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2022/02/07更新

超重要な造成工事とは?具体的な作業内容や仕事の流れなどを解説

仕事

 
造成工事といわれても、具体的に何をするのかイメージがつきにくい人が多いのではないでしょうか。

造成工事は、土地を利用するためには必ず必要になる基礎的な工事です。
宅地造成といえば、住居を建てる土地を整備する工事を指します。

基礎的な工事といえども、建設・建築工事を進める上でとても重要な作業。

ここでは、そんな造成工事の具体的な仕事内容や流れなどを解説していきます。
 

造成工事とは


 
造成とは「土地を使えるようにする」という意味です。
その言葉の通り、造成工事は土地を改良して、使えるように整地などを行う工事のこと。

区画や土地の形を改良して整地することで、土地を有効的に活用することができるようになります。

木などの障害物を除去するところから始まり整地まで行う、建設・建築工事の基礎的な工事と言えるでしょう。

また、特別な資格がなくても作業をすることができるのも特徴です。

整地などで重機に乗る機会はありますが、基本的に必須の資格はないので未経験からでも作業が可能な仕事です。

実際の現場でも工事の規模が大きい場合が多く、手元作業(職人の補助を行う作業)を行う人員を多数必要としています。
 

造成工事が必要なときとは


 
土木工事の基礎となる造成工事は、土地を利用するための大切な行程です。
造成工事を行わないと土砂崩れの可能性が高まったり、そもそも建物を建てることができません。

ここでは造成工事が必要となる代表的な例を紹介します。
 

土地を有効活用したいとき

 
余っている土地などに建物を建てたり、道路を敷いたりする際は、最初に造成工事を行う必要があります。
比較的平らな土地でも地盤が弱い、土地を建てるためには傾斜が厳しい、などという場合があるためです。

また、木や石などの障害物がある場合もそれを取り除いて整地する必要があります。
 

土地が低くて利用できない場合

 
田んぼなどで利用されていて、他の地面よりも低くなっている場合にも、造成工事が必要です。

地盤を固めて液状化が起こらないようにして、土などを搬入し固める作業を行います。
 

排水路などを作るとき

 
排水路などを作る工事でも水の流れを管理するため、造成工事を行います。

きちんと造成が行われていなければ、水の流れが滞ったり、側溝が正しく設置できません。
 

土砂崩れなどの自然災害防止

 
傾斜がつき過ぎていて土砂崩れの危険性があるときや、地盤が弱く地盤沈下や液状化の危険性がある場合に、造成工事を行います。

傾斜を削ったり、土留めと呼ばれる土砂流出防止の擁壁を作る、地盤が弱い場合には土を固めたり、補強する作業を行います。
 

造成工事の種類


 
造成工事を大まかにいうと「土地を使えるようにする」工事です。

その造成工事の仕上げとして行う整地の行程には、4つの種類があります。
 

粗仕上げ(粗整地・粗造成)

 
建物を解体した後に瓦礫を取り除く工事のこと。
重機や人力で瓦礫を整理して整地します。

その名の通り、基本的には取り除いて整地するだけなので、砂利を敷いて綺麗に舗装するわけではありません。

この作業は建設業者によって仕上げの質に変化が出やすいところです。

高さを揃えて平らにしてくれる業者もいれば、障害物を除去してある程度地面を慣らすだけの場合があります。
 

砂利整地

 
砂利やコンクリート片を敷き詰めて仕上げる方法。
そのまま駐車場としても利用できるような状態になります。

敷き詰めた砂利やコンクリート片をローラーなどの重機で転圧するので、雨などで土が流れていく心配がありません。
 

防草仕上げ

 
雑草を取り除いた後に、防草シートを敷き、その上に砂利や土を被せる仕上げのこと。

この仕上げを行うことで、雑草が生えてくるのを防ぐことができるので、次の工事に移る際に時間が空いても問題ないというメリットがあります。
 

舗装仕上げ

 
地面をアスファルトやコンクリートで舗装を行う方法。

これは住宅を建てる場合ではなく、パーキングなどで行います。
 

造成工事の行程

 
造成工事の工程は、障害物を取り除くところから土地の調査、改良、整地までを行います。

ここでは、そんな造成工事の工程を具体的に紹介します。
 

抜根・伐採


 
土地を利用するのに邪魔になるような、植物などを伐採する作業。

地表にある植物だけでなく、地中の根っこも取り除くことで、土地を利用する上で障害をなくす作業です。
 

地質調査・測量


 
地盤の強度や質を調査して、土地を利用する際に必要なデータを収集する作業。

また、測量を行い土地の高さを計測したり、建物や道路を作る際の基準を計測します。
この基準を元にその後の作業を行います。
 

地盤改良


 
地面の表面をセメントなどで補強したり、振動を与えて土の密度を高めて地面を強固にする締固め、土中の水分を抜く脱水工法などの作業。

田んぼで利用されていた土地や埋立地は、地盤沈下などが起きやすく、そのままの状態では土地を利用することが危険な場合もあります。
 

盛土・切土


 
盛土とは、土を盛って、傾斜のある土地を平らにすること。
切土とは、逆に土を削って、傾斜のある土地を平らにすること。

この方法を使えば、山の斜面になっている場所でも宅地を作ることができ、建物を建築することが可能になります。
 

整地


 
土地を利用できるように平らに整える作業。

そのまま建物を建てたり、道路を敷いたりできる状態まで整備します。

整地ではローラーなどの重機や道具で整地するのが一般的です。
 

土留め


 
傾斜が厳しい土地や盛土をして、土砂崩れの危険性などがある場合に擁壁を作る行程。

よく目にする光景としては、何も建てられておらず、他の土地よりも高い場合に周りを石の壁などで覆っているものが土留めをした箇所です。

土留めをすることにより、土が周りに流失することを防いでいます。
 

工事の基礎となる造成工事

造成工事とは「土地を使えるようにする」工事です。

きちんと造成工事を行わないと次の行程に進めないだけでなく、土砂崩れや地盤沈下にもつながる重要な作業です。

ただ基礎的な工事のため、作業自体に必須の資格などもないので、最初のステップとして経験を積むには適した仕事といえるでしょう。
 
 

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BUILD編集部

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