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2022/06/07更新

現場管理者向け!工事を進めるための工程表作成のポイント

仕事

 
工程表は工事現場を進めるために、必要不可欠なものです。
しかし工程表を作成しても、思い通りに工事が進まずに悩む人も多いのではないでしょうか。

本記事では、工事をスムーズに進めるための工程表の考え方や作成のポイントを紹介します。

この記事を読むことで、工程表の理解を深めることができます。
ぜひ、参考にしてみてください。
 

工程表とは


 
工程表とは工事開始から完了までをスケジュール化した表のことです。

工事現場の工程表は縦軸に各工事の項目、横軸に日にちを記したものが一般的です。

現場の作業員は工程表をもとに、工事の段取りと作業に取り組みます。
 

工程表の種類


 
工事現場で使用する工程表には種類があり、以下のものがあります。

  • 全体工程表
  • 月間工程表
  • 週間工程表

 
各工程表について、詳しく説明をしていきます。
 

全体工程表(マスター工程表)

 
全体工程表は、一つの工事の開始から完了もしくは引き渡しまでのスケジュールを表にしたものです。

新築住宅工事であれば、3〜4ヶ月、大規模な工場や店舗であれば1年以上のスケジュールを表にします。

全体工程表の役割は工事の全体の流れを組み立てて、イメージをしやすくするためです。

工事に携わる業者や職人はこの全体工程表を見て、自身の工事期間を確認し材料や職人の調整をします。

注意点として、全体工程表は全体の流れを組み立てるために作成するので、作りが大雑把なところがあります。
 

月間工程表

月間工程表は、1ヶ月の工事スケジュールを表にしたものです。
全体工程表より、工事内容が細分化され日程の正確性も高くなります。

月間工程表をもとに各業者は材料の搬入日、職人の乗り込み日を決定し工事に臨みますので、月間工程表は工事現場にとって最も需要な工程表といえます。
 

週間工程表

週間工程表は、1週間の工事スケジュールを表にしたものです。

主な使い方としては、週初めに1週間のスケジュールを各業者に認知してもらうために使用します。

材料搬入やクレーン作業など、注意が必要なイベントや事柄の共有をすることに有効です。
 

【番外編】ガントチャート工程表


 
前項で紹介した全体工程表などは「バーチャート工程表」と呼ばれる図表ですが、工程表の種類の一つに「ガントチャート工程表」もあります。

ガントチャート工程表の特徴として、工事の進捗状況を明確にすることに有効です。
表には縦軸に工事項目、横軸にパーセンテージを記入します。

バーチャート工程表では工事のスケジュールは把握できても、実際の進捗状況は把握できません。

ガントチャート工程表を使用することで、各工事の進捗状況が可視化できるので工事の遅延などに気づくことができます。
 

工程表の役割

納期を厳守

 
工程表の大きな役割は、納期を厳守するために作業を組み立てることです。

工事には期間があり、期間内に工事を完了し施主に引き渡しをしなければなりません。
工事を工期内に完了させるためには、工事に必要な作業を順に組み立てる必要があります。

納期をゴールに、作業ごとに日程と期間を設定して組み立てていくことで、納期内に完了する工程表ができます。
 

工事を管理する

 
工程表は工事現場を管理するためにも必要です。

工事の組み立てをしただけでは、現場はうまく進みません。
トラブルも発生しますし、工事の遅延も必ず発生します。

工程表をもとに各作業の進捗状況を確認し、トラブルや遅延の対処もできるようになります。
 

工程表の効果


 
工程表を作成することで、以下の効果が期待できます。

  • 業者や作業員の納期を意識させる
  • 納期に合わせた段取りができる
  • 効率をアップさせることができる

 

業者や職人の納期への意識を持たせる

 
工事に期間があることは、携わる業者や作業員なら知っているはずです。
しかし、工事開始日と完了日を明確に記しておかないと、ダラダラと作業してしまい、納期が延びてしまいます。

工程表を作成しておくことで、各作業の開始と完了日が明確化され、業者や職人の工期に対する意識を持たせることができます。

納期に対する意識を持つことで、日々の動きも向上することができます。
 

適確な段取りができる

 
工程表を作成すると、的確な段取りができます。

工程表には作業ごとにスケジュールが記載されているので、スケジュールに合わせた材料の納入日や職人の人数を決めることができるのです。
 

効率をアップさせることができる

 
工程表を作成することで、作業の効率アップに繋がります。

事前に作業のスケジュールを落とし込んでいるので、スムーズに作業を進めることができます。

工程表を作成していないと、その都度次の段取りを考えて動かなければならないので効率が悪くなります。
 

工程表を作成するための注意点


 
工程表を作成するうえでのポイントは以下の4つがあります。

  • 工程の順序は正確か
  • 工程に無理がないか
  • 分かりやすいか
  • 目的にあった工程表を作成する

 

工程の順序は正確か

 
工程表を作成する際に、作業の手順を正しくすることが重要です。
作業順序が正しくないと、現場は混乱してしまいます。

例えば、建て方が完了しないうちに屋根の工事が入ってしまい、事故に繋がってしまうなど、大変な事態が起こりかねません。

工程表の作業の手順は、正確に記載しましょう。
 

工程に無理がないか

 
工程表を作成しても、無理があっては意味がありません。

作業の日程は適切か、よく考えて作成する必要があります。
無理な工程を組み、実際に現場を動かすと納期が遅れてしまい現場は混乱してしまいます。
 

分かりやすいか

 
工程表は、誰が見ても分かるように作成しなければなりません。

項目が適当だったり、雑になりすぎていたりすると、業者や職人は混乱してしまいます。
分かりにくい工程表では、トラブルの原因にもなります。
 

目的にあった工程表を作成する

 
工程表は目的に合わせて作成することが重要です。

全体工程表は、一つの工事の全体の流れを組み立てるために作成します。
月間工程表は、全体工程表をもとに月毎に細分化し、工事を組み立てます。
週間工程表は、クレーン作業や搬入時に作業スペースを使用するなどの注意事項を、全業者に把握してもらうときに有効です。

このように各工程表は使用する用途が異なりますので、目的にあった工程表を作成しましょう。
 

工程表作成は現場を制する


 
工程表は工事現場をコントロールするための必要なツールです。

工事がスムーズに進むかは、工程表にかかっているといっても過言ではありません。

目的にあった図表を作成し、誰しもが分かりやすく、無理のない工程表を作ることが重要になってきます。

ポイントを押さえた的確な工程表を作成し、スムーズな工事を目指しましょう。
 
 

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BUILD編集部

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