2023/10/13更新
クレーン運転士は好待遇!?免許取得方法や仕事の内容とは?
資格
街中を走るクレーン車や建設工事現場にあるクレーンのブームを良く見かけると思いますが、運転をするには国家資格である、クレーン運転士免許を取得しなければなりません。
建設業においてクレーンを使用した仕事は、とても大切な役割を担っています。
重量物を吊り上げ移動させることにより大幅な工期の短縮にもなりますし、危険作業のため安全性を考慮した作業設計やKY活動(危険予知)も行い、現場の状況判断と運転技術が求められる仕事となります。
今回は、クレーン運転士免許の種類と取得方法、またどのような仕事ができるのか解説します。
目次
クレーン運転士免許の種類について
ひとくちにクレーン運転士免許といっても、いくつかの種類があります。
試験は安全衛生技術センターにて実施されており、資格取得については性別、学歴不問で受験資格が必要ありません。
ただし危険有害業務については満18歳以上で就業可能となります。
クレーン・デリック運転士免許
クレーン免許とデリック免許は別の運転士免許でしたが、平成18年に統合されました。
吊り荷重が5t以上の荷物を動力を用いて吊り上げ運搬することが可能になります。
例として天井クレーンや橋形クレーンの運転が可能となり工場や高層建造物の現場にて需要があります。
クレーン・デリック運転士免許の中でも限定無し免許・クレーン限定免許・床上運転式クレーン限定免許の3種類があります。
移動式クレーン運転士免許
吊り荷重が5t以上の荷物を動力を用いて吊り上げ運搬することが可能になります。
クレーン・デリック運転士免許と異なる点は、原動機を内蔵し装置自体を移動させることが可能な点です。
ラフテレーンクレーンや積載型トラックの運転が可能となり、建築や土木現場と幅広く需要があります。
資格取得はどうやって取得するのか
クレーン運転士免許を取得するにあたり、必要事項や試験内容が気になりますよね。
また就職活動中の方やキャリアアップを目指している人であれば、資格を個人で取得して採用の可能性を高めたいと考える人もいるかと思います。
クレーン運転士免許の取得までの流れや受験場所と費用、また試験内容を簡単にまとめました。
取得までの流れ
受験する安全衛生技術センターへ受験申込書を提出し、郵送で受験票の受け取りをします。
その後は実際に受験して結果の通知を待ちます。
受験場所
全国8カ所(北海道・宮城県・千葉県・愛知県・兵庫県・広島県・福岡県)の安全衛生技術センターになります。
受験費用
学科試験が各クレーン運転士免許試験 8,800円
実技試験が各クレーン運転士免許試験 14,000円
※2023年10月現在の費用となります。
試験内容
試験ではクレーン及びデリックに関する知識、原動機及び電気に関する知識、クレーン運転のために必要な力学に関する知識、法令関係、クレーンの運転、クレーン運転時の合図になります。
学科試験の合格基準は総得点が満点中の60%であり、各科目が満点中の40%以上であることが必要です。
実技試験では減点の合計が40点以下であることが必要となります。
以上のことを踏まえるととても難しく思えてきますが、難易度としてはそこまで高くありません。
全国の合格率は学科試験が60%、実技試験が50%程となっており、国家試験としては合格率が高い方に位置付けられるかと思いますのでぜひ受験してみてください。
クレーン運転士の待遇は?
これまでにクレーン運転士免許についてまとめてきましたが、実際にクレーン運転士として働いている方の待遇はどうなのでしょうか?
結論からいうと現場作業員の方の中でも好待遇となります。
クレーン運転士の業務や待遇の実情を紹介します。
クレーン運転士の給料相場
クレーン運転士の平均的な年収は大手企業であれば500万円を超えてきます。また労働時間も短かったりと労働環境も優れています。
とはいえ見習い研修中は給料が低く、覚えることも多岐にわたるため、新人の期間はかなりの努力が必要となります。
クレーン運転士の仕事内容
クレーン運転士の仕事内容は会社・現場により全く異なりますが、鉄骨を運搬することが最も多いです。
作業中は常に安全確認をしながら、手元のレバーで操作を行うため非常に神経を使います。
またクレーン運転士の技量により作業時間も変化するため、技術が未熟な場合現場作業員と口論となることもしばしば。
さらにもし、横揺れや落下等事故が発生した場合、死亡事故につながる可能性があり、常に危険と隣り合わせな作業となります。
しかし作業中は座りながら操縦していますし、現場作業員は外での仕事ですがクレーン運転士であれば夏場はクーラーが効いていて、冬場は暖房が使えるため、非常に快適に業務に集中することが可能です。
クレーン運転士を目指そう!
きついこともある仕事ですが、誰にでもできる仕事では無く非常に専門性の高い業務となります。
現場での需要は絶えることはなく安定しており労働環境も優れています。
皆さんもぜひクレーン運転士を目指して、免許取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
*参考元:安全衛生技術試験協会
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