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2022/10/24更新

社会人なら知っているカタカナ語から覚える英単語【あ行】

生活

 
年々、日本語の中にカタカナ語が増えてきており、特に2020年からは新型コロナで「ソーシャルディスタンス」や「テレワーク」など、カタカナ語をさらに多く聞くようになりました。

特に、ビジネスシーンでは多くのカタカナ語があり、実はよく分かっていない言葉も多いのではないでしょうか。

カタカナ語は英単語から由来している言葉がたくさんあります。
カタカナ語を理解すれば、英単語も一緒に習得できるはず!

そこでビジネスシーンでよく聞く、理解しておきたいカタカナ語とその英単語を3回に渡って紹介していきます。

初回は「あ行」の言葉。

ビジネスシーンで出てくるカタカナ語に対応できるだけでなく、英単語も併せて覚えることで語彙力を増やせ、本来の英語やカタカナ語の理解も深めることができて一石三鳥ですよ!

 
生活や環境についてのカタカナ語の紹介もしています。
よく聞くけど、今更聞けない…環境に関するカタカナ語解説!
 

カタカナ語とは

 
メディアやビジネスシーンで必ずと言っていいほど使用されているカタカナ語。

カタカナ語は外来語、和製英語、日本独自の略語などから発祥した、カタカナで表示される言葉のことを言います。

ビジネスシーンで使われている用語には、英単語がそのままカタカナになって使われていることが多くありますが「アルバイト」や「アンケート」など、英語以外の外来語がカタカナ語になっている言葉もあります。

また苦情を言う意味で使われる「クレーム」や、参考書、教科書の意味で使われる「テキスト」など、英単語と異なる意味で使用されているカタカナ語もあります。

英語だと思って外国の人に言ったら通じない…ということが多々あるので、カタカナ語を理解するときは、何から由来してカタカナ語になったかまで知ると、理解が深まります。
 

よく聞くカタカナ語【あ行】


 
ここでは、英単語からきているビジネスで使われる用語を紹介します。
 

アウトソーシング

outsourcing(名詞): 業務委託、外部委託、外注
* out = 外部  sourcing = 部品調達、調達 

 
ビジネス用語のアウトソーシングも英語と同じ意味で、人やサービスを専門業者などの外部から委託すること。

使用例:
  • ウェブサイト作成、広告制作など、社内の人材の技術だけでは難しい業務をアウトソーシングする。

 
専門の業者に依頼することで、業務の品質向上や、人件費・人材育成費用などをむやみに増やさないメリットがあることから、近年需要が高まっています。
 

アサイン

assign(動詞): 割り当てる、任命する、与える、選定する など

 
ビジネス用語のアサインもほとんど同じ意味で使用され、プロジェクトリーダーに任命する、プログラムに加える・参加する、仕事を割り当てるなどのこと。

割り当てる」が基本的な意味となります。

使用例:
  • 新しいプロジェクトに一人、専門家をアサインする予定だ。
  • 4月からマネージャーにアサインされた◯◯と申します。
  • 次にアサインするのは◯◯という会社です。

  
アサインは上記以外にも、観光業界などでは「アイルシートをアサインする(通路側の席を割り当てる)」など、色々な業界や場面で使うことができる用語です。

*対義語に「リリース」があります。
 

アサップ ASAP

ASAP = As Soon As Possibleの略(副詞): できるだけ早く、少しでも早く

 
日本語で言う「なるはや(なるべく早く)」と同じ意味。
略語となりカジュアルな表現なので、使う相手や場面に注意が必要です。

使用例:
  • この資料アサップでお願いしたいです。
  • ASAPでご返信いただけると幸いです。

 
英語では「エィエスエーピー」と発音するのが一般的ですが「エイサップ」と言うときもあります。

英語での会話中「アサップ」といっても通じない可能性があるので、英語の発音も一緒に覚えておきましょう。
 

アジェンダ

agenda(名詞):(検討すべき)課題、議題、協議事項、予定表、スケジュール、意図
*英文で複数の議題があるときは、several items on the agenda や 5 points on the agendaなど「item」や「point」を使います。

 
ビジネス用語では主に、会議の議題の目次提案や課題内容をまとめたものなどの意味で多く使われます。

使用例:
  • 今日のアジェンダを配ります。
  • 早めにアジェンダを作って、事前に共有しておこう。

 
アジェンダは、日時、場所、議題内容と時間などを簡潔に箇条書きでまとめたものです。

英語では「スケジュール」や「計画」で使われることが多く、実行されるべき計画、予定として使われます。

*似た言葉で「レジュメ」があります。
 

アセスメント

assessment(名詞): 評価、査定、判断、税額

 
ビジネス用語では、客観的に評価や査定をする意味で多く使われています。 

予測、評価をし、適切に対策をする意味として、人事、環境、医療、介護、教育など色々な分野で使用されている言葉。

使用例:
  • 組織アセスメント
  • リスクアセスメント
  • 新しい製品の開発は、環境アセスメントを意識しなければならない。

 
開発や製品などが環境に与える影響を事前に予測、評価してその対策を検討したりする「環境アセスメント」、客観的な基準での人事評価を意味する「人材アセスメント」などがあります。
 

