2023/08/16更新
画面保護フィルムの選び方とは?使い方に合わせた種類と性能
生活
スマートフォンやタブレット、ゲーム機・デジタルカメラなどの液晶画面を衝撃や傷から守るため、画面の保護フィルムは欠かせないツールですよね。
液晶画面の修理は高くなることが多いため、端末や新しく購入・買い替えた際には一緒に購入したいもの。
しかし、保護フィルムにも色々な種類があるので、どれを選んだらいいかわからない…という人も多いのではないでしょうか。
そこで、保護フィルムの種類や特徴、性能について紹介します。
画面が見えにくい…という人も、保護フィルムを替えることで問題が解決するかもしれませんよ!
目次
フィルムの種類
液晶画面を保護するためのフィルムの種類は主に、保護フィルムと呼ばれるPET素材でできたものか、ガラスプロテクターと呼ばれるガラス素材の2種類あります。
保護フィルム
保護フィルムは、ペットボトルにも使用されているプラスチックの一種、PET素材で作られています。
薄く作られているため感度が高く、スマートフォンやタブレット端末の場合、どんなケースでも合うのが特徴。
衝撃にはあまり強くなく、ポケットやバックの中でのスレや汚れなど、日常生活内での保護に適しています。
値段が比較的安めで購入しやすいため、フィルムを安価で取り替えたい、定期的に交換したい人におすすめ。
ガラスプロテクター
強化ガラス素材で作られており、カギなどによる硬いものからの擦り傷に強いです。
基本的には落下などの衝撃に弱いですが、ガラスが割れることで本体を守ります。
ガラスプロテクターには、表面硬度9Hや化学強化ガラス、ゴリラガラスなどの種類があります。
表面硬度とは、表面に傷ができないかのガラスコーティングの硬さを見るための指標。
9Hとは、鉛筆の芯の中で一番硬い9Hを使ってガラス表面を擦っても傷跡が残らなかった鉛筆硬度となります。
9Hが日本の規格の中で一番硬い鉛筆の芯となりますが、JIS規格にない海外の鉛筆硬度で10Hなどの鉛筆で擦り傷にならなかったガラスを表面硬度10H表示されているものもあります。
化学強化ガラスは、化学薬品に浸し表面を強化させたガラスのこと。
カッターなどの刃で傷をつけても耐えられる、普通のガラスの5倍の強度があるため、航空機用の風防ガラスや電子レンジ用ドアのガラスなどに使用されています。
ゴリラガラスは、アメリカのコーニングが製造・販売する強化ガラス(ブランド名)のこと。
非常に硬い化学強化ガラスで、落下での衝撃にも強いガラスです。
保護フィルムよりも値段が高めですが、強度があり、傷や衝撃から守ってくれるほか、画面がはっきりと見えたり、操作性がいいなどの特徴があります。
ガラスプロテクターは厚みがあるため、スマートフォンのケースが合わないことがありますが、どんなケースにも合うようとても薄く作られていたり、ひとまわり小さくしているものなどもあります。
またスマートフォンなどのガラスプロテクターには、縁付きもあります。
縁付きは、縁無しに比べて割れにくく、ガラスの飛散防止効果もあると言われています。
性能
保護フィルムを買う際に一番迷うのが性能ではないでしょうか。
残念ながら2021年現在では、全ての性能をもった保護フィルムはないので、どの性能が一番必要か用途に合わせて選ぶようにしましょう。
グレア
液晶テレビなどでも使われる、グレアとノングレア。
グレアとは英語でglareと書き、ギラギラするような光のことを意味します。
ここでは「光沢」のことを言い、保護フィルムやガラスプロテクターの表面に光沢のある加工がされています。
メリット
- 保護フィルムを貼っても、元々の画面表示と変わらないきれいな映り
デメリット
- 光を反射してしまい、外出先などで画面が見えにくくなるときがある
- 指紋や脂などがつきやすく、目立ちやすい
写真を撮る人や動画を観る人におすすめ。
アンチグレア
