2022/09/05更新
現場仕事って実際どうなの!?リアルな声やプライベートとは?
仕事
「現場仕事って実際どうなの!?」
建設業で働こうと考えている人や、目指している人、ほかの現場が気になる人など、実際の現場仕事について気になりませんか?
ここでは、実際に現場で働いている筆者の経験談や周りの仕事仲間から聞いた、リアルな声も合わせて紹介していきます。
この記事の構成は以下の通りです。
- 建設現場の仕事内容、主な1日のスケジュール
- 現場で働くメリット・デメリットとリアルな声
- 休日、プライベートについて
建設現場の仕事内容と1日のスケジュール
まず、現場でのポジションとして、現場を指揮する「現場監督」と、現場で作業を行う「作業員」という区分に分かれます。
現場監督の仕事内容は、現場の指揮や作業員が安全に作業できるように、現場を見回る仕事がメインになります。
作業員は指示を受けた作業を行い、体を動かします。
そして現場で働く人全員に共通する仕事として、声を掛け合い、作業を効率よく正確に、安全に行うことが求められます。
現場では安全を第一に考えて行動することがルールです。
1日のおおまかなスケジュールとしては、以下の通りです。
- 08:00~08:30 朝礼&KYミーティング
- 08:30~12:00 作業&休憩
- 12:00~13:00 昼休憩
- 13:00~17:00 作業&休憩
※休憩は1時間半に1回ペースが多いです。
朝礼では、主に現場監督が作業員にその日の作業の流れを伝えます。
作業の流れを伝え終わると、次はKYミーティングです。
KYとは「危険予知」のことを指します。
危険を事前に予測して怪我や事故などが起こらないように先手を打つ行動を皆で考えます。
ここでは作業員が発言をして、その意見を皆で復唱、又は現場監督が復唱します。
KYミーティングが終わると最後に皆でその日に意識することを声かけします。
声かけの方法は現場によって異なると思いますが、私の現場では以下のように声かけをしています。
「足元よいか」
作業員:「足元良し!」
監督 :「今日も1日ご安全に」
作業員:「ご安全に」
このような流れで朝礼、KYミーティングを行います。
KYミーティングを終えると道具の搬入、作業の流れで進んでいきます。
作業の合間の休憩では、現場監督と作業員が話し合い、約1時間半作業を行ってから20分ほどの休憩を取る流れが一般的です。
ただ作業員の安全が第一なので、夏や冬の過酷な時期では休憩の頻度を高めることもあります。
このようにして1日の仕事をこなしていきます。
外での仕事となるため、作業員は常に自身の体調と安全を確認する必要があります。
オフィスワークとは違う、特殊な働き方となるので、特に安全に関する注意をしながらの作業となります。
現場で働く人のリアルな声
ここからは、現場人から聞いた「現場で働くメリット、デメリット」について紹介します。
現場で働くメリット
現場で働くメリットとして、以下が挙げられます。
- 出世・独立がしやすい
- 学歴関係なく入社しやすい
- 意見をはっきり言い合える
- 上司と部下の距離が近い
- 体力がつく
現場仕事は、努力をすれば出世がしやすい職場です。
作業では技術が必要になる為、若手が中堅、ベテランをすぐに追い抜くことは容易ではありません。
仕事内容によりますが、下積みに約3〜5年はかかると言われています。
しかし、その下積みで努力をした人が出世できるような業界です。
もちろん出世だけでなく、独立する人も少なくありません。
また、職人として技術を磨くことで、必然的に市場価値が上がります。
技術を持っているという面では働き手の中で見ても、とても希少価値の高い人材になります。
そのため、ほかの業界と比べて独立しやすい業界と言え、実際に筆者の周りにもそのようにして独立した人がたくさんいます。
建設業で働こうと考えている人は、独立という夢もありますので是非考えてみてください!
