2019/02/06更新
タバコが腰痛の原因!?腰痛のメカニズムと対策について
仕事

日本人の5人に1人が悩まされている「腰痛」。
今や国民病である腰痛に悩まされている方も少なくないんじゃないでしょうか。
無理な体勢をとっていたから、重いものを持ったからなど理由は様々かと思います。
しかしその腰痛の原因が、普段吸っている「タバコ」にこそあるというお話をご存知ですか?
今回はタバコが腰痛に関係しているという、ちょっとドキッとする内容についてご紹介します。
腰痛の原因
まず、腰痛の原因についてですが、およそ85%くらいは特定ができません。
x線や医師の診断をしても、原因の特定ができる腰椎間板ヘルニアなど腰回りの骨の異常からくるものは腰痛全体の約15%といわれています。残りのほとんどは原因がはっきりしない腰痛で、その大半は血のめぐりが悪いことから起こるといわれています。
そんな中、生活習慣で腰痛を引き起こす要因となり得る危険因子とされているものがあります。
そのうちの二つが「運動不足」、そして「喫煙」です。
運動不足
腰痛の原因となる危険因子のうちの一つ、運動不足に関してですが、運動をしないことで筋力が低下し、筋力が下がることで筋肉が硬くなり、腰回りの柔軟性が失われてしまいます。
すると腰を少し動かしただけでも動ける限界に達して痛みが生じるという、慢性的な腰痛の原因となります。
運動をしないことで血のめぐりが悪くなり、体が動かしにくくなるのも要因の一つといえます。
喫煙
85%もの割合で原因が特定できないのであれば、タバコが腰痛の原因というのは冤罪なんじゃないの?かと思われるかもしれませんが、決して無関係ではありません。
タバコを吸うことで血のめぐりが悪くなるほか、腰椎椎間板の代謝を低下させ、腰椎椎間板ヘルニアになる可能性を高めるといわれています。
出典 : 厚生労働省-腰痛対策 , 日本整形外科学会-腰痛診療ガイドライン2012
腰痛対策
気になる腰痛にならない対策ですが、やはり煙草を吸わないほうがいいでしょう。最低でも本数を減らす意識が大切です。
でも長年染みついた習慣を変えるのは、簡単なことではないですよね。
そこで腰痛予防や、腰痛を和らげる方法をピックアップしてみました!
重いものの持ち上げ方
現場作業の時に重たいものを持ち上げたり、激しい動きをする場合があったりしますよね。
いわゆる職業病ならぬ職業性腰痛の原因になったりしますが、ちょっと意識を変えるだけでぐんと腰痛のリスクを減らせます。
重いものを持ち上げる際は、腰から持ち上げるのではなく、膝を曲げて腰を落とし、持ち上げるものと自分の体をぴったりくっつけておなかに力を入れて膝を伸ばしましょう。
まっすぐ上に持ち上げることで腰への負担を減らせます。
また、向きを変えるときなど上体だけで向きを変えがちですが、足先から方向転換するようにしましょう。振り返るときなども同様です。
一つ一つの動作を丁寧に行う意識を持ちましょう。
あったかグッズ
冷えは万病のもと、というように体が冷えると血のめぐりが悪くなり体の代謝が滞り、腰痛の原因となります。防寒グッズや厚手の肌着、カイロなどで体を冷やさないようにしましょう。
ぬるめのお風呂
入浴で全身の血のめぐりを促進し、一日の疲れをゆっくりお風呂で洗い流しましょう。
お風呂の温度は、熱すぎない38度~40度がおすすめです。
またお風呂に入りながら腰をひねるなどのストレッチも行うと、より効果的に腰痛を和らげます。
ストレッチ
適度な運動を繰り返すことで身体の血の流れを良くし、全身をリフレッシュさせる事が大切です。
そこで、夜寝る前などでできる簡単なストレッチをご紹介します。
- 体はあおむけの状態で寝ます。
- 息を吐きながらお尻を5秒間持ち上げます。このとき身体と足が平行になるところまでお尻を持ち上げましょう。お尻に力を入れることがポイントです。
- 息を吐きながら片足を抱えて膝を肩に近づけるようにして20秒止めます。
これを左右で繰り返します。 - 体を四つん這いの状態にし、大きく息を吸いながら背中を丸めます。
- 息を吐きながら背中をそるようにします。
ゆっくり腰を動かさずに胸部分で動かすことを意識して、これを10回します。
出典:日本理学療法士協会
最後に
腰痛の原因を特定することは難しいとお話ししましたが、圧迫骨折をぎっくり腰だと勘違いしている場合などがあったりします。
たかが腰痛だから…と自己判断せず、痛みが続くようであれば医師の判断を仰ぎましょうね。
生活習慣を変えるのはとっても大変なことですが
健康に気を付けて、しっかり体を動かしましょう!