2023/09/13更新
正しい知識を持って備えよう!意外と知らない台風の基礎知識
生活
災害大国と呼ばれるほどに、日本は地震や台風などの自然災害に見舞われる機会が多い土地です。
夏の時期に増えてくる台風ですが、気圧が下がったり大雨が降ったりと気象に大きな影響を与えます。
今回は、そんな台風についての基礎知識について知り、備えておきましょう。
目次
台風とは
台風とは、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ毎秒17メートル以上のものを指します。
地球上で1年間に約25個発生し、そのうち半数が日本に接近し、年間3〜4個ほど上陸しています。
日本近海で発生した台風で過去最多となったのは1967年であり、なんと年間39個も台風が発生していました。
*参照元:気象庁 台風の発生数[協定世界時基準]
台風の発生時期
台風は7月〜10月の夏から秋にかけて接近・上陸する数が多くなる傾向があります。
8月は年間でも台風が一番多い時期ですが、台風を流す上空の風が弱いので不安定な経路をとることが多くなっています。
9月に発生する台風は安定した経路を取りますが、秋雨前線に影響を与えて大雨を降らせることがあるので、深刻な被害が多く発生する時期でもあります。
台風の名前
気象庁では、毎年1月1日から数えて最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号をつけています。
また、アメリカなどで発生するハリケーンなどには人の名前が付けられている、というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
従来、アメリカでは英語名(人名)を付けていましたが、2000年からは台風委員会という政府間組織から提案された140個からなる名簿を循環的に使用することになりました。
140個のアジア名のうち、日本が提案したのはテンビンやヤギ、ウサギ、クジラなどの星座に関する名前10個でした。
なお、台風のアジア名は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会の加盟国・地域からの要請を受けて、そのアジア名を以後の台風に使用しないように変更することもあります。
*参照元:気象庁 台風の番号とアジア名の付け方
台風とハリケーンの違いとは?
世界各地で発生する台風には、いろいろな呼称があります。
北西太平洋・アジア圏では台風またはタイフーン(tyhoon)、アメリカではハリケーン(furricane)、ほかの地域ではサイクロン(cyclone)と呼ばれています。
呼び名は様々ですが、それぞれ同一の熱帯低気圧構造を持つ気象現象です。
日本では、中国語で強く激しい風を表す「颶風」(ぐふう)が変化して台風と呼ばれるようになったと考えられています。
気象庁が発する雨に関する気象警報・予報と警戒レベル
大雨注意報や警報などが発令されるとニュースなどで速報が出されますが、気象庁が発する雨に関する気象警報や注意報、警戒レベルは以下の通りです。
- 大雨特別警報
数十年に1度の洪水量となる大雨が降ると予想される場合。
特に警戒する事項を「大雨特別警報(土砂災害)」「大雨特別警報(浸水害)」のようにして発表します。災害がすでに発生している、または切迫している可能性が極めて高いことを示し、警戒レベル5の緊急安全確保を発令する判断材料となる情報です。
- 大雨警報
大雨によって重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合。
雨が止んだ後でも、重大な土砂災害などがおこるおそれがある場合は、発表が継続されます。災害が予想されているエリアでは、高齢者等の避難が必要とされ、その危険区域の自治体が警戒レベル3の高齢者等避難を発令する判断材料となる情報です。
- 大雨注意報
大雨によって災害が起こるおそれがあると予想される場合。
雨が止んだ後でも、土砂災害などがおこるおそれがある場合は、発表が継続されます。ハザードマップで災害が予想されているエリアで避難経路を確認する、警戒レベル2の避難行動の確認が必要とされる情報です。
- 洪水警報
河川の上流域での大雨などによって下流での増水や氾濫で重大な洪水災害が起こるおそれがあると予想される場合。
川の増水・氾濫、堤防の損傷、決壊などによる、重大な浸水災害があります。大雨警報と同じく、警戒レベル3に相当します。
- 洪水注意報
河川の上流域での大雨などによって下流での増水によって災害が起こるおそれがあると予想される場合。
川の増水や堤防の損傷などによる浸水災害があります。大雨注意報と同じく、警戒レベル2に相当します。
*参照元:気象庁 気象警報・注意報
台風を知って備えよう!
毎年発生する台風は、数日前から影響を予測できる災害の一つです。
普段の生活から防災意識を持っておきましょう。
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