2021/01/25更新
中毒になるって本当?コーヒーに含まれるカフェインの効果
健康
現場仕事をしていると缶コーヒーなどでひと息ついたりしますよね。
リフレッシュ効果はもちろんのこと、集中力が高まったり眠気を吹き飛ばしてくれたりなどいろんな効果をもたらしてくれます。
しかし飲み過ぎると体に悪いとも言われているコーヒー。
どうしてそのように言われているのでしょうか?
今回は、そんなコーヒーに含まれている主な成分「カフェイン」の効果についてのご紹介です。
カフェインとは
カフェインという名前は聞いたことがあるかと思いますが、主にコーヒー豆やカカオ、茶葉などに含まれている苦味を含む成分のことです。
眠気を覚ます効果や利尿作用などは広く知られていますが、ほかにも様々な作用をもたらします。
カフェインはその作用を感じるのが早く、摂取してから約30分で脳に到達します。
集中力の向上や、疲労回復効果、体脂肪の燃焼促進効果などがみられるという研究がありますが、これらもカフェインの作用と考えられています。
- 眠気を覚ます覚醒作用
- 集中力を高める興奮・鎮痛作用
- 自律神経の働きを高める疲労回復作用
- 老廃物の排出する利尿作用
このような作用のほかにも、アルツハイマー症や糖尿病、パーキンソン病の抑制効果も見込まれています。
出典:全日本コーヒー協会
カフェイン中毒とは?
ではなぜコーヒー(カフェイン)を飲み過ぎると体に悪いと言われているのでしょうか?
原因は「カフェイン中毒」という依存症にありました。
カフェインは疲労回復効果や覚醒作用など、非常に体にとって便利で有益な効果をもたらしてくれますが、頻繁に摂取し続けると体がカフェインに対して慣れてしまい、効果が効きにくくなってしまいます。
カフェインに慣れた体は、カフェインを常に取らないと眠気や疲労感などが続いてしまい、これらを解消するためにカフェインを摂取するというループが生まれます。
カフェインによる離脱症状とカフェイン摂取を繰り返せば、より多くのカフェインが欲しくなるなどの依存症になり、やがて薬物中毒と同等のカフェイン中毒になってしまいます。
症状として、吐き気や嘔吐のほかに手足のしびれ、めまい、悪寒、動機などが見られますが、最悪死に至る場合もあります。
また治療方法が離脱症状に耐えて依存状態から抜けるという時間をかけて治療する方法しかありません。
依存症ではなく急性のカフェイン中毒の場合でも同様に、体内のカフェインが抜けきるまで時間をかけて治す必要があるので、治療が難しいのが特徴と言えます。
しかし用量さえ間違わなければ、カフェインは危険どころか健康作用すら私たちに与えてくれます。
カフェインの摂取は、1日あたり400mgまでに留めるように心がけるようにしましょう。
それぞれの食品のカフェイン量
カフェインの含有量が多いのはコーヒーが代表的ですが、実は玉露の方がカフェイン量が多かったりします。
またコーヒーの種類や抽出方法でもカフェイン量は異なります。
ドリップコーヒーやインスタントコーヒーはそれぞれ100ml60mg、1杯80mg程度のカフェイン量だとされていますが、缶コーヒーは1缶につき90〜160mgほどのカフェイン量が含まれています。
出典:食品安全委員会
過剰摂取に気をつけよう
カフェインは過剰摂取しなければ怖くない成分です。
コーヒーなどを頻繁に飲む場合は注意して飲むようにしましょう!
また異常症状などが見られた場合は個人で判断するのではなく、医療機関に受診するように心がけるようにしてください。
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