2023/04/18更新
一人親方になるには?退職前と独立後すぐにやるべき5つのこと
仕事
職人をやっている人であれば、一人親方や会社経営が将来の夢という人は多いのではないでしょうか?
この記事では、一人親方になる方法や一人親方になる前にやっておいた方が良いことなどを紹介していきます。
一人親方になろうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
一人親方とは?
一人親方とは、個人事業主の事を指します。
独立して一人で現場に出ているのが一人親方です。
- 会社に雇用されず、個人で仕事を請け負ったり常用で現場を回っている
- グループで仕事をしているがそれぞれが別の会社
- 親方の元で働いているが雇用されている訳ではない
以上の3点に当てはまる人が、一人親方になります。
一人親方になるには
一人親方になるには、特にルールや決まりはありません。
親方の元で働いていて、雇用されていなければ一人親方という事になります。
しかし、親方の元で仕事を始めたばかりの経験の少ない若手が「どこにも雇用されていないから、一人親方なので仕事をください」と営業をしても、どこにも相手にされないのが現実です。
決められたルールや決まりはないですが、職長を経験してから一人親方と名乗った方が信用性もあります。
将来一人親方として一人前になりたいのであれば、最低限の準備をしてから、一人親方として営業や請負で仕事をするようにしましょう。
一人親方になる前にやっておいた方が良いこと
職長経験もあり親方に認められていても、一人親方にすぐにはならず会社を辞める前にやっておいた方が良いことがあります。
事前に用意しておくことで、経営面で非常に楽になるのでおすすめです。
会社を辞める前にクレジットカード作る
会社を辞める前に、クレジットカードを作っておくことをおすすめします。
クレジットカードは、信用第一で審査が行われるため収入が不安定な一人親方では、審査に落ちることが多いです。
一人親方になったら、想像以上にお金がかかります。
収入が上がるからと予想して、現金で全て賄えるという考えを持つのは非常に危険です。
会社を辞める前に作業車を購入しておく
作業車をローンで購入しておくことをおすすめします。
上でも説明した通り、一人親方は信用性に欠けるので車のローンも通りにくいです。
クレジット払いが対応していないものも世の中には多いので、手元に現金を残しておく必要もあります。
そのためにも、作業車はローンで購入することをおすすめします。
一人親方になったらやっておいた方がいい3つの事
開票届を出す
まずは、開業届を税務署に提出することから始めましょう。
開業届を出すことは、国に義務付けられている訳ではないですが、開業届を出さずにいると「公的機関」に事業主と求めてもらうことができません。
公的機関に事業主と認めてもらえないと、以下のデメリットがあります。
- 確定申告で青色申告ができない(税金でかなり不利になる)
- 助成金の審査が受けられない
- 屋号名の口座が持てない(個人事業主として信用がマイナスになる)
- 公的機関が発行する領収書や書類が個人名となるので経費削減ができない
開業届を出さないだけで、税金面で非常に不利になってしまいます。
独立したら、まずは開業届を出すようにしましょう。
労災保険の特別加入制度に加入する
独立したら、労働保険の特別加入制度に加入しましょう。
一人親方は労災保険に加入することはできませんが、労災保険の特別加入制度に加入することが可能です。
ゼネコンの現場で行う新規入場教育などでは、必ずといっていいほど労災保険の情報を記入する欄があり、労災保険に加入していないと現場に入れてもらえません。
戸建ての小さい現場などでは新規入場教育はないケースがほとんどですが、元請けに提出する名簿に労災保険の情報を記入する欄と、労災保険のコピー提出を求められるケースが多いです。
労災に加入していないと、仕事をもらえなくなる可能性が高くなります。
非常にリスクがあるので、労災保険の特別加入制度に加入しましょう。
屋号名の口座を開設する
開業届を提出したら、屋号名の口座を開設しましょう。
屋号名の口座を開設すると、以下の3点のメリットがあります。
- 経費の計算が楽になる
- 事業用のクレジットカードが作りやすくなる
- 入金先が事業用の口座だと元請けからの評価が良くなる
個人用の口座のみで一人親方を始めると、プライベートと事業の収支がわからなくなり、確定申告のときに経費の計算で苦労します。
また屋号名で口座を開設していれば、専用アプリなどを使用することで、自動で経費を拾い上げてくれて管理をしてくれる方法などもあり、非常に楽になります。
事前準備は必須!
一人親方は、その日から自分が一人親方と名乗れば誰でもなれます。
しかし、技量もなく開業届や労災保険の特別加入に加入していなかったりすると、どこの会社からも相手にしてもらえません。
一人親方になるのは簡単ですが、周りから一人親方として認めてもらうのは大変なことです。
現場の段取りなどができるようになって、一人親方になる事前準備をしっかりとして、計画を立ててから一人親方として行動しましょう。
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