このように、独立できる可能性の高い業界であるため、夢を持った若者が多く働いています。
皆夢に向かって熱心に働いているので、そのような人と一緒に働く事によってエネルギーをもらうこともできます。
そして、建設業は学歴関係なく入社しやすいことが挙げられます。
学歴がないから…と悩んでいる人でも、入社できる可能性が大いにありますので、入社を検討してもいいのではないでしょうか。
実際に、中学・高校を卒業して働いている人もいます。
そういった人でも、努力をして技術を身につけることで、出世したり独立することができます。
働き方に関しては、男性の多い職場でもあることから、男らしく、自分の主張をはっきりと伝える人が多くいます。
それは上司部下関係なく意見をはっきり言える、話し合いができるということです。
つまり、上下関係の距離感が近いと言えます。
お互いに意見をはっきり言える環境なため、上司に過度に気を遣う必要があまりなかったり、すぐに相談ができるなど、とても働きやすい点ではないでしょうか。
ただ、上司部下、先輩後輩の関係、またそうでなくても、一緒に働く上でお互いに気持ちよく働くために、ある程度の気遣いは大切です。
また、現場で作業をしていることで、体力面にもメリットがあります。
重労働が仕事のメインになりますので、必然的に体力がつきます。
現場ではがっしりしている体型の人が多く、男から見てもかっこいい体型をしている人はたくさんいます。
また、体力だけで無く筋肉もつくため、外見的な面でも男として磨きがかかります。
現場で働くデメリット
メリットもあれば、もちろん以下のようなデメリットの部分もあります。
- 給料が低い
- 身体を壊すと収入が無くなる
- 大怪我や死亡リスクが高い
- 勤務時間がまちまち
- 出張が多い
- 体力面で限界がある
まず、若手の頃は給料が低いということ。
スキルが無い段階で、給料があまりもらえないのは当然かもしれませんが、20代の頃はほかの企業と比べると給料が低い傾向にあります。
さらに、筆者の職場にはお金の使い方が荒い人もいたため、そのような人と日々付き合っているとすぐにお金が無くなってしまいます。
若い頃はやりたいことが多いのに、仕事もきつく給料も低いとなると、モチベーションが下がってしまうかもしれませんが、技術を身につければ独立も夢ではありません!
また作業員は、月給ではなく日給の給与形態になるので、若手関係なく、体を壊したりして出勤できないと給料が無くなるリスクがあります。
実際に怪我をして1ヶ月程休んだときには、給料は通常の半分以下になりました。
体が命の仕事なので、体調のケアは欠かさず行う必要があります。
もちろん、後遺症が残るような大きな怪我や、命を落としてしまうリスクもあります。
高所作業や鉄パイプがある場所での作業など、工事現場には様々な危険が潜んでいます。
そういった現場で働くこと自体が、オフィスで働くのとは違うので、命を脅かすようなリスクが高くなります。
要するに、死亡リスクが大いにある仕事であることもしっかりと理解しましょう。
ほかにも、生活に関わるデメリットもあります。
建設業は8時から作業を行うケースや夜勤などがあり、現場の都合によって勤務時間を左右されがちです。
そのため、生活習慣が乱れるケースが多くあります。
また、勤務場所に関して出張になることがあります。
出張が多い分、拘束時間が長い点や、移動疲れが出てくることがあります。
年齢を重ねてくると、こういった労働は体力的にきつくなってくると考えられます。
休日・プライベートについて
建設業の休日は曜日指定されておらず、現場の都合で左右されます。
休日に関しては、週に1日しか休みがないというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、最近の建設業は働き方改革により、土日休みは保証されていませんが、週休2日制を設けているところは多くあります。
土日休みがないと、友達や恋人などと予定を合わせることが難しくなってしまいます。
しかし逆に平日休みですと、外出の際に混み具合で悩むことが減り、充実した休日を過ごすことができます。
また、体力仕事をすると「趣味の幅が広がる」という隠れたメリットもあります。
普段から体力のいる仕事をしていることから身軽なため、アクティブな趣味を持っていたり、体力を使う趣味があっても簡単に疲れなくなります。
体力面で色々な趣味キャンプや釣りなどが好きな人は職場にたくさんいます。
建設業界には希望がある!
今回は建設業のリアルな声を元に、現場の仕事内容から休日についてお伝えしました。
どの職業にもあるメリット、デメリット。
どのように感じるかは、個人の捉え方次第ですが、建設業は働き方改革も進んできており、昔に比べてどんどんと働きやすくなってきています。
また、学歴など関係なく夢に向かって働き、実現することも可能な職場です。
この記事を通じて何か考え直すきっかけや、1歩進むきっかけになると嬉しいです。
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