2021/03/10更新
朝起きたら首が痛くてつらい!首の寝違えをしないための対策とは
健康
普段通り寝たのに、朝起きたら首がいつものように動かず、痛くてつらい…。
起床時に感じる急な「寝違え」は、誰しも一度は経験したことがあるかと思います。
捻挫でも骨折でもないですが、首が痛くて思うように動けない…というのは、日常生活をする上でなかなかストレスですよね。
今回は、そんな寝違えの原因と対策について詳しく知ってみましょう。
寝違えとは?
寝違えとは俗称であり、正式名称は急性疼痛性頚部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)と言います。
睡眠時の不自然な身体の動きにより、頸部周辺の靭帯や筋肉が急性炎症を起こしてしまう際に感じる痛みのことです。
首を動かすと、筋肉痛のような痛みがあったり、首を自由に動かすことができない場合が多く、ひどいと指先がしびれたりなどもします。
筋肉や靭帯などの炎症のため、X線検査を受けても、骨などに異常が見つかることはほぼありません。
寝違えの原因
首が動かせない寝違えですが、検査などを受けても異常が見られないことが多いので、正確な原因は今のところわかっていません。
- 睡眠中に不自然な姿勢を長時間続けていたために、一部の筋肉に血液がうまく巡らずに硬直してしまっている
- こむら返りなどを起こしてしまっている
- 首周辺で軽度の肉離れを起こしている
以上の場合などが原因だと考えられています。
睡眠時に長時間にわたって首をおかしな方向に曲がったままにしていると、首の筋肉に血液が巡らず、筋肉も凝り固まりやすくなります。
凝り固まった筋肉を起床時に急激に動かすことで、筋肉を傷めてしまい、寝違えが発生してしまいます。
また、寝違えかと思ったら神経痛や捻挫の場合もあったりします。
その場合は痛みが数時間では引かなかったりするので、注意が必要です。
- 筋肉に炎症がある場合:数時間〜3日程度
- 神経痛の場合:2日~3日程度
- 捻挫の場合:1週間~2週間程度
寝違えやすい人の特徴
頻繁に寝違えてつらい、という人もいるかと思いますが、寝違えやすい人には特徴があります。
一般的なのは、長時間同じ姿勢をとることが多いデスクワークの人や、長距離運転ドライバーなどがなりやすいと言われています。
ほかにも重たいものを持つことが多く、首回りに負担をかけることが多い人は注意が必要です。
運動不足であると筋肉への疲労が蓄積しやすいので、実生活を顧みてみましょう。
また、寝相が悪いと寝違えやすいと考えられています。
睡眠時に無理な体勢になることが多いとなりやすく、特に泥酔していると体勢を変えるのもままならなかったりするので寝違えの原因になったりします。
同じ理由で、疲れてソファで寝落ちることが多い、疲れ果ててしまい普段とは違う姿勢で寝たというのも寝違えの要因になり得ます。
逆に、寝相が良すぎる場合も注意が必要です。
あまりに寝返りを打つことが少ないと、身体の筋肉が凝り固まってしまい、起床時に急に動かすことで寝違えの原因になることもあります。
寝違えをしないための予防と対策
寝違えを予防するには、睡眠時の姿勢と普段の生活スタイルを見直す必要があります。
つらい寝違えを起こさないように、しっかりと予防と対策をしてみましょう。
寝具を整える
寝相が悪かったり、寝返りをほとんど打たなかったりする場合は寝具を変えてみましょう。
特に自分に合わない枕を使っていると首回りの筋肉が凝り固まってしまいます。
首に余計な負担をかけないように、ちょうどいい高さや硬さの枕を選ぶことがポイントです。
枕だけではなく、マットレスなども自身にちょうどいい硬さや素材を選ぶ必要があります。
寝返りを打たないタイプの人は低反発などを選ぶと寝返りが打ちにくくなったりする場合もあるので、無理のない自然な姿勢をサポートしてくれるマットレスを選ぶようにしましょう。
泥酔するまで酒を飲まない
泥酔した状態では寝返りが少なくなったり、不自然な姿勢で寝てしまうことが多くなってしまいます。
お酒を飲んだ日は飲んですぐに寝るのではなく、ある程度酔いが覚めてから寝るようにしましょう。
また、パジャマなどに着替えずに外出着のまま寝てしまうと身体が緊張状態から解けず、不自然な姿勢になりがちです。
体が温まると症状が悪化することもあるので、寝違えた日にはアルコールは控えるなどを心がけましょう。
日常的なストレッチを行う
運動やストレッチでほぐすことを習慣づけると寝違えの予防につながります。
日常的な運動や、寝る前などに軽いストレッチを行うなど習慣づけるようにしましょう。
寝違えたあと、早く治そうと自己流のマッサージやストレッチをする人もいますが、逆効果です。かえって痛みが激しくなる恐れもあるので控えるようにしましょう。
寝違えがひどい場合は
首の痛みが長引いたり強かったり、痛み以外の症状などがあれば、寝違え以外の可能性があるので整形外科などに受診してください。
寝違えは安静にしていれば自然に治ります。
生活や仕事などに影響が出ないように、寝違えたときはできるだけ安静にするように心がけましょう。
参考:日本整形外科学会
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