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2021/04/05更新

正しく対策してる?黄砂による車の汚れの落とし方や予防方法をチェック

生活

先日、東京で10年ぶりに黄砂が観測されたと話題になりました。
低気圧の発達により北日本から西日本にかけて、全国的に広まっている黄砂も一旦落ち着きを取り戻しましたが、油断は禁物です。

西日本などでは馴染み深い黄砂ですが、その悪影響は人体だけでなく車にも大きな影響を及ぼします。
今回は、黄砂による車への悪影響と正しい対策方法についてご紹介します。

 

黄砂とは

黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原などの乾燥・半乾燥地域から、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。

中国やモンゴルでは黄砂によって周辺地域の農業や生活環境、道路や線路といった社会インフラに被害を与えているほか、海の生物への悪影響も考えられています。

黄砂は、風による自然現象であると従来では考えられていましたが、近年では森林現象による影響や過放牧、農地拡大などの人為的影響から引き起こされる環境問題であるとも考えられています。

日本では日本海側を中心に、3月~5月頃に多く飛来してきます。
春ごろは気温が上昇すると上空で低気圧が発生し、砂嵐が起こりやすくなります。
それにより砂が空中に舞い上がり、偏西風によって日本へとやってくるのです。

 

黄砂による悪影響

黄砂の発生地域では、農業や社会インフラへの悪影響のほか、黄砂によって視界が悪くなり航空機の結構や道路交通が麻痺するなどの被害も生じます。
また黄砂は非常に細かな物質なので、精密機械へと入り込んで製品不良の原因を起こす場合もあります。

多くの場合は、日本に飛来するまでに濃度は低くなっているので、日本では自動車への汚れなどを注意する程度です。
しかし、低い濃度とはいえ人体への悪影響なども懸念されているので、日々研究が進められています。

 

車に与える影響

黄砂は、車に大きな影響を与えます。

黄砂の主な成分は、石英や長石という硬い鉱物です。
車に付着したまま通常の洗車を行えば、車に紙やすりで擦った状況と同じになってしまい、車体は傷だらけになってしまいます。
黄砂がついたフロントガラスでワイパーを使用すれば悲惨なことになります。

また黄砂の粒子は細かいので、ボンネット内から車内のダッシュボードの上に入り込んだり、エアコンフィルターやエアクリーナーがうまく作動しなくなったりもします。

そして黄砂は土でもあるので、水に濡れると粘土のように車体にこびりついてしまいます。
水で洗い落とそうと洗車するだけでは、かえって悪影響です。
こびりついた黄砂を無理に剥がそうとすると、車体の塗装が剥がれる場合もあるので、適切な対応が必要です。

 

正しい黄砂対策を知る

上記で説明したように、誤った方法で車についた黄砂を取り除くと、かえって悪影響を及ぼします。
正しい方法での黄砂の除去方法を知りましょう。

黄砂を除去する方法

車を傷つけずに黄砂を落とすには、普通の洗車では力不足です。
高圧洗浄による水洗いを行うようにしましょう。

また、黄砂がついた状態で柔らかいタオルで黄砂を拭ったり、コーティング剤を使用するのも傷の原因になります。
高圧洗浄後、黄砂を落とした状態で行いましょう。

黄砂対策

黄砂対策として、黄砂がやってくる時期の前に、予め洗車をしてワックスやコーティング剤でボディを保護することが重要です。
その後黄砂がついたとしても、その後のメンテナンスに手間暇がかかりません。

 

こまめな洗車を心がける

住んでいる地域によっては、黄砂を車体につけないことは難しいかもしれません。
しかし被害を最小限に抑えることはできるので、こまめな洗車やメンテナンスを行ってあげましょう。

 

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