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2020/01/31更新

ビールと発泡酒は何が違う?知ってるようで知らないビールのこと

趣味

暑い日や仕事終わりに飲むビールは格別!一杯目のビールは外せない!という人は多いのではないでしょうか?
または、普段は安い発泡酒で我慢している…という人もいるかもしれません。

でも、ビールと発泡酒どうして値段が違うのか、第3のビールと呼ばれる新ジャンルとはなんなのかご存知ですか?
 

ビールの原料

ビールと発泡酒、第3のビールの違いを知る上で、まずはビールの原料について知っておきましょう。

ビールの主な原料は麦芽とホップと水、その他に副原料(麦芽、ホップ、水以外の原料)である米、コーン、スターチ、糖類などがあります。

副原料は酒税法で使用していいものが決められていて、ビールの味わいや香り、泡立ちなどの調節のために使われます。
 

ビールと発泡酒の違いは?

ビールと発泡酒の違いは「麦芽比率」と「副原料の内容、使用量」にあります。

麦芽比率とは、ホップと水以外の原料の重量のうち麦芽の重量の割合のことです。

2018年4月に酒税法が改正され、ビールの定義が変わりました。
これまで、麦芽比率67%以上必要だったのに対し、50%以上に引き下げられました。

それに加え、使用できる副原料は麦、米、トウモロコシなどだったのに対し、果実やはちみつ、ハーブ類なども使用可能になりました。

しかし、新たに副原料として使用を認められた果実やはちみつ、ハーブ類などを大量に使用するとビール本来の姿から大きくかけ離れてしまう可能性が考えられるため、麦芽の重量の5%までとされています。

ビールの定義
  • 麦芽比率50%以上
  • 副原料の規定量を上回っていないもの
発泡酒の定義
  • 麦芽比率50%以下
  • 麦芽比率50%以上でも、副原料の規定量を超えているもの
  • 麦芽比率50%以上でも、定められた副原料以外を使用しているもの

麦芽比率が50%を超えていても、副原料の内容や量で発泡酒の分類になる場合もあります。
参考:平成29年度税制改正によるビールの定義の改正によるQ&A
 

新ジャンル・第3のビールとは

よく第3のビールと呼ばれる新ジャンルには「リキュール(発泡性)」と「その他の醸造酒(発泡性)」の2種類があります。

どちらもラベルの正面に表示があるので、見覚えがある人もいるでしょう。

この2つはどちらも新ジャンルと呼ばれる、ビールにも発泡酒にも分類されないものです。

その他の醸造酒(発泡性)
大豆やエンドウ、トウモロコシなどと、糖類、ホップ、水を原料として作られたもの
 

リキュール(発泡性)
発泡酒(麦芽比率50%未満)にスピリッツを加えたもの

簡単にまとめると、その他の醸造酒(発泡性)では、麦芽を使わず大豆やエンドウなどを発酵させたもので、リキュール(発泡性)は発泡酒にスピリッツが加えられたもの。

どちらも第3、第4のビールと呼ばれることもありますが、ビールとは違うお酒になります。

しかし発泡酒や新ジャンルには「プリン体0」や「糖質0」の商品もあり、健康面を気にして飲んでいるという人も少なくありません。
 

値段が違うのはなぜ?

発泡酒はビールより安いというイメージがある人は多いと思いますが、酒税法では麦芽比率をもとにビールや発泡酒の酒税が定められているからです。

発泡酒の中でも麦芽比率やアルコール分により酒税は変わります。
新ジャンルは正式には「その他の発泡性酒類」に分類され、酒税は一番安くなっています。

参考:酒税率一覧表示
 

もっとビールを楽しもう

ビールと発泡酒の違いは「麦芽比率」と「副原料」にあり、値段の差は麦芽比率から定められていることをご紹介しました!

なんとなくビールや発泡酒を選んでいる人もいたかもしれませんが、少し見方が変わりそうですね。
ビールについてちょっと知識が深まるだけで、楽しみ方はグッと広がりますよ!
 

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