2022/12/17更新
【良いものを知って男を上げる】世界三大綿と日本三大タオルの話
趣味
毎日何気なく目にしていたり、聞いていたり、使っていたり、食べていたり、飲んでいたり…
そんなものの中には、高級品と呼ばれるものや、世界で代表と呼ばれるような有名なものがたくさん世の中にあります。
「良いもの」「有名なもの」を知って知識を広げ、いつもの生活に少しでも取り入れてみることで、自分の価値を上げてみませんか?
ここでは、男の価値を上げられるような「良いもの」を紹介していきます。
前回は「ブランド牛、日本三大和牛・世界三大品種」の話でした。
今回は「世界三大綿」と「日本三大タオル産地」の話。
タオルなどに使われる綿(コットン)にも上質と言われる品種があるのを知っていますか?
同じ綿製品でもコットンの種類や作られた産地によっては手触りや風合い、吸水性などが大きく変わってきます。
意外と奥深いコットンとタオルについて、紹介します。
目次
上質なコットンとは
タオルや服、靴下、下着、バックなど、身の回りのいたるところで使われているコットン。
肌触りがよく、丈夫で取り扱いやすいことから、生活の中では欠かせない素材です。
綿(わた)と言う植物で、実が成熟すると綿飴のようなボール状のコットンが出てきます。
このコットンの繊維の長さが長く、太さが細いほど上質と言われ、耐久性が高く、肌触りのいい生地となります。
また繊維1本1本のねじれ(撚り)が多いと吸水性が高く、ふっくらとします。
繊維の長さと太さ、ねじれは関係しており、繊維が長いほど太さが細く、ねじれが多くなります。
繊維の長さは、以下の4種類あります。
- 短繊維綿 21mm以下
- 中繊維綿 21mm〜28mm未満
- 長繊維綿 28mm以上
- 超長繊維綿 35mm以上
短繊維綿は、繊維が太めで丈夫、弾力があることから、布団やクッションの中綿などに多く使われます。
平均的な長さの中繊維綿は、普段よく使われているコットンで、Tシャツなどの服やタオル、シーツなどに使われています。
長繊維綿からは高級品と言われ、中でも「超長綿」と呼ばれる超長繊維綿は希少で、生産量は数パーセントと言われています。
超長綿は肌触りがよく、光沢感があるのが特徴です。
世界三大綿
世界三大綿は、繊維の長さが35mm以上の超長綿の中でも、最高級と言われる希少価値の高い、3つの地域で栽培されるコットンです。
新疆綿(しんきょうめん)
中国の新疆ウィグル自治区で栽培されています。
山脈からの天然水が豊富で、綿花が育つのにふさわしい特有の自然環境が、天然の油分が多い艶やかな美しい高級綿を育てています。
収穫は手摘みで行われていて、コットンの品質が保たれていますが、新疆綿としての基準がないことから、超長綿の中でも比較的手に入りやすいと言われています。
シルクのような艶と光沢、しなやかな肌触りが特徴です。
スーピマコットン
「上等のピマ(コットン)」という意味の”Superior Pima”を略して「SUPIMA Cotton(スーピマコットン)」と呼ばれます。
アメリカ南西部ニューメキシコ、テキサス、アリゾナ、カリフォルニアの4州のみで栽培されています。
「ピーマコットン」という綿花の超長綿の品種で、その中でも35mm~40mmの繊維長であり、かつスーピマコットン協会の厳しい基準に合格したものだけがスーピマコットンとなります。
全世界のコットン生産量の1%以下と言われ、希少価値の高いコットンです。
耐久性に優れ、滑らかで柔らかく、コットンの中でもシワになりにくい特徴があります。
ユニクロでスーピマコットンを使用したTシャツが販売されていることから、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ギザコットン
エジプトのナイル川に近い、ギザ地方で栽培されることから名前がつけられました。
エジプトで獲れるコットンの総称を「エジプト綿」と呼び、繊維長の高級綿と言われています。
ギザコットンはエジプト綿の一種で、品種開発順に番号がつけられています。
