2023/01/09更新
工事現場に欠かせない足場工事とは?種類や工事に必要な資格
仕事
作業現場には欠かせない足場。
足場の質によって、その後の作業にも影響してくるため、とても大切な工事です。
また、必然的に高所での作業となり、怪我や事故が発生しやすい工事でもあります。
今回は、足場の種類や足場の組み立てに必要な資格を紹介します。
目次
足場工事とは
足場工事は人の手の届かない高い場所で作業をするために、パイプや板などを使って組み立てる作業のことを言います。
作業時に物が外に飛び出すことがないよう、足場の設置後には、メッシュシートで覆われます。
高所でも作業員が安全に作業をするための工事ですが、周囲の建物や人などを傷つけない意味でも重要な工事です。
足場の種類
足場工事には様々な種類があり、呼び方も異なります。今回は主な種類3つを紹介します。
くさび緊結式足場
くさび緊結式足場は、緊結部を持つ鋼管を支柱とし、手すりなどをくさびで支柱に緊結するタイプの足場です。
主に中低層建築工事に使用されています。
組み立てがハンマー1本でできることや、ネジを必要としないため固定し忘れなどをなくし、素早く安全に組み立てられるというメリットがあります。
枠組足場
枠組足場は、鋼管を門型に溶接された建枠にジャッキベース・筋交・鋼製布板などの部材を組み合わせ、積み上げて構成されます。
くさび緊結式足場と比べ、資材の強度が高く、より高層建築工事に使用されることが多いタイプです。
単管足場
単管足場は、単管と呼ばれる鉄パイプと、周辺部材を組み合わせて作る足場です。
鉄パイプはクランプと呼ばれる金具をかみ合わせ、ボルトを締めて固定します。
小規模な工事現場などで使用されることの多いタイプです。
ほかの足場と比べて強度が弱いため、大規模な工事現場や高層建築工事には不向きですが、ホームセンターなどでも販売され、個人でも扱うことができます。
足場工事に必要な資格
とび技能士
とび技能士は、国からとび職人として認められたことを証明する国家資格です。
1〜3級までの等級があり、試験は学科試験と技能試験があります。
受験資格
- 3級:不問
- 2級:実務経験2年以上、または3級合格者
※ 学歴により実務経験が不要になる - 1級:7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験
※ 学歴により必要な実務経験年数が異なる
足場の組立て等作業主任者
足場の組み立て等作業主任者は、高さが5メートル以上の足場を組む場合に必要になる資格です。
安全衛生管理体制に関する法令で、足場の組み立て、解体作業を行う場合に必要な資格となります。
受験資格
- 足場の組立て、解体又は変更に関する作業に3年以上従事した経験を有する者
- 大学、高等専門学校又は高等学校において土木、建築又は造船に関する学科を専攻して卒業した者で、その後2年以上足場の組立て、解体又は変更に関する作業に従事した経験を有する者
足場を事故現場にしないために
高所での怪我や事故はまだまだ多いですが、そんな場所での作業を安心、安全に行うための足場工事です。
正しい知識と漏れのない確認で、高所でも安全に作業ができるように心がけましょう。
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