グレアの反対で「非光沢」のことをいい、画面の反射を少なくする加工がされています。
メリット
- 光を反射しにくく、映り込みが少ない
- 明るい場所でも画面が見やすい
- 指紋がつきにくく、目立ちにくい
- 指の滑りがいい
デメリット
- 元の画面よりも白っぽく見えたりしてしまう
- 画像の映りが元の画面よりも悪く見える(解像度が悪いように見える)
外で使うことが多い人や、ゲームなど画面操作が多い人におすすめ。
ブルーライトカット
液晶画面から多く放射されているブルーライトを和らげる加工がされています。
メリット
- ブルーライトによる目の疲れの軽減や体への影響を和らげる
デメリット
- 元の画面よりも少し暗く見えたり、曇ったように見える
寝る前に必ずスマートフォンを使用する人、ブルーライトが気になる、目の疲れが気になる人におすすめ。
▽ブルーライトによる影響について
指紋防止
液晶画面に、指紋をつきにくくしたり、目立ちにくくする加工がされています。
メリット
- 指紋や脂汚れが目立ちにくく、気になりにくい
- 画面をあまり磨かなくても良い
- さらさらとした滑り
デメリット
- マット加工のようになっているため、グレア加工の指紋防止フィルムが少ない
- 元の画面よりも、少し曇ったように見える
画面操作の際に指紋汚れが気になる人、よく画面を磨いてしまう人におすすめ。
覗き見防止
見る角度などによって、画面を見えにくくする加工がされています。
メリット
- 他人から画面を見られにくい
デメリット
- 画面をシェアしにくい
- 画面が暗く感じる
電車、バスなどで使用することが多い人、仕事でスマートフォンやタブレット端末を多く使う人におすすめ。
耐衝撃
特に正面からの衝撃に強く、液晶画面を守るための加工がされています。
メリット
- 他の保護フィルムに比べて、強い衝撃が加わっても液晶画面が割れにくい
- 傷や埃にも強い
デメリット
- 厚みがあり操作性が落ちることがある
- 角や端からの衝撃にはあまり強くない
よく落としてしまう人や、工事現場などで働く人などにおすすめ。
ただし、よく落としてしまう人は、カバーも一緒に使用するのがおすすめです。
その他
そのほかにも、清潔に使いたい人向けの「抗菌タイプ」や、ペンタブなどを使用する人向けの「ペンタブレット用」や「キズ修復タイプ」加工がされているものなどもあります。
携帯電話やタブレット端末などは、洗うことができないため、多くの菌が付着しているとも言われています。
菌が気になる人や清潔に使いたい人は、抗菌加工されているフィルムが安心ですね。
傷修復タイプは、細かい傷などが液晶画面についてしまっている場合、フィルムを貼ることで自己修復してくれ、傷が見えなくなります。
ゲーム機やペンタブの筆圧が強い人などにおすすめです。
普段の使い方で選ぼう
全ての性能をもったフィルムはありませんが、ノングレア、指紋防止、衝撃吸収、抗菌のように、いくつかの性能を併せ持ったフィルムも販売されています。
どれを選んだらいいか悩んでしまいますが、普段の生活でいつ、どこで、どれくらい使用しているかなどを思い返すことで、どの性能が合っているかが見えてくるでしょう。
また、携帯をどれくらいの期間で買い換えるかや、落としてしまう頻度などの状況も考慮すると、失敗しにくくなります。
保護フィルムは性能だけでなく、100円ショップで販売している格安のものから、何千円とする高額なものまでと様々。
何がいいのかよくわからない人は、まずは格安のものから買って、お試し程度で使用してみるのも一つの手ですよ。
参考
*ダイヤモンドホイール・ダイヤモンド砥石・CBN工具・CBN砥石と研削研磨の情報サイト
硬度9Hはどれくらいの硬さのコーティングか
*OOKABE GLASS株式会社 ガラス種類辞典 化学強化ガラス(ケミカル強化)とはどんなガラスですか?
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