その中でオーガニック栽培されている「GIZA45」は最も長い繊維で、最高品質とされています。
GIZA45は全世界のコットン生産量の0.001%ほどしかなく、大変希少です。
ナイル川流域で育ったギザコットンは、油分を多く含み、シルクのような光沢と風合い、とろみ感のある肌触りが特徴です。
日本三大タオル
日本の伝統技術を用いて作られている、タオルの紹介です。
今治タオル
愛媛県今治市で生産されているタオルを「今治タオル」と呼んでいます。
温暖な気候と水に恵まれた地域で発展したタオル産業は、百十年を超える歴史と伝統を受け継いでいます。
今治タオル工業組合が品質を管理しており「吸水性」「脱毛率」「パイル保持性」のタオルの特性から、色落ちに関する染色堅牢度など独自の品質基準を設けています。
特に吸水性に優れており、水に浮かべたタオル片が5秒以内に沈まないと今治タオルとは呼べない「5秒ルール」の基準があるほど。
コットンがもつ本来の柔らかさを引き出す軟水、職人による織の技術などにより、ふわっとした柔らかな風合いが特徴のタオルです。
タオルといえば今治タオルと思う人も多いのではないでしょうか。
泉州タオル
大阪府泉佐野市から始まり、日本のタオル産業発祥の地と言われています。
泉州タオルの特徴は、タオルを織り上げた後にロウやノリを洗い流す「後晒し製法」により、吸水性が高く清潔で、おろしたてでもそのまま使うことができます。
肌触りも柔らかいため、赤ちゃんや肌の弱い人にも良いと言われています。
おぼろタオル
おぼろタオル株式會社が製造販売しているタオルです。
三重県津市で日本画家の森田庄三郎氏が創業し、自社工場のみで製造している、一貫作業生産を誇っています。
一般に使われるタオル糸の半分の太さの細い綿糸を使用しており、繊細で肌触りの軽さが特徴で、使い勝手の良いタオルと言われています。
一度使ったら忘れられない「心地よい風合い」にこだわり、オンリーワンのタオルを目指しているそう。
初めて聞いた人は多いのではないでしょうか。
強いこだわりをもって作られたタオル、使ってみたいですね。
そのほかの有名コットン・タオル産地
世界三大綿や日本三大タオル産地には入っていませんが、超高級品質のコットンと、伝統技術が活かされ生産されているタオルを紹介します。
シーアイランドコットン(海島綿)
カリブ海、西インド諸島にある5つの地域のみで栽培されています。
シーアイランドコットンはカリブ海の独特な気候風土以外で栽培するのが難しく、とてもデリケートな性質をしています。
そのため収穫量が少なく、全世界の生産量の数十万分の一しかない、大変希少なコットンです。
イギリス王室が門外不出としていた歴史もあり「幻のコットン」と言われています。
繊維の長さが約3.9mm以上とほかのコットンよりも長く、洗濯を繰り返しても性質を損なわない耐久性と滑らかな肌触りがあります。
繊維のねじれも多いため、ふっくらとした柔らかい風合いで、吸水性に優れ「絹のような光沢とカシミアのような肌触り」と評されています。
参照元:シーアイランドクラブ株式会社 West Indian Sea Island Cotton
三河タオル
愛知県蒲郡市で生産されている織物を「三河木綿」と呼びます。
歴史が長く、日本木綿の発祥の地とも言われています。
特に三河木綿の多重ガーゼは、耐久性、吸水性、肌触りなどに優れており「質の良い綿織物」として有名です。
知識を深める
タオルやシーツ、Tシャツなどに使われ、普段何気なく使用しているけど、意外と知られていないことの多いコットン事情。
毎日使うものだからこそ良い物を知って、使いたいですよね。
世界三大綿を使用して作っている、今治タオルや泉州タオルもあります。
世界の上質なコットンと日本の伝統技術が活かされたタオルは、贈答品やお祝いのプレゼントなどにも最適で、知っていて損はない知識です。
上質のタオルを知って使ってみることで、少しでも人生を豊かにし、男をワンランク上げてみませんか?
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