2021/05/06更新
ユニットバスとは?種類や施工前に確認しておくべき点も解説!
仕事
一昔前は、お風呂は基礎に防水層を作るところから始まり、浴槽を納めるまでに実に一ヶ月以上の工期が掛かりました。
しかし現代はユニットバスの登場により、なんと一日で完成してしまいます。
なぜ、こんなことが可能なのか。
今回はユニットバスについて詳しく解説します。ユニットバスが現場に乗り込む前までに確認しておくことなども分かりますよ!
ユニットバスってなに?
そもそもユニットバスとはどんなお風呂なのかを紹介します。
ユニットバスの定義
ユニットバスとは、浴室の壁や床、天井などを全て工場で部品化して現場で組み立てるだけの浴室のことを言います。
従来の浴室は在来工法と言い、タイル業者、左官業者など様々な業種の職人さんが必要となり、金額も時間も掛かってしまいました。
対してユニットバスは組み立てのほか、少しの加工をほどこすだけで完了してしまいますので、ほぼ一日で完成してしまいます。
また、専門のユニットバス取り付け業者のみで作業が完了しますので、金額面でもメリットがあります。
現在の浴室の主流となっています。
ユニットバスの種類
ユニットバスと言ってもサイズの違いや用途によっても様々です。ここからは、ユニットバスの種類について解説していきます。
サイズ
ユニットバスには規格サイズがあります。
建物の構造から木造の戸建て用、鉄骨および鉄筋コンクリート造の集合用に分かれます。
戸建て住宅と集合住宅では部屋の広さ、間取りが違うためそれぞれ想定し、規格化をしてしているのです。
ユニットバスのサイズの測り方を紹介します。
ユニットバスの短辺方向の壁から壁の寸法、長辺方向の壁から壁の寸法を測ることで
そのサイズが分かります。
例えば短辺1.4m長辺1.6mであればユニットバスのサイズは1416(いちよんいちろく)ということになります。
このサイズが戸建てと集合住宅で分かれているのです。
しかし必ずしも決まっているわけではありません。建物によっては戸建て住宅でも集合住宅用を使う場合もあります。
逆もしかりです。
用途
またユニットバスは、用途によっても種類があります。
ビジネスホテルなどに泊まると、浴槽とトイレと洗面が一緒になっているものを見たことがありませんか?
あれもユニットバスです。3点式ユニットバスと言います。
またワンルームアパートや社員寮などには、浴槽と洗面が一緒になっている2点式ユニットバスが多いです。
ジムなどにいけばシャワーだけ浴びることができるシャワーユニットもあります。
▽3点式ユニットバス
▽2点式ユニットバス
▽シャワーユニット
ユニットバス施工前に現場で確認しておくことは?
それではユニットバスの概要を見たところで、次に実際にユニットバス施工が行われる前に確認しておくべき注意点をいくつか紹介します。
クリアランスの確認
そもそもユニットバスが入らなければ意味がありません。
事前に図面を確認しながら採寸を行い、クリアランスが取れているか確認しておきましょう。
また、ユニットバス周りの間仕切りのボードが貼られていないことも確認すべきポイントです。
ボードが貼られてしまうとユニットバスの施工を行うことができません。
配管、配線の事前工事
ユニットバスは水を使うことは当然ですが、換気扇や照明などにより電気も絡みます。
給水、給湯管および電気配線をユニットバス工事前までに敷設しておく必要があります。
また、排水管もユニットバス付近まで立ち上げておく必要があります。
なお、ユニットバス工事に排水、電気の繋ぎこみは含まれておりませんので、ユニットバス施工当日は立ち合うことが懸命です。
区画壁、断熱材の事前工事
ユニットバス施工が完了してしまうと、ユニットバスの裏側の工事を進めることができません。
施工前までに事前工事を完了させなければなりません。
特に絡みが多い業種となると、区画壁のボード貼りおよび断熱材充填です。
どちらもすぐに完了する工事ではないので、事前に計画を立てて作業を進める必要があります。
納まりを決めておく
ユニットバス施工が始まると当日必ず確認されることが納まりの確認です。
間仕切りからのクリアランスをいくつとるか、どういったドア枠を使うのか、高さは脱衣場の床仕上がりからいくつ上げるのか、またどこを基準に追えばよいのか。
などを事前に決めておくことで、ユニットバス施工当日はとてもスムーズに進みます。
- ユニットバスの間仕切りからのクリアランス。
- ドア枠の寸法を確認しておく。
- 仕上げの床高さを決めておく。
- 基準墨を設けておく、もしくは基準箇所を決めておく。
ユニットバスの知識を現場に活かそう!
ユニットバスの施工は、ほかのメインの業種とは違い常に現場にいるわけではありません。
今回紹介した事前に確認しておくべきことを確認することで、ユニットバス施工当日にユニットバスが組めない、手戻りの発生、などのトラブルを回避することができます!
ぜひ、この記事を参考に現場で実践してみてください!
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