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2022/06/21更新

活躍の場が広がる!ホイールローダーに必要な資格と取得方法

仕事

 
ホイールローダーの運転に必要な資格と取得方法を解説!
現場で活躍できる!ホイールローダーの運転に必要な資格と取得方法

建設現場で活躍する代表的な車両の一つとしてホイールローダーがあり、轟音とともに小気味よく土砂を運ぶ姿は力強さを感じさせます。

その巨体を意のままに操るオペレーターに憧れ、自分も運転してみたい…運転するためにはどんな資格が必要なのか?と興味を持っている方も多いでしょう。

この記事では、ホイールローダーの操作に必要な資格や取得方法などを解説します。
 

ホイールローダーとは?


 
ホイールローダーとは「トラクターショベル」と呼ばれる建設機械の一種のこと。

ゴムタイヤを装着した車輪を駆動し、車体前部に装備されているバケットを使用して重量物の運搬・積み込みなどを行う車両です。

ホイールローダーで最も多いのは、土砂や砕石などをダンプトラックへ積み込みを行う作業となります。

特に空港やダムなどの広大な面積の建設工事には、大型で高い機動力を持つホイールローダーが欠かせません。

建設現場のほかにも、現場の規模や作業内容に合わせて大型から小型までさまざまなサイズのホイールローダーが活躍しています。

例えば鉱山・砕石場・砂利工場などで土石類の積み込みを行ったり、農業・林業での重量物の運搬、災害時の瓦礫撤去などに使われます。

近年ではバイオマス発電に必要な木材チップなどを投入する際にも使用されるなど、用途はさまざまです。

また、豪雪地帯では除雪作業に欠かせないため、大小さまざまなホイールローダーをあちこちで見かけることがあります。
 

ホイールローダーの呼び方はいろいろ?

 
ホイールローダーにはさまざまな呼び方があり「タイヤドーザー」や「タイヤショベル」という名称も使用され、沖縄では「シャボ」と呼ばれています。

また「ペイローダー」と呼ばれることもあります。

これは建設機械やフォークリフトを販売しているコマツが、1965年に提携を結んだアメリカ企業が販売していた商品名を使用して車両を販売したために、日本でも広まりました。
 

ホイールローダーの特徴は?

 
土砂などをすくうために前部に装備されているバケットは、アームによって高く持ち上げることができます。

バケットはほかの形状のものに付け替えることもでき、それぞれの現場に合ったアタッチメントを装着してさまざまな作業が可能です。

また、ホイールローダーが装着している大型のタイヤは四輪駆動のため悪路に強く、整地されていない路面はもちろん、軟弱な路面や斜面でも安定して作業できます。

建設機械としては機動力が高いことも特徴で、一日に何度もダンプトラックに積み込みを行うなど、こまめに走り回ったり旋回を繰り返すような作業を得意としています。
 

ホイールローダーとよく似た車両として「ショベルローダー」がありますが、外見の特徴からは素人目には違いが分かりにくく、混同しがちです。

ホイールローダーとの違いは、ショベルローダーは前輪駆動で、前後の車輪の大きさが異なるため、ホイールローダーほどの機動力はなく、作業性能も劣ります。

また、法令上でもホイールローダーは「車両系建設機械(整地・掘削等)」に分類されるのに対し、ショベルローダーは「荷役機械」という分類です。
 

ホイールローダーに必要な資格


 
ホイールローダーで作業するために必要な資格は、現場でホイールローダーを操作するための資格と、公道でホイールローダーを運転するための資格があります。
 

現場でホイールローダーを操作するために必要な資格

 
ホイールローダーを現場で操作するために必要な資格は、操作するホイールローダーの重量が3トン以上未満かで異なります。

車両重量が3トン以上のホイールローダーの場合は「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習を受講することにより運転資格を取得できます。

また、車両重量が3トン未満のホイールローダーは「小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育を受講することにより運転資格を取得できます。

いずれも「満18歳以上」が受講条件であることと、これらの資格を取得しても公道での運転はできないことに注意が必要です。
 

公道でホイールローダーを運転するために必要な資格

ホイールローダーは道路工事など公道で作業することもあり、その場合は車両として登録し、ナンバープレートを取得したうえで作業を行わなければなりません。

登録は、車両のサイズと最高速度によって分類される「大型特殊自動車」または「小型特殊自動車」のいずれかとなり、運転するためにはそれぞれに応じた免許の取得が必要です。

大型特殊自動車として登録されたホイールローダーは「大型特殊免許」を取得することで、公道での運転が可能になります。

小型特殊自動車として登録されたホイールローダーが対象となる資格は「小型特殊免許」または「普通自動車免許」です。

これらの運転免許を取得すれば、公道での作業に加えて、ホイールローダーで公道を走行して移動することもできます。
 

ホイールローダーに関する資格の取得方法


 
ここでは先述したホイールローダーに関する資格の取得方法を解説します。

使用するホイールローダーに対応した資格の項目を参考にしてください。

車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習

 
自動車学校や、建設機械メーカーが運営する資格取得スクールなど、都道府県労働局長に登録されている教習機関で受講できます。

講習は最大38時間で、費用はおよそ40,000円から100,000円程度必要となり、受講者の所持する資格や実務経験によって必要な講習内容が変わります。
 

小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育

 
こちらも同じく、自動車学校や建設機械メーカーが運営する資格取得スクールなど、都道府県労働局長に登録されている教習機関で受講できます。

受講時間は13時間で、費用は15,000円程度必要です。
 

大型特殊免許

 
都道府県公安委員会に指定された自動車教習所に通う方法と、運転免許試験場で技能試験を直接受験する方法の2つがあります。

取得するためには、満18歳以上で、両眼0.7以上・片眼0.3以上・視野150度以上の視力と、10mの距離で90dBの警音器の音が聞こえる程度(補聴器使用可)の聴力が必要です。

※ 90dBとはパチンコ店内と言われるほどの音量で、普段会話をしている人であれば、問題ない聴力です。
*参考元:環境省 互いの思いやりで騒音のない社会を 

必要な費用は、教習所に通う場合は80,000〜130,000円程度で、技能試験の受験には7,000円程度がかかります。

普通自動車免許を所持していれば、技能教習を6時限受けるだけで取得できるので、自動車教習所での免許の取得が確実でおすすめです。
 

小型特殊免許

 
小型特殊車両は普通自動車免許でも運転することができるので、普通自動車免許を取得していれば小型特殊免許を改めて単独で取得する必要はありません。

小型特殊免許を単独で取得する場合は、満16歳以上で受験できますが、両眼0.7以上・片眼0.3以上・視野150度以上の視力と、日常会話ができる程度の聴力が必要です。

受験費用は4,000円程度かかり、運転免許センターや運転免許試験場で取得できます。
 

ホイールローダーの運転資格を取得して幅広く活躍しよう


 
ホイールローダーは、講習の受講とともに大型特殊免許をセットで取得すれば、活躍の場がとても広がるためおすすめです。

応用範囲が広いうえに、作業する姿も力強く魅力的な建設機械ですが、操作を誤ると重大な事故につながる危険性もあるので、基礎をしっかり学んで運転することが重要です。

資格の取得をきっかけにしてキャリアを積んでいけば、将来的にオペレーターとして幅広く活躍できる可能性が生まれるので、この機会にぜひチャレンジしてみてください。
 
 

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BUILD編集部

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