アテンド

attend(動詞): 出席する、参列する、参加する、世話をする、看護する、随行する

 
英語のattendは、主に「出席する」や「参加する」などの意味で用いられますが、ビジネス用語では主に「同行する」「案内する」「付き添う」「接待する」などの意味。

英語で世話をするとなると「attend to 人」、付き添うとなると「attend on 人」となります。

使用例:
  • 取引先のアテンドを頼まれた。
  • 後輩の初の海外遠征にアテンドする。
  • 式典にアテンドする。

 
上司や取引先へのアテンドは、色々な手配やスケジュール管理などの「世話をする」や「接待する」「同行する」の意味。

後輩へのアテンドは、困っているときなどに助けたり、アドバイスをしたりする「付き添い」という意味合いが近いです。

式典や会議にアテンドするは「出席する」「参加する」の意味になります。
 

アライアンス

alliance(名詞):(相互利益のための)同盟、同盟関係、縁組

 
ビジネス用語でも英語と同じく「同盟」「提携」「連合」などの意味で使用されます。

いくつかの業種の違う会社が、お互いの利益を生み出すためだったり、事業を拡大させたりするために提携する経営スタイルのこと。

使用例:
  • アライアンスを結ぶ
  • アライアンス契約
  • アライアンス事業

 
アライアンス契約は、業務提携する際の契約のことで、アライアンス事業は提携した企業と行う事業のことを意味します。
 

イニシアチブ

initiative(名詞): 率先、独創力、主導権、発議権

 
ビジネス用では主に「主導権、率先」「戦略、構想、計画」「実行力、自発力」の3つの意味で使用されます。

使用例:
  • 他のグループにイニシアチブを握られた。
  • 新しい戦略的イニシアチブ
  • Aさんはイニシアチブを発揮して、成功に一歩近づいた。

 
イニシアチブを握られたとなると、主導権を取られたという意味になり、戦略的イニシアチブは、経営戦略事業計画を意味します。

イニシアチブを発揮するや、イニシアチブが欠けていると使われるときは、自発力実行力の意味となります。

英語の発音では「イシティブ」が近い発音で「二」にアクセントがきます。
 

インセンティブ

incentive(名詞・形容詞): 刺激(的な)、誘因、動機、報奨金

 
ビジネス用語でも英語と同じような意味合いで使われ、仕事の意欲を上げるための報奨金制度であったり、お金以外でのやる気を起こさせるような動機づけのこと。

使用例:
  • 会社の制度に新たなインセンティブを導入する。
  • インセンティブ研修、インセンティブ旅行

 
表彰したり、成果に応じて賞与を与えたりすることなどを「インセンティブ制度」と呼びます。

内面的、自発的なやる気を意味する「モチベーション」と違い、インセンティブは外部的な刺激によって意欲を起こさせる意味合い。
 

エスカレーション エスカレ、エスカ

escalation(名詞):(段階的な)拡大、増大、激化、深刻化

 
ビジネス用語では、段階的な上司への確認業務の引き継ぎという意味で使われます。

主にインシデントやクレームが出たとき、処理・対応し切れない、責任者の対応が必要になってしまったときなどに対して、上司の指示を仰いだり、業務を引き継ぐこと。

使用例:
  • ◯◯部長にエスカレーションしよう。
  • エスカレーションしてもよろしいでしょうか?
  • エスカレーションフローを明確にする。

 
エスカレーションフローとは、問題発生からエスカレーションするまでの流れやシステム。
エスカレーションフローを明確にすることで、迅速な対応をすることができます。

エスカレーションは「エスカレ」や「エスカ」と略して使われることもあるので、覚えておくといいでしょう。
 

オルタナティブ

alternative(形容詞・名詞):(どちらかをまたはどれがを)選ぶべき、二者択一(の)、代替(の)、代わり(の)、(伝統的・習慣的方法ではない)新しい

 
ビジネス用語では、「代案」や「代わりに」といった意味合いが強く、(既存のものなどに)取って代わる何か(新しいもの)という意味合い。

使用例:
  • オルタナティブを否定していたら、前に進めない。
  • オルタナティブなアイディアが必要だ。

 
英語の発音では「オルーナティブ」が近い発音で「タ」にアクセントがきます。
ビジネス用語でも「オルターナティブ」と言うこともあれば「オルタナ」と略す言い方もあります。
 

カタカナ語と英単語の違いも知ろう – その1 –

 
カタカナ語は、多くの言葉が英単語から由来しており、意味合いも同じように使われていることがほとんど。

しかし、ビジネスシーンなどで使われているカタカナ語と英単語が必ずしもイコールとは限りません。

英語本来の意味合いとは異なっていたり、多少ずれた意味合いになってカタカナ語として使用されていることも。

カタカナ語だけでなく英単語の意味も知っておくと、語彙が増やせるだけでなく、言葉の意味も深く理解することができます。
 


 
 

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