2023/07/13更新
夏が本格化する前に知っておきたい!熱中症の怖さとその対策
健康
初夏が近づき、だんだん気候も暖かくなってくると、気をつけなければいけないのが熱中症。
体を常に動かす職人は、熱中症に対して十分注意する必要があります。
年々気温が高くなる日本列島において、熱中症を軽く見ていると取り返しのつかないことになる場合もあります。
今回は、夏本番前だからこそ知っておきたい、熱中症の怖さとその対策について紹介します。
目次
熱中症とは
現場でも熱中症には気を付けて、と口酸っぱくいわれていることかと思いますが、そもそも熱中症とはどのような症状のことを指すか、具体的に知らない人も多いのではないでしょうか。
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能が働かなくなり、体温上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のことを指します。
運動をすると体が火照ってきますが、人間の体は運動や作業を行うと体中で熱が生じます。
平常時は体温調節反応により汗や外気への熱伝導などで熱を放散しますが、熱い環境に長時間いると、この体温調節機能が乱れ、体外への熱の放出ができなくなります。
これが熱中症の原因となります。
また、体内の水分・塩分が失われることで体液のバランスが崩れ、それが体の中の各部分に影響しけいれん、めまい、湿疹に吐き気などの状態が発症します。
*参考元:環境省 熱中症予防情報サイト 熱中症になったときはⅡ
熱中症には軽度の症状から命にかかわる重度のものまで、段階的に症状が見られます。
軽度のうちは体温が高くならない場合もあり放置しがちですが、自身の体の不調のサインをきちんと読み取ってあげてください。
熱中症の対策
軽く見ていると本当にこわい熱中症ですが、予防や対策をしっかりしていればその脅威を退けることができます。
そこで現場で働く職人ができる対策や、グッズをまとめてみました!
飴・タブレット
現場で大量の汗をかくと体内の塩分が外に排出されてしまい、水分のみを摂取していると体液濃度が薄くなり、脱水症状を引き起こすこともあります。
かいた汗の分だけ塩分(ナトリウム)を摂取するように心がけましょう。
ドライクールベスト
水を注ぐだけの気化熱冷却タイプのドライクールベストは、水しか使わないためエコでもあり、休憩をとるのが難しい現場では重宝しそうです。
ほかにも吸水性、速乾性に優れた肌着を身に着けることで効果を上げれます。
▽暑さ対策グッズも紹介しているので、参考にしてみてください。
空調作業服
現場により使用の許可・不許可があるかもしれませんが、ファンによって直接風を送り、気化熱によって体を冷やす空調作業服は、現場作業員の強い味方です。
鉄鋼業向けに綿100%の作業服もあるほか、価格を抑えた小型バッテリータイプの空調作業服もあるなど昔ほど敷居が高くないところも魅力的なポイントです。
経口補水液・ミネラル麦茶
日常生活での発汗などで失われた水分と電解質の速やかな補給にはポカリスエットなどが適切ですが、熱中症が疑われる場合は経口補水液が適切です。
経口補水液は、軽度から中等度の脱水状態の人の水や電解質を補給・維持します。
下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態、過度の発汗による脱水状態などに適しています。
現場で用意されている場合もありますが、これらがない場合はミネラルを含む麦茶などでも熱中症対策時の水分補給には良いでしょう。
▽以下の記事では、経口補水液とスポーツドリンクの違いや、作り方を紹介しています。
十分な対策を!
近年では、真夏でない時期にも熱中症になってしまう人が出てきています。
自分は大丈夫と思わず、いつなってもおかしくないと考え、対策は万全にしておきたいですね。
年々暑くなる夏に負けないよう、しっかりと準備をしておきましょう!
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