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2022/04/05更新

土木系公務員ってどんな仕事?必要資格や仕事内容を徹底解説

仕事

 
土木専攻の大学から就職しようとすると、就職先はかなり絞られます。

多くの学生は建設コンサルタント、ゼネコン、土木系公務員の3業種に就職します。

今回は、公務員の中でも「土木系公務員」について具体的な仕事内容や必要な資格などについて紹介していきます。
 

土木系公務員って?


 
土木系公務員は公務員の中でも技術職として採用され、一般行政事務とは異なる仕事をすることになります。

土木職で採用されると、道路や上下水道などのインフラ整備に関わる部署に配属されます。
 

土木系公務員の仕事内容

 
土木系公務員の仕事は計画、測量、設計、積算、発注、工事監督、工事・業務検査、維持管理など多岐にわたります。

とはいえ、全部を一度に担当するわけではありません。
公務員は複数の部署があるので、配属された部署に応じて仕事を行います。

例えば、河川課や都市計画課などがあり、それぞれの課に関する業務があります。

また、人事異動があるので数年に一度、定期的に部署が変わります。
 

土木系公務員になるための必要な資格

 
土木系公務員になるための必要な資格はありません。
採用時に求められる条件も「土木系専攻の学校を卒業」程度です。

もちろん、技術士や1級土木施工管理技士などの資格を所持していれば、採用に有利になりますが、必須ではありません。

また採用にあたって、面接以外に筆記試験や小論文などを求められます。

民間企業とは違い、試験に受かるための勉強や対策を行う必要があります。
 

気になる給与はどれくらい?

 
建設コンサルタントやゼネコンと比べて、公務員の年収は低めです。

しかし、民間企業は景気で左右されることもあり、一概には言えませんが、公務員であれば安定した給与を得ることができます。

勤続年数や昇進などで給料は上がっていき、リストラや倒産などの心配がありません。

実際、土木系公務員を目指す人は、収入よりも将来の安定度を重視する人がほとんどです。
 

やりがい

土木系公務員の魅力は地域に密着した仕事ができることです。

工事中は多くのクレームを受けるかもしれませんが、無事に完成した後は住民から感謝されることもあります。

住民との関わりがあり、地域に役立ったという実感や、やりがいを感じることができるでしょう。
 

土木系公務員になるメリット・デメリット


 
土木系公務員で働くメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
 

メリットは何がある?

 

  • 利益追求や成績を気にする必要がない
  • 定年まで働くことができる
  • 社会に役立てている実感がある

 

公務員である以上、終身雇用が見込めます。
業務の成績を気にする必要がなく、定年まで安定して働けることが魅力です。

また工事を行う際、要望などを地域住民とやり取りする機会が多いです。
そのため、地域を良くするために仕事をしている実感が得られやすいです。

もちろん住民から感謝されることも多いので、モチベーションアップにもつながります。
 

デメリットは何がある?

 

  • 災害発生時は出勤しなければならない
  • 専門的知識が身に付きにくい
  • 住民クレームが辛い

 

大雨警報、洪水警報などの警報発令時や災害が発生した際は出勤しなければなりません。
そのため土日や時間帯に限らず、緊急で出勤しなければならないことがあります。

また、部署異動があるため専門的な知識が身に付きにくいです。

下水道部署にずっと所属していたのに、初めて道路部署に異動となり仕事内容が分からない、なんてこともしばしば。
異動の度に一から覚えないといけないので、年齢を重ねるほど厳しくなります。

さらに、住民対応が辛いときも多々あります。

住民対応は断ることはできませんし、誰が相手でもしっかりと対応しないといけません。
時には理不尽なことを言われてしまったり、なぜか叱られてしまうこともあります。

公務員として落ち着いてしっかりと対応しなければいけませんので、このような日々を送り疲れてしまう職員もいます。
 

公務員ならではのつらいところ

 
上記でメリット・デメリットをいくつか紹介しましたが、他にも公務員ならではのつらさがあります。

例えば都道府県庁や市町村の自治体では、地元住民と関わる機会が多いです。
すると、話し合いの際に何年前、何十年前の出来事を持ち出されることがあります。

当時の話をよく知る職員は既に退職していたり、異動になったりして誰も事情が分からずに困ることがあります。
このような出来事がトラブルになってしまい、解決にむけて長い間話をする機会が出てきてしまいます。

とはいえ、その問題が解決できたとき、地域住民からの感謝は計り知れません。

もちろん、話し合いの最中はつらいこともたくさんあるでしょう。
しかし、長い間真摯に対応してきた姿は住民も見てくれています。

最後は「親切に対応してくれてありがとう」と感謝してもらえることも多く、地域を守っているというやりがいに繋がります。

今後も地域でずっと関わりがある可能性も考えると、何1つ悪いことはないはずです。
 

残業時間や福利厚生

 
一般的に公務員は民間企業よりも残業時間が少なくて仕事も楽だと思われがちです。
しかし、仕事の忙しさは所属部署によって大きく変動します。

特に土木系の配属部署は、緊急の災害出動に加えて通常業務も多忙になりがちです。
しかし、一般企業の建設コンサルタントやゼネコンでは、企業にもよりますが、さらに残業時間が多いという話もあります。

その点、公務員の最大のメリットは、福利厚生がほかの民間企業に比べて充実していることです。
休日出勤があった場合は、必ず出勤のあった日から近い日程で振替休日をもらえますし、どうしても振替休日が取れるタイミングがなくても全額手当が支給されます。

さらに、有給休暇もよほど忙しい年度末でない限り、前日や当日でも取得可能です。
ほかにも、勤続年数が一定以上に達するとリフレッシュ休暇などが取れ、長期休暇も望めます。

公務員だからといって残業がなかったり、仕事が楽ということはありませんが、その分ライフワークバランスを保つための福利厚生が充実しています。
 

比較的ライフワークバランスを保ちやすい!


 
土木系公務員は景気好調の民間企業に比べ、給料は低い傾向です。

しかし、安定した職業なので将来を見据えられ、自分のキャリアを想像しやすく、先行きの不安が生じません。

また、有給休暇や育児休暇など福利厚生が充実しているので、ライフワークバランスを保ちやすいです。

さらに地域住民と近いところで仕事ができ、やりがいを感じられやすいです。

やりがいと安定感を両立させたい方におすすめの職業です。
 
 

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BUILD編集部

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