2022/11/15更新
脱サラして建築現場で働いて気付いた”仕事”の本質について
仕事
今までオフィスワークしかしてこなかった筆者が、思いもかけず建築現場で働くことになりました。
そのおかげで仕事の楽しさを再発見できたことをお伝えしたいと思います。
そもそも建築現場のイメージといっても、正直よくわからないと言うのが本音でした。
今はそんなことはありませんが、当時は重機がかっこいいや、土方は怖そうなどといった印象を持っていました。
また、いわゆる3K「きつい、きたない、危険」と言う言葉を聞いたことがあり、あまりいいイメージではありませんでした。
そんな筆者が実際に働いてみて感じたことを、今回まとめました。
今後建築・土木業界で働いてみたいと考えている人や、今の仕事にやりがいを感じない人への参考になればと思います。
目次
筆者が建築業界に抱いていたイメージ
これまでに抱いていた建築・土木のイメージは、以下の通りでした。
- 怖い人が多そう
- 勉強ができなくても、体力さえあればなんとかなる!?
- 大きな声で怒られる!?
怖い人たちの集まり!?
確かに、怖そうな見た目の人が多いのは否めません。
しかし実際に話してみると、怖いというよりかは、爽やかでハキハキしている人が多いです。
コミュニケーションが取れないと作業は円滑に進んでいかないので必然的にいい人が多いのではないでしょうか。
自分が失礼な態度をとらなければ、当然相手も優しく接してくれます。
怖そうな人よりも、実際には静かな感じで黙々と仕事をする人が意外に多いです。
プライドを持って仕事をしている人が多いので、寡黙な人も多いです。
どんな業界でもそうですが、様々な人がいますので、一概に怖そうな人ばかりではないので安心してください。
勉強ができなくても体力さえあればなんとかなる!?
元々の印象では、体力に自信があればなんとかなる世界だと思っていました。
失礼な言い方ですみません。
でも実際はかなり緻密に計画を立てて、工期に間に合わせたり、コストを抑えたりしなければなりません。
もちろん体力も必要ですが、それ以上に効率よく作業を進めることが重要です。
大きな声で怒られる!?
これはある意味その通りでした。
ただ、何に対しても怒っているというのではなく、危険につながることに関してはしっかり怒られます。
手を上げることは、今の時代あってはならない事ですが、大きな声で怒られることはあります。
それが、パワハラと言われるかもしれません。
しかし、現場仕事で何より大事なことは安全です。本当に危険をなくすことに一番力を入れています。
人の手では持ち上げられない重いものを扱ったり、重機がすぐ近くを動いたりしている以上、絶対に安全な仕事場ではありません。
そのために、不注意な行動は命を危険に晒すことになりますので、そういったことに関しては、真剣に怒られます。
一瞬の油断が大事故に繋がってしまいますので、怒る方も真剣です。
危険が差し迫ってるときに優しく注意することは困難です。
つまり、怒られたときは助けてもらえたと思ってもらえると幸いです。
現場で働いてみて初めて気づいたこと
筆者はこれまで、オフィスワークを中心にいくつか職を変えてきました。
そんな筆者が現場仕事で新たに知ることができた、以下の喜びやこの業界のメリットを3つ紹介します。
- 服装に気を使わなくてもいい
- 将来の安定
- 成果が目に見える
服装に気を使わないでいい
作業着は基本汚れてしまうことが多いので、多少の汚れであれば誰も気にしません。
万が一、昼ごはんのときに醤油が跳ねてシミになってしまっても、全く気にしなくていいんです。(汚れた場所と量にもよりますが・・・)
もちろんファッションを楽しみたい人は、ワークマンなどでおしゃれな服もたくさん出ていますので楽しむこともできます!
オフィスワークではほとんどがスーツで、最初のうちは、ネクタイやどのワイシャツを着るか選ぶのが楽しかったですが、毎日のことになると意外と組み合わせを悩んだりすることで、時間を使ってしまいます。
またスーツやワイシャツは、当然シワやシミが気になります。
この煩わしさから解放されると、とても気持ちが楽になりました。
こんな些細なことが一番に伝えたいメリットかよ!と思った人も多いかもしれません。
しかし、オフィスワークが長かった筆者としては、毎日のこの何気ないストレスに解放されたことが、何よりも心地よかったのです。
また余談になりますが、仕事ができる人ほど作業着がきれいというのもあります。
慣れないうちは作業を汚さないことを目指す、という目標にもなりますね。
将来の安定
日本中で高齢化社会という言葉が定着しましたが、建築業界はまさに高齢化が止まりません。
こんな結構な年配の方でも働いているのかと、少し怖くなることもあるぐらいです。
それほど業界全体の人材不足が深刻で、若い人の力を求めています。
よくインターネット上で 『10年後に無くなる仕事TOP◯◯』といった記事を目にすることがあると思いますが、職人の世界は特にデジタル化ではどうにもならない仕事とされています。
技術や資格を手にすることで活躍の場が増え、将来の安定度は増していくと考えられます。
その上、建築業界は人手が足りない業界ですので、若い人の需要はまだまだ伸びていくのではないでしょうか。
それに関連して、どの会社を見ても若手を非常に大切に扱っていると感じます。
若手はすぐに怒られてしまうイメージがあると思いますが、会社としてもせっかく入った若手がすぐに辞められると困るので、親切丁寧に育てていくところが多くなっています。
成果が目に見える
よく「地図に残る仕事」や「完成したときの喜びはひとしお」といった、この業界の良さを耳にしたことも多いのではないでしょうか。
確かに完成したときは本当に嬉しいです!
この喜びだけのために建築・土木業界をおすすめしたいと言っても過言ではありません。
筆者はサラリーマン時代、毎月毎月数字に追われていました。
目標を達成するために休憩時間を惜しみ、残業してなんとか成績を上げるために頑張ってきました。
しかしどれだけ頑張っても、その月が終わればまた次の月の目標がでてきます。
そしてどれだけ頑張って目標を達成しても、形に残る成果はありませんでした。
それに比べてこの業界は、苦労して仕事をした分、成果が目に見えます。
もちろんその結果に満足できないこともあるかもしれません。
それでもそれを励みに、また次に頑張ろうと思えます。これはほかでは味わえない快感ではないでしょうか。
様々な職種のかっこいい人たちが集まる世界
この業界に入って何に一番感動したかというと、職人さんのかっこよさです!
大工・鳶・内装・塗装・土工・オペレーター、様々な職種の人たちが、力をあわせて一つの“モノ”を作り上げる。
それぞれの職人さんが素晴らしい技術を見せてくれます。
ちょっとした何気ない作業でも、よく見てみると細かい気遣いを感じることができます。
建築業界について、ちょっと怖そうなイメージがあるかもしれませんが、実際はとてもかっこいい職人さんの集まりです。
筆者がそうであったように、今の仕事に満足していない人におすすめしたい職業です!
是非一緒に、この業界を盛り上げていきませんか。
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