BUILD

職人のためのライフスタイルメディア

2020/04/06更新

正しく説明できる?知っておきたい解体工事の工法について

仕事

家を建てる時、駐車場を作る時、一番最初に行うのが解体工事です。
今まであった建築物を取り壊し撤去するのが解体工事ですが、みなさんは解体工事について、どれくらい知っていますか?

従来の建築物をむやみに壊してしまってはもちろん危険が伴います。
正しい手順や安全面を考慮した方法を考えたり、様々な機関への許可申請なども行う必要があります。

今回は、そんな解体工事についてクローズアップしてご紹介します。

 

解体工事をするには

解体工事を行う場合、公共機関や電力会社やガス会社などへの許可申請などが必要です。

建設業許可または解体工事事業登録が必要なのはもちろんのこと、市区町村には建築物除却届、工事仮設建物概要報告書などが必要となります。
また、道路管理者には道路潜入許可申請、道路自費工事許可申請など、様々な許可を経て着工できます。

建設リサイクル法では、コンクリートやアスファルトなどの特定建設資材を使用した建築物を解体する際に申請が必要なことが義務付けられています。
これは廃棄物を再資源化し、産業廃棄物量を減らしていくという目的のためです。
参考:環境省

ほかにも、アスベストを使用している建築物の解体時にも申請が必要です。
健康被害が問題視されている建築素材・アスベストは、長期間吸い込む環境にいた場合に、塵肺、肺線維症、肺癌、悪性中皮腫などの人体への健康被害を及ぼします。

解体工事時に、アスベストが飛散する恐れがあるため、解体業者は、解体時にアスベストを使用している建築物の事前報告書やアスベストを含む建築物の除去工事計画書などをそれぞれの機関に提出する必要があります。

これらの申請をしてはじめて解体工事に取り掛かれます。
 

解体工事の工法

解体工事にはさまざまな工法が、そのときの条件によって使い分けられています。
現在使用されている工法の一部をご紹介します。

手壊し工法

手壊し工法とは、人力で建物を解体する工法のことを言います。
騒音・振動はほとんどせず、建設リサイクル法による分別解体も滞りなく行えるのも、人の手によるものだからです。
しかし人力のため、工期が長くコストも高いという欠点もあり、解体工事の重機などが入れないといった場合でのみ使われることが多いです。
基本的に重機と併用した工法が一般的ですが、そちらは機械解体とも呼ばれます。

圧砕機工法

圧砕機工法とは、コンクリート粉砕機などをユンボに取り付けて、油圧を原動力にコンクリートを破砕し、鉄骨や鉄筋を切断する工法になります。
現在のコンクリート解体をする上で最も主流な解体方法です。

RC(鉄筋コンクリート)造建築物などの解体において、以前までは大型ブレーカーを用いたものが主流でしたが、油圧圧砕機が開発され、より少ない振動や騒音で工事を行うことができるようになりました。

カッター(ウォールソー)工法

カッター工法とは、ダイヤモンドブレードをセットした加圧機械を用いて、鉄筋コンクリートを切断するという解体工法になります。
ウォールソー、ウォールソーイング工法とも言います。

騒音や振動がほとんどないため、営業中の商業施設や、開館中の公共施設でも改修工事が可能で、テナントビルの既存部分の解体工事などに使用されることが多いです。

ブレーカー工法

ブレーカー工法とは、油圧式と空圧式の2種類のブレーカーを使い、先端の杭を激しく振動させてコンクリートを細かく砕いていく工法です。
圧砕機が掴めないような断面の大きな部材や、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート構造)造の建築物を解体する際に使われます。

ウォータージェット工法

ウォータージェット工法は、水を高圧で噴射することによりコンクリートを切断するという解体工法です。
特殊なポンプで加圧された超高圧水がカッターとして働き、コンクリートを効率よく削ることができます。
ほかにも塗膜はがしなどにも用いられます。

静的破砕剤工法

圧砕機や発破の使用ができない場合、静的破砕剤工法が使われます。
この工法は、コンクリートや岩盤に穴を開けて、生石灰系の膨張剤を流し込み、膨張剤が膨んだ結果コンクリートがひび割れ、ゆっくりと破砕されるという工法です。
橋梁や橋脚等の破砕、また宅地造成等の際に地山を破砕する場合などにも使われます。

参考:解体の教科書
 

解体工事に必要な資格

解体工事を行う地山の掘削作業主任者、足場の組立て作業主任者は、特定の資格を有している必要があります。

一級あるいは二級の土木施工管理土木施工管理、一級あるいは二級の建築施工管理のいずれかに合格している必要があります。

 

解体工事の正しい知識を理解しよう

解体工事を行う際に必要なものは、資格や許可取り、技術など多岐にわたります。
また法律も絡んでくるので、いい加減なことは許されません。

責任と緊張感を持って仕事に取り組んでいきましょう。

 

Pocket   はてブ   保存
BUILD編集部

この記事を書いた人

BUILD編集部