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2021/12/21更新

屋根工事に潜むリスクとは?安全対策を強化し作業に取り組もう!

仕事

 
建物の中でも重要な役割のある屋根。

屋根は建物の上部にあるので、屋根工事は必然的に高所での作業になります。
そのため、屋根工事にはたくさんのリスクが存在します。

ただし、しっかりとした対策をすれば、その危険性は最小限に抑えられるものです。

今回は、屋根工事に潜む事故リスクとその対策について紹介していきます。
 

屋根工事とは


 
雨や雪、風や直射日光から入居者や家財を守る重要な屋根。その屋根を施工するのが屋根工事です。
屋根は入居者や家財を守るだけはなく、工事現場にとっても内装や工具を守ったり、建物の中の工事を円滑に進めるための重要な役割をしています。

そのため、現場監督は早めに屋根工事を完了させたいと思う傾向にありますし、他の業者からも「早く屋根を完了して欲しい」と思われがちな業種でもあります。

屋根工事にはいくつか種類があります。

  • 瓦屋根工事
  • 板金屋工事
  • 防水屋根工事

 
屋根工事の種類によってリスクは変わっていきますが、どれも高所での作業がほとんどです。

これから紹介する内容は、全ての屋根工事の種類に共通したリスクとその対策です。起こりうるリスクをしっかりと把握して、事故を起こさないようにしていきましょう。
 

屋根からの転落事故

原因

 
屋根工事の特徴として、高所での作業と外部での作業がほとんどです。
特に雨や雪の日は、勾配のある屋根ではとても滑りやすいため、転落事故の危険性が高まります。そのため、毎年何件も転落事故が発生しています。
 

対策

 
安全帯の使用と、ヘルメットを必ず被ることを徹底しましょう。

高所からの転落を防止するためには安全帯はとても重要なアイテムです。特に高所の端部では転落の危険性は高いです。

万が一を考えしっかり安全帯を着用して、フックをかけられる場所であれば、必ず安全帯を使用しましょう。

また「ヘルメットを被ることは当たり前じゃないか!」と思われがちですが、意外と被らずに屋根工事をする職人は多いです。

特にちょっとした手直しや屋根の補修工事などですぐ終わるような作業だと、ヘルメットを被らずに行ってしまう場合があります。これがとても危険です。

「すぐ終わるから」「簡単な作業だから」と軽く考えず、ヘルメットは必ず被りましょう。
 

クレーン作業による吊り荷の落下事故

原因

 
屋根工事は材料や工具をクレーンで上げる作業が多いため、吊り荷の落下事故も少なくありません。

原因の一つに、上げる荷物の積み方に問題があります。

職人は手っ取り早く済ませようという傾向があるので、あれもこれもと荷物を積んでしまうことがあります。
そのため荷物の縛り方がうまくいかず、途中で荷物が落下するという事例があります。

特に風が強い日は荷物が煽られてしまうので非常に危険です。
 

対策

 
無理のない量で、吊り荷をしっかり固定しましょう。

また、クレーンの作業では必ず作業範囲の確保も必要です。
吊り荷をしっかりと固定しても万が一という場合があります。

急な突風で荷物が落ちてくることもあるかもしれません。
作業範囲をしっかり確保し、その範囲には誰も入れないことを徹底しましょう。

吊り荷の下は特に危険です。注意しましょう!
 

夏場の熱中症

原因

 
屋根工事は太陽の光を遮るものがないため、日光の熱を直に浴びてしまいます。
また屋根の材料からの照り返しもあり、二重に熱を感じます。

そのため、夏場は特に熱中症で倒れてしまうケースが多くあります。
 

対策

 
熱中症の対策として、小まめに休憩を入れることが大事です。
特に暑い日は、小まめに休憩を入れるようにしましょう。水分をしっかりと取り、塩あめなどで塩分も適度にとるとよいでしょう。

特に、新人の職人がいる場合は注意が必要です。

新人のころは具合が悪くてもなかなか報告できないものです。そのため無理してでも作業を続けてしまう新人職人がいます。また暑さにも慣れていないこともあり、熱中症で倒れる新人職人はとても多い傾向にあります。

職長だけでなく、周りからも新人の様子をしっかりとみて「大丈夫か?」「無理するな!」などの声がけをしてあげましょう。

 

上記にあげた事故と対策は一例です。
現場の状況や天候によって、リスクは増えますし変化もします。

作業をする前にKYミーティングを必ず行い、そのときの状況でリスクと対策を考え、作業に取り掛かることが大切になります。

また複数人で作業を行う場合は、情報をしっかり共有することが大切です。
 

工事に入る前に必ずチェックすること


  
工事に入る前に現場の安全対策がしっかりできているか、確認する必要があります。

安全対策がされていないまま工事に入ると、事故の可能性は格段にアップします。
危険な場所があるときは必ず現場監督に報告し、しっかりと対策をしてもらいましょう。

ここでは、工事に入る前に確認した方がよい項目を紹介します。
 

足場はしっかり施工されているか?

 
屋根工事には足場が重要です。施工に問題の無い足場になっているか必ずチェックする必要があります。

  • 足場は屋根より高い位置まで立っているか。
  • 足場が中途半端になっていないか。
  • 昇降階段はあるか。
  • 安全ネットはついているか。  など

 
足場に少しでも不安がある場合は、無理に工事を開始せず、現場監督に報告しましょう。
 

電線・高圧線が近くにないか?

 
つい見落としがちなのが電線です。

屋根工事は電線と同じ高さでの作業が多いので、すぐそばに高圧線があることも少なくありません。
こういった場合は必ず、電線に保護カバーをつけてもらうようお願いしましょう。

高圧線に触れた場合、自身が大怪我するだけでなく、停電などの大事故にも繋がることを覚えておきましょう。

また、安全対策は現場監督に任せっぱなしではく、事前に現場監督と打ち合わせをし対策することで、当日は無駄なく工事を進められることでしょう。
 

まずは安全が第一です!

 
何よりも安全が第一です。

自分は大丈夫と思っていても、いざ事故にあうと一生働けなくなってしまう可能性もあります。
実際に、死亡事故や大きな障害が残るような事故が多く発生しています。

屋根を早く完了させたいがために、安全対策が中途半端な状態で、施工を強制しようとする現場もあります。
しかし事故があってからでは遅いのです。むしろ事故が起きてしまっては、さらにスケジュールに遅れが出てしまいます。

安全対策がされてないまま無理に工事をするのはやめ、事故なく作業を進めましょう。
 
 

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BUILD編集部

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