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2023/02/02更新

電気工事士は一生もの!メリットや試験内容、勉強方法について解説

仕事

 
電気工事士とは電気工事をするために必要な国家資格です。

第一種と第二種があり、第一種は実務経験が必要ですが、第二種は実務経験が必要ありません。
受験条件等もなく、比較的受験がしやすい資格で、保有していると電気工事をすることができる証明になるだけでなく、就職や昇進に有利になります。

筆者も電気工事士の試験を受け、資格を保有している一人。
そこで、電気工事士のメリットや試験内容、勉強方法について解説します。

この資格は有効期限や更新試験などもないため、一度取得すると一生ものとなります。
手に職をつけたい方にはうってつけの資格です。
 

第一種電気工事士と第二種電気工事士の違い

試験回数

 
第一種電気工事士は年に1回で10月頃に筆記試験が行われますが、第二種電気工事士は年に2回で5月頃と10月頃に行われます。

実技試験は筆記試験の2ヶ月後です。
 

工事可能な範囲

 
第一種と第二種では工事できる建物の範囲が、電力や電圧によって違います。
電気技術者試験センターの公式サイトによると以下の通りになっています。

第一種
「第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。」

第二種
「一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。」
*一般財団法人 電気技術者試験センター 電気工事士って何だろう?より

第二種電気工事士は一般住宅、第一種電気工事士は一般住宅+工場やビル、と覚えるといいかもしれません。

*一般財団法人 電気技術者試験センター 電気工事士の資格概要と電気工作物の範囲
 

第一種は免状交付に実務経験が必要

 
第一種、第二種ともに、受験資格はなく誰でも受験することができます。
しかし、第一種においては、免状交付に電気工事に関して3年または5年の実務経験を必要としています。
大学や工業高校で電気工事士法で定める単位を取られた方は、3年で交付可能になるようです。

また、筆記試験が免除になる単位もあるようですので、学校で電気の関係の単位を取得した方は確認してみましょう。
 

電気工事士を取得するメリット

転職や昇格に有利になる

 
電気工事士は技術系の国家資格の中でも有名な資格なので、転職や昇格の基準に電気工事士の資格の有無を設けている企業も多くあります。

実際に筆者が所属していたメーカーでは、昇格に必要な資格のリストに電気工事士が載っていました。
電気工事をしない人でも、電気工事に関係している企業やメーカーに属している方は確認してみてはいかがでしょうか。
 

更新試験や有効期限がない

 
電気工事士には有効期限がありません。
一度合格すると、一生使えることのできる資格です。

電気工事の仕事は季節など関係なく、募集している企業が多いですので、仕事に困る事はなくなるでしょう。

また、実務経験があれば独立することも可能。
手に職をつけたい方にはぜひおすすめの資格です。
 

電気工事士の試験について

試験内容

 
第一種と第二種ともに、筆記試験と実技試験があります。

筆記試験は4択のマークシート方式です。
オームの法則などを使った計算問題、図記号、工具の名称、受電方式の問題など様々な分野からまんべんなく出題されます。

実技試験は、第一種の場合は10問の中から1問、第二種の場合は13本の中から1問出題されます。
実技試験の難しいところは、1つでもミスがあると即不合格となってしまうこと。
なおかつ、13問および10問のうちどれが出題されるか、試験当日にならないとわからないと言う点です。
何度も練習し、工具を揃えて挑みましょう。
 

試験の難易度

 
筆記試験の難易度は、第一種は例年40%前後で、第二種は60%前後。
実技試験の難易度は、第一種は例年60%前後で、第二種は70%前後。

どちらも国家資格の中では難易度の低い部類ではありますが、しっかり対策していかないと合格できない難易度、試験内容になっています。
 

筆記試験の勉強方法

 
筆記試験は1つの参考書を読み込んで覚えるのが良いでしょう。
また全て覚えきらなくても、過去問題を解いているうちに自然と覚えてきますので、一通り読んだら完璧に参考書の内容を覚えていなくても、過去何年分かの問題を解くのがおすすめです。

なぜなら、過去問題からそのまま出題される可能性があるからです。

過去問題が多く付いている参考書を選ぶといいでしょう。
参考書は、過去問題が多く付いているもの、かつ書店で確認して、自分がわかりやすいと思ったものを購入するのがベストです。

実際に購入して良かった参考書は、翔泳社出版の「電気教科書 第二種電気工事士[筆記試験]はじめての人でも受かる!テキスト&問題集」。

オールカラーで分かりやすく、過去問題も10年分掲載されています。
筆者もこの参考書を使用して、無事第二種電気工事士を合格しました。
 

実技試験の勉強方法

 
筆記試験の大体2ヶ月後に実技試験があります。
筆者の場合、筆記試験の後に実技試験の勉強を始めましたが、なんとか合格できました。

勉強方法としては、電気工事士実技試験の参考書とYouTubeの動画です。
特に工具メーカーのホーザンが投稿しているYouTubeの動画は、分かりやすく、無料で配信されてるのでおすすめです。

*Youtube 電工試験の虎_ホーザンチャンネル

また、工具もホーザンで電気工事士セットが売られています。

実際に13問を2周ほど練習したことで、試験中焦ることなく挑むことができました。
ただ1つのミスも許されないので、試験中何度もミスがないかチェックしました。
 

電気工事士は一生ものの資格!

 
勉強期間はトータルで半年程度だったと思います。

電気工事士は有効期限がなく、一年中募集している求人が多いので、持っていると仕事に困る事はないでしょう。

電気工事に関係する仕事をしている方は持っていて損はない資格ですので、仕事の合間にでも勉強するのはいかがでしょうか。
 
 

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