2023/03/09更新
見習い大工は覚えておこう!現場で必須になる基本の工具とは
仕事
現場仕事をする上で欠かせないのが様々な工具です。
切る、回す、打ちつけるなど、用途によって工具は千差万別、多くの種類があります。
まだ現場での仕事を始めて日の浅い作業員の人は、何を用意すればいいのかわからず、先輩作業員や信頼できる親方に聞きながら日々の作業準備をします。
そこで今回は、どういった作業のときにどのような工具を用意すればいいのか、紹介していきます。
まだまだ現場の勝手がわからない若手作業員から、工具を使い慣れたベテランまで見ておいて損はありません。
目次
現場で計測する
現場作業をする上で何かを計測する作業は必ず発生します。
どの位置につけるか、どの程度加工するか、仕上がり時の寸法は仕様通りにできているかなど、様々な場面で重要となる作業です。
そこでこのような計測時に、用意しておくと便利な工具を紹介します。
①スケール
現場で最も使われる測量工具といえばスケールです。
呼び方は地域や職人により様々で、コンベックスという人もいればメジャーや巻き尺とも呼びます。
長さを計る際に用いる工具ですが、使う場面が何かと多い工具なので、安く作りの粗いものではなく、少し高価でも丈夫で見やすいタイプがおすすめです。
特にステンレスなどの金属製はさびにくいため、濡れた現場でも重宝します。
また長さも、長いものから短いものまで様々ですが、携帯することを考慮すれば5.5メートルのものがおすすめです。
②ノギス
現場で計測する際、時には1ミリ以下の単位で計測する必要がある場合もでてきます。そういった際にはスケールや物差しでは計れません。
そんな細かい単位を計測する際に活躍するのが、ノギスです。
0.1ミリ単位で長さを計測できるため、細かな寸法を計測する際に用意してあると安心です。
特にデジタルタイプのノギスは0.01ミリ単位で計測でき、アナログと違いセンサーが正確な寸法を読み取ってくれるため、誰が使っても正しい数値を計測できておすすめです。
留める
住宅の建築現場や電気配線工事の現場、鉄骨を用いた建設現場など、様々な現場でネジやボルトを留める作業が発生します。
留める作業はとても多いため、使いにくい工具を使用していると、効率が落ちて余計な時間がかかってしまい、納期の遅れにもつながります。
そのため、作業ごとに適切な工具を用意しておくことが重要になります。
効率が良くなることで納期の順守につながるほか、余計な体力を使わずにすむため、現場仕事全体がスムーズに行えるようになります。
①ドライバー
普段使いのために、プラスとマイナスのドライバーは種類を変えて、複数持っておきましょう。
長短があるものや、ネジ頭のサイズが違う場合に備えておくと安心です。
また、プラスやマイナス以外のネジを回す際に必要なのが特殊ドライバーです。
建築現場では出番が少ないですが、電工関係では出番が多いため、そういった作業をする人は必ず用意した方がいいでしょう。
しかし特殊ドライバーを1本1本必要なだけ揃えるというのは、非常に手間とお金がかかるため、セットで販売されているドライバーの先端を交換して使うタイプがおすすめです。
②レンチ・ラチェット
ボルトを回す際に最も頻繁に使用するのがラチェットです。
レンチと違いボルトの頭を連続で回し続けられるため効率よく作業ができます。
ラチェットもいくつか種類がありますが、おすすめは2つのサイズのボルトに対応できる両口タイプです。
建設現場などで鉄骨を組み立てる際などに重宝します。
また、ボルトを留める際にあると便利なのがモンキーレンチです。
ボルト頭の大きさに合わせてサイズを変えられるため、モンキーレンチで固定し、ラチェットで留めると供回りを起こさず効率よくボルトを固定できます。
作業効率を上げる
電動工具の登場により、現場作業は格段に効率が良くなりました。
ネジを回す、ボルトを回す、何かを切断するなど、人力で作業するよりも圧倒的に作業時間が短縮できます。
電動工具にもいくつかタイプがあるため、作業内容や現場状況を確認した上で、最適な工具を用意し現場作業に臨みましょう。
①有線式
切断や研削、大きいサイズのボルトの固定などには、できるだけ有線式を使いましょう。
有線式は電源がいるため、電工ドラムや延長コードが必要になりますが、電源からパワーを得られる分大きな力を長時間にわたって使うことができます。
特に材料の切断や研削加工などは、充電式よりも有線式の方が作業しやすく、おすすめです。
②充電式
大量のネジやボルトを回すといった作業の際には充電式がおすすめです。このような作業は移動しながらの作業になります。
そのため移動範囲が限られる有線式より、無線式の電動工具がおすすめです。
電源に関しては作業にもよりますが、満タンに充電しておけば半日から1日は作業可能です。
負担の少ない作業であれば充電式がおすすめです。
あると便利な装備品
現場で使用する道具は工具だけではありません。
ヘルメットや安全靴など、身に着けるものを整えると作業効率が上がり、その分その日の作業が楽になることもあります。
そこであると便利な装備品類をいくつか紹介していきます。
①ヘッドライト
暗い場所では投光器などが必須になりますが、投光器ほどではなく手軽に明るさが確保できればいいという人におすすめです。
両手が空き、目の前を照らしてくれるヘッドライトは、暗い場所での作業で重宝します。
②ビニール手袋
軍手だと細かい作業ができない、でも素手だと汚れがついて気になる、などといった作業をする場合に重宝するのがビニール手袋です。
繊細な作業もこなせる上に、冬場など防寒手袋の下にビニール手袋を着けておくだけで温かさが格段にアップします。
自分に適した工具を使用しよう
現場で使用する工具は、昔から使われるアナログなものから、デジタル機器を内蔵した今どきのものまで様々です。
作業によってはアナログ的な職人の技量頼りなこともあり、現場仕事を始めて日の浅い若手作業員では、満足に使いこなせないことも多いでしょう。
逆に、最新のデジタル機器を内蔵した工具や計測機器など、使い方が多岐に亘るようなものは、熟練の職人の方からしたら操作が煩雑で煩わしいものです。
工具は作業をする上で必要になるものですが、その上で何を使いどのように作業をするかは、一人一人の判断によります。
自分に適した工具を使用することで、正確でミスのない仕事を行い、お客さんを満足させることを心掛けたいですね。
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