2023/10/11更新
相手の口が臭い!自分は平気?口臭の種類と原因・対策まとめ
健康
人と喋ったりするときに、相手の口臭が気になった経験はありませんか?
それと同時に、自分は大丈夫なのか不安になったりもします。
口臭一つでも、相手の印象はだいぶ変わるものです。
コミュニケーションを重要とする職業であってもそうでなくても、相手に好印象を持ってもらいたいですよね。
今回は、そんな気になる口臭の原因と対策について紹介します。
目次
口臭の原因
口臭の主な原因は、口のなかにいるバクテリアです。
歯磨きを頻繁にする人やそうではない人で差はありますが、約2,000〜6,000億個ほどだといわれています。
バクテリアは、私たちの体に病原菌が侵入するのを防いでくれるなどの欠かせない役割を担っていますが、その一方で「揮発性硫化化合物(VSC)」というガスを作り出します。
このガスは、メチルメルカプタン・硫化水素・ジメチルサルファイドなどの刺激臭から構成されています。
これらが混じり合って生まれるニオイが口臭の正体です。
つまり、口腔内のバクテリアの量を減らすことはガスの生産を減らすことに繋がり、口臭の原因も減らすことになります。
また唾液には、バクテリアの繁殖を抑える効果があります。
バクテリアは酸素が少ない環境を好み、酸素が多い環境だと増えることができません。
分泌されたばかりの唾液には、たくさんの酸素が含まれているため、唾液はバクテリアの繁殖を防ぐ大切な役割でもあります。
リラックスをすると唾液の分泌量が増えるため、ストレスを感じない生活をすることは口臭対策にも繋がります。
口臭の種類とその対策
口臭には種類があります。また口臭の種類によって、対策が異なってきます。
生理的口臭
起床直後、空腹時や緊張時は唾液の分泌量が減少し、口臭の原因であるガスが多く作られるため、口臭が強く感じられます。
病的口臭ではないので常に周囲の人たちを不快にするわけでなく、対策をすればほとんど問題がありません。
多くの場合は、本人も気が付かないですが、口臭が気になり不安になると、唾液の分泌量が減り、口臭をより感じるようになります。
- 歯みがき・フロス — 歯磨きをすることで、細菌やガスを減らすことができます。
- 食事をよく噛んで食べ、水分をよく取る — 唾液の分泌量を増加させることで、口臭は弱まります。
飲食・嗜好品起因口臭
一時的なものになりますが、にんにくや酒、タバコなども口臭の原因となります。
しかしタバコが原因の場合、タバコに含まれるタールやニコチンが血行を悪くする作用があるため、唾液の分泌量が減り、口臭の原因になります。
歯磨きや、マウスウォッシュ・マウススプレーなどの口臭ケア商品で解消することができます。
タバコの場合は、禁煙もしくは吸う本数を減らすといいでしょう。
▽タバコを減らすための対策について▽
病的口臭
鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もありますが、病的口臭の大半は口の中に原因があります。
原因の理由として、歯周病、むし歯、歯垢(プラーク)、歯石、舌苔(ぜったい)、唾液の減少などがあげられます。
- 医療機関で病気の原因を治療する — 口臭を減らしたり、治すことができますので、病院での診断を受けましょう。
- 歯磨き・フロス・歯間ブラシ・舌用ブラシ — 毎日の歯ブラシに加え、フロスや歯間ブラシもしましょう。また舌苔は、1日に1回舌用ブラシで優しく磨くようにします。
- 歯科医院に行く — 歯周病やむし歯、歯石は特に歯科医院で治療してもらったり取り除いてもらいましょう。また半年に1回は歯科検診を受けると安心です。
ストレス起因口臭
上記にも記載しましたがリラックス状態であると唾液の分泌量が増えます。
逆に、ストレスにより唾液の量が少なくなると酵素が口の中で少なくなり、口の中が臭くなります。
- ゆっくりと噛んで食べる — 唾液の分泌量を増加させたり、胃腸に負担がかかりにくくなります。
- 40℃くらいの少しぬるめのお風呂につかる — 身体をリラックスさせる副交感神経が刺激され、リラックス効果があるといわれています。
- ストレスの原因となるものを減らす。
- 休憩したり、リラックスする時間を作る。
心理的口臭
口の中のトラブルもなく、実際に臭ってはいないのに、本人が口臭を気にして社会生活の障害となっているような場合を心理的口臭症といいます。
ストレスや不安などに起因する場合もあります。
- 歯科医に口臭の相談をする。
- 精神科医などでカウンセリングを受ける。
膿栓(臭い玉)
喉の奥にできる白い塊「膿栓(臭い玉)」があると、口が臭いと思われてしまうことがあります。
膿栓は、細菌やウイルスの死骸や食べカスなどが扁桃腺に溜まりできたもので、誰にでも起こりえる生理現象です。
1つだけでなく、いくつもできたり、大きくなったり、潰すと悪臭がするため、口臭につながってしまいます。
- うがいをする — 声を出しながらガラガラとうがいをすることで、取れる場合があります。
- 耳鼻咽頭科で取ってもらう — 綿棒などを使って自分で取ることもできますが、強くやりすぎて扁桃腺に傷をつけてしまう場合があります。なかなか取れず気になるようでしたら、耳鼻科で取ってもらうようにしましょう。
口臭の予防をしよう!
むし歯や歯周病などの病的口臭を防ぐためには、歯磨きが欠かせませんが、それだけでは不十分です。
フロスや歯間ブラシなどで歯と歯の間の清掃もすると、口臭の原因になる歯垢を概ね取り除くことができます。
さらに歯科での定期検診を受ければ、虫歯・歯周病対策は万全です。
また、マウスウォッシュなどで口腔内を清掃したり、舌磨きなどで舌苔を除くなどでも口臭対策には有効です。
唾液の分泌量が口臭に非常に大きく関わってくるので、よく噛んで食べる、ストレスのない生活をする、などといったこともまた同じくらい重要です。
口臭対策には日々の口腔内へのケアが非常に大切です。
対策と予防をしっかりして、口の中も清潔に過ごしていきたいですね。
参考元:
*日本口腔外科学会 口腔内のトラブル
*福山市の歯科相談室 口臭のもと、臭い玉(膿栓)ができる原因は?どうやって取るの?
▽臭いに関するそのほかの記事▽
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