、混和剤、水となり、施行しやすく強度も高いことから、様々な場所に使われています。
 

セメント

 
コンクリートの材料として使われているセメントは、石灰石、粘土、けい石などが原料となっており、焼いて固めたものを粉末状にしたもの。

水と合わせると収縮して硬化する性質を持っており、ひび割れしやすいことが挙げられます。

セメントは、砂を加えるとモルタルとなり、砂と砂利を加えるとコンクリートになります。
 

モルタル

 
セメントに砂と水を加えて作るモルタルは、コンクリートと異なり粗骨材が含まれていないため、表面が滑らかなのが特徴です。またコンクリートよりも強度は劣ります。

レンガやコンクリートなどの接着剤として使用されたり、左官職人によって表面の仕上げなどに使われています。
 

私たちの生活を支えるコンクリート

 
施工のしやすさやコストの面でも世界中で使用されているコンクリート。

今回紹介したもののほかにも、様々なコンクリートが存在しており、それぞれにあった場所で使用されています。

私たちの生活を当たり前のように支えているコンクリートについて、より理解が深まるといいですね。

*参考元:公益社団法人日本コンクリート工学会
 

▽コンクリートを扱う資格やコンクリート工事についてはこちら▽



 
▽左官職について▽


 
 
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